うまくいく人はアウトプットを「スタート」だと思っている
「アウトプットはスタートだ」と思っている人がいます。
「アウトプットはスタートだ」と思っている人は、ツイートでもnoteでもYouTubeでも、どんどんアウトプットしていきます。「とりあえずアウトプットしてから考えよう」と思っています。
一方で「アウトプットはゴールだ」と思っている人がいます。
「アウトプットはゴールだ」と思っている人は、ツイートでもnoteでもYouTubeでも、アウトプットするためにめちゃくちゃ考えます。ノウハウを集めたり、本を買ったり、人に聞いたりして「なるべく完ぺきに準備してから世に出そう」と考えています。
そして、たいていは「アウトプットはスタートだ」と思っている人のほうが先にうまくいきます。
なぜ、そうなるのか……?
予想はついていると思いますが、ちょっと詳しく見ていきます。
「アウトプットがスタート」だから失敗が怖くなくなる
「アウトプットがスタートだ」と思っている人はいきなり結果が出なくても焦りません。「ここから始まる」と思っているからです。
いきなりうまくいくような人は少ないので、失敗は日常茶飯事です。失敗に慣れるので、恐れなくなります。だからどんどんアウトプットできるようになる。アウトプットのハードルは自然と下がっていきます。
逆に「アウトプットがゴール」だと思ってる人は、脳内でめちゃくちゃ考えてから出します。
何週間も何ヶ月も、下手したら半年くらい「あたためて」から出すので、いきなり失敗すると落ち込んでしまうのです。
準備期間が長ければ長いほど「これだけ準備してきたのだから失敗できない……」「これでダメだったら終わりだ……」くらいに考えてしまう。そうやって出した渾身の一作がスベったら大打撃です。
「アウトプットスタート」でPDCA回しまくり
「アウトプットがスタートだ」と思っている人はPDCAを回しまくれます。
インターネットの世界ではブラウザの向こう側、スマホの向こう側にすぐお客さんがいます。アウトプットするとお客さんがダイレクトに反応してくれます。瞬時に市場につながるわけです。
どんどんアウトプットすれば、どんどん市場からフィードバックをもらうことができる。そこからPDCAをがんがん回して、改善していく人が「勝つ」わけです。
SNS時代は「まず世に出してそこから改善していく」のが、戦略的に正しそうです。
アウトプットがゴールの人は、失敗したときに落ち込みます。すると次のアウトプットまでの期間も長くなります。PDCAの回数も減って、改善の機会もそれだけ減る……。
だからどんどんうまくいくのが遅くなっていってしまいます。
「紅白歌合戦」に出るわけではない
アウトプットをゴールだと考えている人は、アウトプットをものすごいことのように考えています。「一世一代のオーディション」くらいに捉えている。
でも、テレビに出るのとは違います。いきなり1000万とか2000万人に観られるわけではない。「紅白歌合戦」に出るのとはわけが違います。
「でもインターネットは世界中に届くから……」と思うかもしれません。もちろんインターネットは世界中に届く「技術」ではあります。でも「届くかどうか」はまた別の話なのです。
SNSであれば最初に見るのはせいぜい数十人から数百人くらいでしょう。それくらいの人に見てもらって、そこでのフィードバックを受けて改善していけばいいわけです。市場で試されることには違いないのですが、言っても「小さなマーケット」。そのマーケットで「実験をやる」くらいの意識のほうが楽しくアウトプットできるはずです。
「アウトプットスタート」のマインドで、楽しくアウトプットしているうちに「ああ、これはうまくいくんだな」「これはうまくいかないのか」というのがだんだんわかってくる。ウケるウケないの感覚がつかめてくる。
そうやってクオリティを上げていくことで、最終的に大きなマーケットでも反響を得られるようになるわけです。
そしてSNS時代は「最高のものをみなさまにお届けします」という意識ではなく「まず現段階のものをお見せします! みんな感想ちょうだい!!」くらいの意識でいたほうがいいかもしれません。
「完パケ主義」より「カイゼン主義」。
一方的に「出す」というよりも「コミュニケーション」をとりながら、みんなでよくしていくイメージのほうがうまくいきそうです。
息をするようにアウトプットする
なかなかアウトプットできない人は、自分でハードルを上げてしまっています。自意識が高くなってしまっている。
ぼくは毎日ツイッターをやり、noteを書くことでアウトプットが習慣化しつつあります。
習慣化したことで自意識もずいぶん低くなった気がしますし(もともとはめっちゃ自意識高いです)あんまり反応がなくても気にならなくなりました(もともとはめちゃくちゃ気にするタイプです)。
アウトプットを習慣化できれば、一回一回気にすることもなくなります。息をするようにアウトプットする。そうすれば「さっきの呼吸、どうだったかな?」とは思わなくなるはずです。(……呼吸を例にするのは違ったかもしれません。いい例がないか引き続き考えます。)
「アウトプットがゴールだ」と思うと「失敗できない」というマインドになってしまい、肩に力が入ってしまいます。
繰り返しますが、今の時代「アウトプットはスタート」なのです。そこからPDCAを回して改善していけばいいのです。