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光の啓示「第3章 インドで気合い一発!」

こんにちは、現在は世界初の新技法「ホログラムズコラージュ」のパイオニアとして活動しているTakayuki Hibinoと申します。

定期購読マガジン「光の啓示」では、1989年の夏、私がアート活動を始めたきっかけになった光の啓示から現在に至るまでの経験や出来事を記憶にある限り綴っていく実話です。

世界情勢が急激に変化していく中で、16歳からきびしい世の中をサバイバルしてきた私の経験が少しでもあなたにお役に立てれば幸いです。

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http://takayuki-hibino.wixsite.com/takatyuki-hibino

第3章 一人ぼっち。のつづき 気合い一発!

チャイでお腹が樽状態のまま、
ナレンダーの実家でディナーを食べることになった。

皆さまの歓迎ぶりがすごくて感謝しかないが、
しかし、私にとっては、お腹が苦難の真っただ中。

夢に出てきた龍王が言っていた
「苦難が訪れる」はこのことかもしれない。

インドでは男と女は一緒に食事をしないのか、
まずは、男性だけで食事をする。

その後、女性だけで食べる。
外食の時は家族一緒で食べると思うが。

これが習慣らしい。

メニューは、フィシュカレー、マトンカレー、
タンドリーチキンなどなど
めずらしいのは食べ方、
床に横一列に並んで座り、
その前に、葉っぱを組み合わせたようなお皿?マット?を置き
その上に、ライスとカレーが乗せられ、
右手で食べる。

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ん、このフィッシュカレー、何の魚なのか・・・・。

この食感と断面からすると川魚が予想される。
ナマズような感じだが、何の魚かわからない。

これを食べれば、今以上にお腹が最悪の状態になることがわかる。
どうする。


ナレンダーによると、私のために往復6時間かけて
この魚を買に行ったらしい。

どこまで買いに行ったのか・・・・・。
そんなことを聞いてしまったら食べないわけにはいかない。
しかし、食べたら地獄が待っているのがわかる。
迷っている場合ではない状況・・・・・。
もう行くしかない。

気合一番、美味しいのかまずいのか、
わからいまま、出されたものを全部たいらげた。

あなたならこの場面どう対処するだろうか。
すでにお腹を壊し、それを相手に伝えている。

これ以上悪くなることがわかっている。
このような状況で、何かわからないものを
食べなければいけないとしたら・・・・。

そして、必ずお腹をさらに壊すことがわかるとしたら。

日本は清潔すぎてインドより、
人間自体弱くなっているのではないかと、
ふと思った。

同じものを食べてもインドの人は大丈夫ということは、
そのぶん耐性があり、人間が強いとうことだ。

インドにきて、毎日新しい発見。
自然も人間も動物も生と死も、
すべてがごちゃ混ぜ、
究極の共存がここにはある。

ある意味、たくましい。

だが、問題もたくさん残っている。
表面的にはカースト制度は廃止されたときいたが、
まだまだ残っている。
男女、教育、経済など日本よりもひどい格差社会だ。
しかし、ここではそれが当たり前のこと。

そいえば、ナレンダーもバラモンといっていたな。

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引用:画像、ウキペディア・カースト制度

日本人は幸せだ。

そんなことを思いながら夕食も終わり。

その後、再びあいさつ回りに付き合い。
ふたたび実家に戻った。

家の皆さんはすでに就寝。

私たちも寝ることになった。
そこで一枚の大きいインド綿の布を渡された。
毛布の代わりかと思ったが、
ナレンダーが体に巻いて寝ると教えてくれた。

そして、2階へ。
薄暗い部屋にいき、床の何かに足があたった。

それは布に包まれたものだった。
それが並んでいる。
何、なに。

ナレンダーに聞くと、
インド綿を頭から足の先まで巻いて寝ている
家族の人たちだった。

えーーっつ。
まるで、薄暗いなかで布にくるまれた死体が並んでいる光景。
はたまた、エイリアンの巣窟にきたような感じ。

ナレンダーに、
「なんで顔を出さず頭の先まで布にくるまれて寝るの」と聞くと、

ナレンダー:「虫よけ、動物よけ、ヘビよけとかいろいろです。」

そうか、二階の部屋には窓枠だけでサッシがついていなかった。
ベランダに出るドアもない。

壁と屋根だけ。
毎日こんな環境で寝ていることに、
ホント驚く。

しょうがなく言われたとおり、
布をスッポリ身体に巻いて眠りにつくのでした。

つづく

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