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文章をなるべく「シンプル」にするということ

「なぜか伝わらない」

 そんな悩みをお持ちの方は「シンプルな文章」を目指してみるといいかもしれません。

「シンプルな文章」とは、余計な「ぜい肉」がなく、スッキリとしていて、きちっと「骨格」のある文章です。

 もちろん「シンプル」でなくても、魅力的な文章はたくさんあります。「骨格」などなくても、空気の伝わってくる素敵な文章も多くあります。「シンプルでないほうが文章として魅力がある」と思われる方もいるかもしれません。

 ただ、ぼくらは作家ではありません。

 作家ではない人が、WEB上で「伝える」ということにフォーカスするなら「シンプル」を目指すといいのではないかと思うのです。

 では「シンプルな文章」は、どのようにつくればいいでしょうか?

 ぼくも油断するとすぐに読みにくい文章を書いてしまいます。よって、偉そうなことは言えませんが、文章をシンプルにするうえで気をつけているポイントを3つご紹介したいと思います。

①一文はなるべく短くする

「ひとつの文はなるべく短く」を意識してみましょう。

 よく見るのが、

 ここでシンプルな文章はどのようにつくればいいかをご紹介したいのですが、ぼくも油断するとすぐに読みにくい文章を書いてしまうので、偉そうなことは言えないのですが、文章をシンプルにするうえで気をつけているポイントを3つご紹介したいと思います。

 といった文です。

「◯◯なのですが、◯◯なので、◯◯なのですが」と、ひとつの文がやたら長くなってしまう人がいます。なるべく、ひとつの文は短く切り分けましょう。

 それでは「シンプルな文章」はどのようにつくればいいでしょうか?

 ぼくも油断するとすぐに読みにくい文章を書いてしまいます。よって、偉そうなことは言えませんが、文章をシンプルにするうえで気をつけているポイントを3つご紹介したいと思います。

 3つに分けてみました。読みやすくなったのではないでしょうか?

②「言わなくてもわかる部分」をカットする

 こんな文があるとします。

 朝起きると、空がとても晴れていて、本当に気持ちよかったので、うちで飼っている犬と一緒に家の近くの公園を散歩して歩いた。

 日本語としては読めるのですが、ちょっと「もたつく」ような印象を受けます。ここで「言わなくてもわかる」部分をカットしていきます。ひとつひとつ「ここ、ほんとにいるかな?」「これ、なくても意味通じるかな?」などと確認していきます。

 たとえば、

朝起きると→朝はだいたい起きるものなので、「朝」でOK
空がとても晴れていて→晴れているのは空に決まっているので「空が」をカット。「晴れていて」で快晴と伝わるので「とても」も不要。
本当に気持ちよかったので→「本当に」「とても」はここぞというときに使ったほうが効果的。ここではカット。
うちで飼っている犬と一緒に→「うちで飼っている」「一緒に」をカット。犬はだいたい家で飼うものだし、「犬と」と言えば「犬と一緒に」とわかるので。
家の近くの公園を→「近所の公園を」とシンプルに
散歩して歩いた→「散歩した」でいい。「迷子の子ども」みたいな重複が気になる。

 最終的にこうなります。

朝、晴れていて気持ちよかったので、犬と近所の公園を散歩した。

 スッキリしました。

③「余計な前置き」をカットする

「読み手の気持ちになって書きましょう」と教わると、ついつい「前置きが長い文章」を書きがちです。

 たとえばこんな文章から始まる記事を見たことはないでしょうか?

 みなさん、ビールの美味しい季節が近づいてきましたね! 夏といえばビール。ビールと言えばビアガーデン。というわけで先日ビアガーデンに行ってきました。とっても楽しいひとときでした! やっぱ外で飲むビールは最高です!! さて今回の記事は、おすすめのビアガーデンベスト3をお届けしたいと思います。

 別に悪くはありません。場合によっては、いい入り方だと思います。

 ただ、WEBで読んでもらいたいなら、ちょっと退屈かもしれません。スマホを眺めている人は0.5秒くらいで「読むか/読まないか」を決めます。この一瞬が勝負なのです。

「みなさん、ビールの美味しい季節が……」と言っているあいだに「あ、もういいや」と思われかねません。この「一瞬の戦い」に勝つには、いきなり本題に入ったほうがいいでしょう。

 よって、

 おすすめのビアガーデンベスト3を発表します!

 といきなり始めてしまうのも手です。

「暑くなってきましたね」「ビールの季節ですね」というのは、ご近所での雑談なら必要かもしれません。しかし、WEB上では時間の奪い合いです。「みんながすでに思っていること」「どうでもいい前置き」は思い切ってカット。いきなり本題へGO! というのも試してみてください。

 上手に伝えるために「シンプルな文章」を目指してみましょう! というお話でした。それでは。


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