光の啓示「第2章 Tattooの写真集で稲妻が!」
現在は、世界初の新技法「ホログラムズコラージュ」のパイオニアとして活動しています。定期購読マガジン「光の啓示」では、1989年の夏、私がアート活動を始めたきっかけになった光の啓示から現在に至るまでの経験や出来事を記憶にある限り綴っていく実話です。
今回からは第2章です。バリ島の光の啓示から帰国した私は、さっそく絵を描く準備を始めるのでした。
第2章 第1章 帰国へのつづき 稲妻が!
バリ島から帰国した私は、さっそく絵を描く準備をはじめようとブックセンターへ足を運んだ。
まずは、本で絵を描く技法や画材の情報えようというわけだ。
当時はインターネットも普及し始めたころ、スマホのスの字もない時代。
欲しい情報をつかむには事件を調べる刑事のごとく足で稼がなければ、いい情報はえられない。
それは、ネットとスマホの普及でググれば情報が得られるいまでも変わらないことだと思うのだが、現在はそれらによって簡単に情報が入るぶん、どうしてもそちらの方を優先してしまい鵜呑みにすると痛い目にあう。
私のところにも、情報に振りまわされて結局何も始められない、動けない方からの相談をよく受けることがある。
メディアも偽物や誤ったものを流すことが多く存している分、本物を見極めることが必要になった。それと同時に、人々のおおらかさもだんだんなくなってしまったような気がする。
脱線しまった。話を戻そう。
まずは、龍を描くしかない。
光の啓示を受けた時に見えたのは、
龍を描いている私だったからだ。
蒸し風呂の違法アートコピー工房でも、
キャンバスに見えてきたのは龍だった。
私自身も龍には少し興味がある。
絵を描くモチーフとしても悪くないだろう。
龍を描くための技法、絵の具、筆などの道具類、下地など、なにをチョイスすればいいのか、日本画、洋画、イラスト、アートや龍に関することを調べるため、洋書、和書の技法書、作品集、写真集、アート論など、とにかく読みあさった。
あの時見えた龍を描くには、日本画、水墨画、油彩、水彩、アクリル画など、絵の具や筆などのツールから技法をなににするか、
バリで聞いてはいたのだが、自分のスタイルで描くことを決なければならかった。
タトゥ。
たまたま手に取ったTattooの写真集を見たとき、
ズバーーーン!!!
稲妻が体をかけめぐった!
”これだ!”こんな感じで描こう。
それは、Tattooの龍だった。
身体にTattooをするわけではなく、Tattoo風に描くには、
どうすれば・・・・。
技法だ。
次は技法やツールを選ばなければならない。
Tattoo独特のグラデーションを描くには・・・?
そして、下の段にあった、
たまたま手に取った空山基の画集にTattooの女性の作品が載っていた。
これ、どうやって描いているんだろう?
画集を見ていくと、最後の方にエアブラシで描く、描き方が載っていた。
エアブラシ?そんな筆があるのか?
これを使えばTattoo風に描くことができるのか?
エアブラシの技法書を探した。
あった!
エアブラシの技法百科。
よし、技法はこれでいこう。
エアブラシの技法書をそく購入した。
家に戻り、エアブラシの技法書を熟読。
エアブラシに必要なツールや画材をメモした。
翌日、次は画材ショップ。
エアブラシに必要なツール、絵の具、下地など一式購入して
よし、これでいける。大丈夫だ。
これで、龍が描ける。
それにしても不思議だ、
たまたま手に取ったTattooの写真集を見たとき、
ズバーーーン!!!と稲妻が体をかけめぐった感覚。
これが、デワ・アユが言っていた、自然に起こることなのか。
すべては神のお導きというのか?
アートのアの字もなかった自分が、バリ島での衝撃的なできごとから、
目に見えない力に動かされていくのをひしひしと感じた日だった。
つづく
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