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自伝 ”光の啓示”「第6章 大事件勃発!作品が交通事故にあう」

こんにちは、現在は世界初の新技法「ホログラムズコラージュ」のパイオニアとして活動しているTakayuki Hibinoと申します。

定期購読マガジン「光の啓示」では、1989年の夏、私がアート活動を始めたきっかけになった光の啓示から現在に至るまでの経験や出来事を記憶にある限り綴っていく実話です。

世界情勢が急激に変化していく中で、16歳からきびしい世の中をサバイバルしてきた私の経験が少しでもあなたにお役に立てれば幸いです。

私のHPはこちら
http://takayuki-hibino.wixsite.com/takatyuki-hibino

第6章 お化け屋敷のつづき 大事件勃発!!

2012年 大事件が起きた。

アートエージェントに預けた作品が、
作品搬送中に交通事故にあったという一報が入ったのだ。

その話によると、
作品を九州に送るために、
作品を車か降ろして徒歩で運んでいるときに、
車が突っ込んできて、作品が運悪く
額装もろともつぶれてしまったということだった。

全損だ!
しかも売れていた作品。
損害額は・・・・・・・・400万円。

数日後、加害者側の損害保険会社の専属弁護士事務所から

補償の連絡があり。
補償額は、修理費として100万円程度ということだった。

そんなばかな・・・・・・・。

当時は保護樹脂も開発していなくて、作品表面を保護するものは、
額装のアクリル板のみ。
ホログラムズコラージュは、
破損したら修理できない。
もういちど初めから作るしかない。
つまり、全損扱いで補償してもらわなくてはダメだ。

すぐにそのことを加害者の損害保険会社の専属弁護士事務所に伝えると、
補償額は、修理費として100万円程度のいってんばり。
被害者の私の言うことを一切聞こうとしなかった。
しかも、裁判で争いましょうと戦いを挑んできたのだ。

ダウンロード (5)

さ、さ、裁判?
相手は最大手、
法人でもない個人のアーティストの私なんぞ、
チョチョイノホィと、ひねりつぶすことはたやすいことか。


確かに私にとっては、負け戦
劣勢から大逆転した、桶狭間の戦いでもないかぎり勝ち目はない。

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相手は誰もが知る、日本一の大手損保会社。
知り合いにいろいろ尋ねてみても、
裁判しても相手は大手、
勝ち目はないから、
修理費だけでもいただいたらという問い答えが大半で、
それより、修理費が100万円程度出すことじたい
あまりないからその金額に凄いと驚いていた。

みんなが言うとおり、

確かに、全損補償の裁判を起こし負ければ修理費も
減額、作品の価値も下がるかもしれない。
今まで高額で購入していただいたクライアントの方々にも
迷惑がかかってしまう。

それどころか、今後のアート活動にも影響する。

裁判を起こすか、起こさず修理費をすんなりいただくか・・・・。
1週間後その答えを、損害保険会社の専属弁護士事務所に伝えなければならなかった。

そんなとき、また夢を見た、

その夢は、赤い龍(紅龍)と虎が戦っていた。
そして、赤い龍(紅龍)は虎をねじ伏せ、
虎か戦う気が失せたと思ったら、
まっすぐに勢いよく天に昇って行ってしまった。

これまた、すごい夢だった。

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私はその夢を見たせいか、裁判で戦うことを決意した。
負ければ失うものも多いが。

戦う価値もあるかもしれない。

さっそく友人に弁護士を紹介してもらい、
弁護士事務所に出向いた。

担当の弁護士も決まり。
補償をめぐり大手損保会社と訴訟をおこし、裁判になり原告となった。

すぐさま、敵に向かって直々に調査に来るとはさすが大手の損保会社、
東京からこの道25年、
親の代から受け継ぐ美術鑑定会社の2代目社長直々に、
作品と、ホログラムズコラージュ技法、
それに私のアーティストとしての経歴について、
調査にやってきた。

私も相手に塩を送るではないが、
質問にすべて正直に答えた。

そして、裁判がはじまった。
裁判に提出する資料や、答弁は
すべて証拠が提出できるものでなければならない。

知り合いから聞いた話によると、こうゆう裁判の場合は、
結審せずに、途中で示談になるケースがほとんどということだ。
お互いに妥協点をすり合わせて、おしまいといわけだ。

しかしどういう訳か裁判は、原告、被告とも示談の話にはならず、
弁護士さんも最後まで戦いましょうと言ってくれた。
私にとって、まさに正義の味方”ウルトラマン”だ。(だいぶ古い)

お互いの口頭弁論も2カ月おきにあり、

今までの実績の記録を提出し続け、
裁判も1年以上の月日がたっていた。

それにしても、
この一年半の出来事も「光の啓示」の思し召しなのか。
そんな、負け戦の試練をなぜ私に与えたのか?

光の啓示01

よくわからないが、

これが、現代の桶狭間の戦いで会って欲しいと願うのみだった。

そして、2013年3月27日、一審の判決の日を迎えたのだった。

つづく

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