ブッダに学ぶ諸行無常の響きあり
ちょっと前に実家に行って、20代で読書にハマって色んな本を買っていた時期があって、手塚治虫の「ブッダ」の文庫本マンガを読んだ覚えがありました。
最近色々と悩みがあったけど、こういう時は王道の哲学もいいかな?と思って、もう一度読もうと取りに行ってました。
全12巻だったので前半の6巻を読み終えたところで、自分自身のまとめにもなると思い、Noteにまとめてみようと思います。
後半も読んで後日まとめ記事を書こうと思っています。
コミックで読んでよかったことは
難しい内容だが気軽に読めたこと。
ドラマ仕立てになって興味が持続したこと
フィクションだけど世界観が伝わったこと
です。
ブッダの幼少の頃から修行へのストーリーですが、混沌とした現代にも使える悟りがありそうと感じました。
そこで今日は
*宗教というと毛嫌いして損しない事
について考えをまとめた後に
ブッダで扱われた現代に共通しそうなトピックス
として
*理不尽な貧困と差別
*欲に取りつかれた人
*突然訪れる無常の死
について考えて、結論である
人生は苦しいもの、理不尽でつらいことが溢れている
でも原因は、「執着」という「煩悩」であり、これをなくせば「悟り」苦はなくなる。
諸行無常(すべてはうつり変わるもの)だから、苦しみも幸せも永遠ではない
ということに導いていきたいと思います。
どうぞそんな私を神様お導き下さい(あれ?カトリック的だ!まぁいいか)
*宗教というと毛嫌いして損しない事
日本で宗教を語ろうと思うと、何となく「洗脳されている」みたいなイメージで、いいこと言っても最後は「お金を寄付して」じゃないの?とうがった見方をする人もいると思います。
私もそうでした。
でも、フィリピンに住んで国民の90%以上がカトリックという国で、宗教心が生活に根差した暮らしを体験してみると、そんなオウム真理教みたいな洗脳ではないことが分かりました。
どちらかというと「道徳心」を育てる人生哲学のような学びが大きいとも思います。両親の愛に感謝しましょうとか、困っている人がいれば手を差し伸べましょうとか、まさに小学校の道徳の授業のようです。
だから思い込みを捨てて宗教から学ぶと意外な真理が見えてくるかもしれないと感じています。
*ブッダで扱われた3つの現代に共通しそうなトピックス
ここでは、マンガに出てくるシーンから現代にも共通しそうなトピックについて考えていきます。
*理不尽な貧困と差別
舞台は紀元前のインドの話です。そこでは有名なカースト制という4つの身分に分かれてひどい差別の世界が繰り広げられていました。住むところや食べていいものまで分けられています。バラモンと呼ばれる支配者が作った制度の影響は大きく、現代まで及んでいるともみられています。
今、21世紀になっても女性差別や黒人差別がまかり通る時代ですね。
ようやくそんなマイノリティが声を上げることが出来る様になってきたのです。
差別の歴史は人類の歴史なんですね。
*欲に取りつかれた人
そんなインドの昔の身分の高い人は、お金、出世欲、力を手に入れるために人を欺き争っていたようです。祭りや占いも形式だけのものになりました。
堕落した宮廷で華やかな人生は続かないのは、そんなごまかしでは、心の平静が得られず「新しい教え」を望むようになったからとも言われています。仏教が生まれるベースは堕落した社会から生まれたようです。
現代も格差が広がり、お金持ちにお金が集まるシステムになっています。
そしてこの格差が広がると、治安が悪くなってしまい心が休まらない日が富裕層でも続いています。一旦持ってしまうと「無くなる」ことを心配しないといけないからです。そして今も人々は救いを求めているかもしれないですね。
*突然訪れる無常の死
ブッダが幼少の頃に、友達の子供が狩りでウサギを殺して「なぜ、ひどいことをするのだ」とけんかをしていたらはずみで、その子も池に落ちて死んでしまった、という話が書かれています。
ウサギも人間も死んでしまえば同じように寝ているだけ、そんなむなしい思いからブッダは生や死を考える様になったのです。
現代においても、死はいつも無常です。
コロナで自分がまさかと思いながら、亡くなった方も多いのでは?まさか自分がの世界だったと思います。
自分の人生が永遠に続くように、何も考えていなかったのですが、無常にも死は誰にも突然訪れるのですね。
*ブッダを読んで感じた真理とは?
ブッダは結構暗い悲惨なストーリー展開が多いです。
描かれている仏教のテーマは「四苦」だそうです。
死んでいく苦しみ
病の苦しみ
老いの苦しみ
生きていく苦しみ
人生は苦しいもの、理不尽でつらいことが溢れている!
と説かれています。
でも原因は、「執着」という「煩悩」であり、これをなくせば「悟り」を得れて「苦はなくなる」と説いています
諸行無常(すべてはうつり変わるもの)だから、苦しみも幸せも永遠ではない、
日々をブッダようにさらさらと受入れ流していくには、まだまだ修行が足りません、、、
お勧め ブッダ全12巻
私が初めて読んだのが1994年と増版記録が印刷されていたので、なんと27年も前なんですね。32歳で迷いに迷っていた時です。そして阪神大震災で大きく考えが変わったと思いました。
今60歳を前にして読んでも面白く学びがあるコミックで、さすが手塚治虫さんだと思います。
フィリピンの情報サイトを立ち上げました。
幅広く情報発信しています。ご覧くださいませ
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?