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薄情屋遊冶郎
2020年3月21日 04:45
noteを始めた時、一人だった。始めはただの役立つ情報源と、大きな洞穴だと思っていた。比重は大きくなかった。今ほど分量が多くはなかったが、文章を綴った。言うまでもなく稚拙だった。言ってみただけで、誰一人として返答はなかった。はっきり言う。noteなどいつ退会してもよかった。何を言っても響かず届かず、何も面白くなかったので、軸足を現実に移した。ワクワクすることが沢山あって、それに夢中にな
2020年2月28日 00:47
何年ぶりになるだろうか。普段の重い服を七分丈のTシャツに着替え、テーピングテープを手首にぐるりと巻き、皮膚が浮くぐらいに締め上げる。この日の為に拭きあげたシューズとチョークバッグをカラビナに通し、階下へ向かう。子供達の笑い声が沢山聞こえる。彼等はまだ奔放だし、疲れを知らない。ストレッチゾーンに降り、入念に身体を伸ばす。脚を伸ばし、腕を回し、肩甲骨を回す。壁も、集まる人々の質も、あの時