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「いまさら書くことなんてないよ」と思ったら思い出してほしいこと

インターネットができてから情報はめちゃくちゃ増えました。コンテンツもめちゃくちゃ増えました。ツイッターを見てもユーチューブを見てもいろんな人があらゆるコンテンツを出しています。

もうこうなってくると「自分に書くものなんてないのではないか」「どんなコンテンツを出しても太刀打ちできないのではないか」と落ち込んでしまったり、不安になったりするかもしれません。

たしかにインターネットの海には無数にコンテンツが漂っています。もう付け入る隙なんてないのではないか、と思うのは当然です。

でもひとつだけいい方法があります。

それは「一次情報」を発信するということです。

一次情報とはなにか? 一次情報を発信するにはどうすればいいのか? 今日はそれについてお伝えしたいと思います。

自分しか知り得ない情報を集めよう

一次情報というのは「生の情報」のことです。

実際に自分で足を運ぶなどして手に入れた情報。リアルの世界、現実の世界の情報。その人にしか知りえないような情報です。

それに対して、二次情報・三次情報というのは「一次情報をもとにした情報」です。あるニュースを見て得た情報とか、すでにある情報をもとにつくられた情報。

たとえば、アンジャッシュの渡部さんが豊洲でアルバイトを始めたというニュースがあります。

そのニュースを見て書かれた情報は二次情報になります。「渡部さんが豊洲でバイトを始めたらしい」「どうも仲卸業者で働いているらしい」というのは二次情報、もしくは三次情報です。

一方、豊洲市場に実際に行って「豊洲にどれくらい記者がいたか?」という情報を得たらそれは一次情報になります。自分にしか知り得ない、現実の、生の情報ですよね。

(例を書きながら、この例はよくないなと思いました。もちろん豊洲に行ったりすると迷惑がかかるのでやめてください!)

とにかく自分で足を運んで、自分の時間を使って、自分にしか知り得ない情報をつかんだら、それは「一次情報」になります。

ネット上の情報は「二次情報・三次情報」が多い

それを踏まえてインターネットをもう一度眺めてみます。

するとそこにある情報・コンテンツというのは二次情報・三次情報がほとんどであることに気づくはずです。

たしかに情報はあふれています。でもそれは二次情報・三次情報ばかり。ということは、一次情報を発信するだけで差別化ができるということです。生の情報を出すだけで、他と差をつけることができるのです。

おいしいラーメン屋さんの情報を発信しようと思ったとき、ネットで検索してそれをまとめればひとつの記事にはなります。でもそれは二次情報になってしまう。世の中のあまたあるコンテンツに埋もれてしまいます。

そうではなくて自分の足でラーメン屋に出向いて、そこで感じたことを書くわけです。するとそれは立派な一次情報になります。少し手間でも、実際に足を運んで「生の情報」をつかむというのが大事だと思うんです。 

あなたが聞かなければ、この世になかったであろう情報

どうすれば一次情報をつかむことができるでしょうか? いくつか方法を考えてみましょう。

ひとつは人に話を聞くことです。

このご時世なので実際に会うのは無理でも、リモートで話を聞けばいいでしょう。誰かに話を聞いて、それをあなたのフィルターを通して伝えるのです。

別に有名人の話を聞きに行く必要はありません。身近な人でいいでしょう。自分の親、家族、居酒屋の店主、パン屋のアルバイト、税理士さん、郵便局員……どんな人でもいい。

そこで重要なのが「何を聞くか?」ということです。

何を質問するかによってオリジナリティは変わります。あなたなりの質問で話を聞ければ、それはすごく立派な「一次情報」になります。

おじいちゃん、おばあちゃんに話を聞くというのもすごく貴重ですよね。戦後の話を聞くとか「80歳を超えて後悔してることってありますか?」「30代に戻ったら何がしたいですか?」みたいな話を聞いてもおもしろいかもしれません。

自分で足を運んで、自分なりの質問をして、オリジナルの話を聞き出す。あなたが取材をすることがなければ、この世に現れなかったであろう情報。誰かの脳内に留まって終わっていたであろう情報。そういうものを引き出すことができれば、すごく貴重な情報になります。

街に出る。感度を高める

町に出るのもいいですね。

実際に町を歩いて、お店に入ってみる。公園を散歩してみる。ふだんは通らない道を歩いたり、ふだんは降りない駅で降りてみるのもいいかもしれません。すると自分にしか知り得ない「一次情報」に出会うはずです。 

人に話を聞いたり町に出なくても、「感度を高める」だけでも何気ない日常の中で「一次情報」を見つけることができるかもしれません。日々の生活の中で些細なことであっても、感度を高めることでそれが「ネタ」になったりする。これが得意な人はエッセイストになれそうですね。

というわけで、一次情報を集めるためには、まず人に話を聞くこと。町に出ること。それから生活の中での感度を上げること。そこを意識してみるといいかもしれません。

一次情報は「資産」になる

おじいちゃん、おばあちゃんに「後悔してることってありますか?」みたいなことを聞いて記事ができたとします。

そういう記事はちょっと地味だし、トレンドには乗りにくい。すぐにバズったりはしないかもしれません。

でも「一次情報」は色褪せないんです。確実に価値がある。

一方で芸能記事を追いかけたり時事ニュースを追いかけたりして、一瞬バズるコンテンツを作れたとしても、それは「資産」にはなりづらいでしょう。三日後とか一週間後には古いものになってしまう。

もちろんネタにもよりますが、一次情報はフローではなくストックになっていく可能性が高いです。すぐに広まることはないかもしれませんが、ジワジワ広がる可能性もありますし、何かのタイミングで誰かに見つけてもらえて急に脚光を浴びることもあるでしょう。

一次情報は資産になる。ここはけっこう注目すべきポイントなんじゃないかなと思います。

情報やコンテンツはたしかにありふれています。でもそのほとんどは二次情報や三次情報です。ということは、そういった情報が増えれば増えるほど「一次情報の価値」は上がっていくんです。

一瞬の「いいね」一瞬の「バズ」に一喜一憂せず、コツコツ一次情報という資産を積み上げていく。それが賢いやり方かもしれません。(むずかしいんですけどね。)

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