MVP検証って難しくて楽しいですよね、っていう話。
今月もギリギリの駆け込み投稿になってしまいました。
“誰もが気軽に居場所をもてる世の中へ”というミッションを掲げてレンタルスペースサービスikonas(イコナス)の立ち上げに奔走しているArchiTechの伊藤拓也です。
弊社ではここ2ヶ月ほどikonasリリースに向けてMVP検証を回しているのですが、それがめちゃ難しく、まためちゃめちゃ楽しく、いちスタートアップの事例として
これからプロダクトを作ろうとしている起業家の方
スタートアップの動きに興味のある方
スタートアップでのインターンに興味のある方
などに向けてそこでの学びをシェアできればと思い、つらつらと振り返っていこうと思います。
この2ヶ月ちょっとの振り返り
MVP作成 | 1月下旬
Notionをベースに、いくつかのサードパーティーサービスを組み合わせながらほとんどノーコードで実装。一部APIを使ったのでそこだけエンジニアに作成してもらう。所要期間は5日くらいでした。MVPがきちんとワークするか社内でテスト利用 | 1月末
アプリ内のオンライン体験だけでなく、当日レンタルスペースを使うというオフライン体験も含めて、最低限提供したい体験が実現できているかの確認。外部の協力者を募ってMVPを実際に体験してもらう | 2月~
そもそも提供している体験が価値があるものとしてユーザーに受け入れられるのか、体験のどの部分がユーザーに刺さるのか、どういう利用シーンで最も価値を発揮できるかなどを模索3.を通して見えてきたプロダクトの価値を最大化するためのブラッシュアップ→検証→ヒアリング | 3月~
検証のたびにヒアリングを行い、自社プロダクトならではの価値を最大化するためのポイントを模索。実際にMVPを日々ブラッシュアップしながら都度変更部分についてのユーザーの反応を見る、を繰り返す。
またここでの学びを機能開発の優先順位付けの見直しのために随時アプリ開発チームに共有する。検証回数の増加に伴い、裏側のアナログなオペレーションがしんどくなってきたのでいくつかのプロセスの自動化 | 3月下旬~
MVPらしく、表面上はそれっぽくできているものの裏側はアナログなオペレーションを少人数で回しているのが実態。回数を重ねるほど担当者の脳内リソースが割かれるようになっていったので、オペレーション負担を軽減するためにZapierを使っていくつかのプロセスを自動化。
ざっくりとはこんな形で検証する内容だったり動き方だったりを常に変化させながら検証を回していきました。
4月以降も引き続き検証の回数を重ねながら、その都度検証項目やゴール設定を見直しながらプロダクト改善のために動いていきます。
やる中で感じている難しさ
『フォーカスを見失わないこと』
これに尽きます。
日々めまぐるしく状況が変化して、日々新しい学びや発見がある中で
「いまこの瞬間、僕らは何を検証するために動いてるんだっけ?設定している検証項目は本当にいま最重要なものなんだっけ?」
を見失わないように常に頭の中をアップデートし続け、しかもそれをチーム内の共通認識として持ち続けることは本当に難しいです。
「良いやり方を知ってるよ!」「自分たちはこうやってたよ」などあればぜひ教えてください💦
※先ほどMVP検証を振り返ってやってきたことを整理して書いてみましたが、実際はもっとグチャグチャでした。かっこつけてそれっぽく書いてる部分が大いにあります。(というかありのまま書くと文章として読めたものじゃなくなる説)
それから、来月あたりからは『フィードバックの取捨選択』が新たな難しさとして立ちはだかるんじゃないかなと予想しています。
これまでは30点を60点にする作業でした。MVPが荒削りすぎるがゆえにいただくフィードバックはだいたいの場合において妥当性が高く、かつ複数のユーザーから似たような指摘を受けるため、どこを直すべきかはすぐ分かります。
ここから60点を80点くらいまでもっていくにあたってはそういった分かりやすく正しいフィードバックはどんどん少なくなっていって、
「ペルソナAからするとこの機能は重要だけどペルソナBからするとどうでもよい」
「この修正によってペルソナAの満足度は高まるけどペルソナBの場合むしろ満足度が下がる」
のようなものもたくさん出てくることでしょう。
そうした様々な目線からのフィードバックのうちどの意見を取り上げてどれは切り捨てるのか、情報の取捨選択をする時の基準を明確化しておくことが重要になってきそうだと予想しています。
(全然的外れなこと言ってたらどなたか教えてください!!)
やる中で感じる圧倒的な楽しさ
日々のMVP検証は考えることが山積みで、頭の中が常にグチャグチャで大変です。脳の糖分の不足を日々感じます。
でもそれを遥かに上回るのが「楽しい!!!」という感情です。
自分たちの作ろうとしているプロダクトが完全な形ではないにせよ実際にユーザーに使ってもらえて、喜んでもらえている姿を見たり、プロダクトを褒めてもらえたり、どうしたらもっと良いものになるのか一緒に考えていただけたりしていること。
日々学びを得ながらどんどんプロダクトがアップデートされていくこと。
こんなん楽しくないはずないよね!!!
最後に
いろんな事情から、まだまだプロダクトの全容をオープンにすることができずいろんな情報を隠しながらこのノートも書いています。(ゆえに読みづらかったり書いてある内容がイメージしづらかったりしたらごめんなさい🙇♂️)
こんな具体性がない中でも、
「なんとなく面白そう」とか「スタートアップでインターンしてみたい」とか「プロトタイプの検証にユーザーとして参加してみたい」など思っていただける方いたらぜひご連絡いただいて詳細お話させていただきたいなと思っています!!
いま僕らはこんな方からご連絡いただけたら嬉しいなと思っています!!
空間や居場所に興味があって、スタートアップでインターンしてみたい方(学生・社会人問わず)
お仕事探されているデザイナーさん・エンジニアさん
主に京阪神エリアで人を集めて何かしらのオフラインの会を企画されている方、あるいは企画してみたいなと思っている方(趣味の集まりでも、勉強会や読書会のようなちょっと真面目な集まりでも、あまりジャンルは問いません!)
不動産関係者や有休不動産をお持ちの方
ご連絡はこちらのTwitterのDMからお待ちしています!!
https://twitter.com/ArchiTech_Inc
それでは、今回も最後までお読みいただきありがとうございました!!
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