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試合で結果を出すために〜高校生〜

夜のこの時間は、
早実生が結果を出すにはどうしたらいいのかなー
なんてことを考えたりすることがあります

そんなことを考えていると、大会でちゃんと結果を出させるってまじで難しいなって思います。

自分のことじゃないのに結果を出させるのは本当に大変だし、ましてや高校生なんていろんな要因がありすぎて
なかなか思うように物事が進まないなと感じてます。

高校の部活は人数も多く状況がバラバラなので、なかなか調子を合わせるのも難しいです。

難しいなって感じる部分や、高校生がよく陥りがちな状況、指導する時に意識していることなんかをツラツラ書いてみようと思います。

高校生のトラックシーズン

早実の指導者になって今回初めてのトラックシーズンを経験しました。
指導者になって改めて感じますが、高校生のトラックシーズンのスケジュールはかなりハードです。

総体路線だけでも
支部総体(4月)→都総体(5月)→南関東総体(6月)→インターハイ(7月)
毎月試合があります。

また、それ以外にも学年別大会が入ってきたり
U18などの全国大会に出場するために、タイムを狙った記録会に出場したりと
毎月2回ぐらい試合に出ています。

当時はあまり考えていませんでしたが、改めて指導者として客観的にみてみると
かなりハードなスケジュールだなと感じます。

この中で結果を安定して出すことがどれほど難しいか…

また次に書く内容も相まって余計大変なことになっている気がします

練習は出来るのに結果が出ない理由

全力は損

早実生の指導や早実生以外の高校生を指導している中で

よくある悩みとして、練習は継続しているのに結果が出ずに伸び悩んでいるというのがあります。

ただ、普段の練習内容を聞いてみると結果以上の練習メニューを行っていることがほとんどです。
結果以上の練習というのは、その練習メニューをこなしていたらもっと結果が出ていいはずということです。

私が同じ練習をしていると想定したら、本番狙うタイムはその子の自己ベスト以上のタイムになります。


では、なぜそうなってしまうのか…


それは、
常に全力で行っているから

真面目な子ほど、こうなりがちで
気持ちとしては素晴らしいことですが
このハードなスケジュールでそれをしてしまうと結果は出なくなってしまいます。


この表現が正しいのかはわかりませんが、
お金に例えると

毎日高いご飯を食べて、出かける時もタクシーなどを使って散財していて
いざ大事な旅行に行くときに、お金がなくて楽しめないというような状況になるのと同じで

陸上も毎日全力を出しすぎると
いざ本番になった時に力を出せないのです。

逆に毎日7割から8割で過ごし、直前は節約(休養)することで、本番に1番贅沢(いい結果)ができると考えています。

高校生は若いからこそ、毎日全力で過ごしすぎて試合本番は疲れてる印象です。

なので今は練習量のコントロールや、練習に対する考え方を伝えています。

メンタルも大事

さっきの話にも繋がるのですが、練習を全力でやってしまう一つの要因として
試合と同じことを練習で出来ないと不安になってしまう、というのがあります。

・試合と同じペースで練習出来なきゃ試合を走れない
・ポイント練習が遅いペースだと効果がない

実際に高校生からはこんなことをよく聞きます。

個人的には、試合は調整して全力で走るから
練習より走れて当たり前だし、むしろ試合は練習より走れないとおかしいと思ってます
練習はそこまで強度の高い練習は頻繁にやる必要ない
と考えていて、それを伝えているのですが

本人達はどうしても不安になるみたいで

そこも一つの要因かなと思っています。

それを考えると、試合本番は強い不安感で動きが悪くなったり
最初からこのペース、この距離は厳しいと決めつけてしまって、メンタルブロックが入ってしまうのかなと思います。


早実生を指導する時に気をつけていること

ここまで結果が出ない理由を偉そうに書いてきましたが
これは当時自分が現役時代の経験や今の考えから思うことです
ただ、本人達も結果を出すためにやっているので
そこを否定しすぎるのは良くないと思っています。

だからこそ、毎回の練習の意図は必ず説明するようにしています。
意図が明確になれば、本人達もそのためには全力で走っちゃいけないんだとわかってくれたりもします。
意図も言わず、毎回ハードな練習を指示する指導者もいますが
個人的にはその指導は好きではありません。
選手のことを考えるとそんな指導にはならないと考えています。


練習以外の試合に関しても、試合前に今の流れと状態だったからこのぐらいだと思うと先出しで伝えているようにしています。
試合後の後出しは誰でもできますが、先に伝えることで、その積み重ねが指導者としての信頼につながってくるのかなと考えています。

本番に想定通りの結果を出すことは難しいので毎回そうなるわけではありませんが…

ただ、少しずつわかってくれる選手も増えてきたので、これからも継続して信頼を積み上げていこうと思います。


ここまでだらだらと書いてきましたが

来週には南関東大会があります。

都総体で好成績だった早実が、関東大会でボロボロということにならないように
最後まで慎重に練習を積んでいきます。

超ハイレベルな南関東ですが、なんとかインターハイ出場者を複数名出したいですね

ここまで読んでくださった方は、ぜひ応援お願いします!


では、おやすみなさい

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