#20 【Teams】外国語における発音練習・ALTとの連携
本校では、外国語の学習において「Phonics(フォニックス)」に力を入れています。
しかし、現在はマスクを着けて外国語の授業を行っているため、子どもたちの口の形が見えず、正しい発音が身に付いているか評価をすることがとても困難です。また、人前での発表を苦手とする児童は声が小さくなってしまう傾向があるため、さらに困難を極めます。
そこで、今回はTeamsの課題機能を活用した発音の練習や評価方法、ALTとの連携についてご紹介いたします。
1 音読課題の作成
身に付けさせたい発音や評価したい発音が含まれている単語をWordで入力し、音読課題ファイルを作成します(図1)。
今回は「au」について課題を作成しました。ちなみに「au」 は、日本語の『お』の口で『あー』と音を伸ばす感じで発音します。
2 音読課題の配付
①Teamsの「課題」をクリックします(図2)。
②「作成」を選択し、「課題」をクリックします(図3)。
その後、配付したいチームを選択します。
③配付する課題のタイトルを入力します。そして、「添付」を選択し、「音読の練習」をクリックします(図4)。
④「Word または PDF のインポート」を選択し、作成したファイル(図1)をインポートします(図4)。
⑤アップロードしたファイルの文面を確認し、試行回数やビデオ必須など提出する際の条件を設定をします(図5)。
「次へ」を選択すると図3の画面に戻ります。その後、「割り当てる」をクリックるすことで選択したチームに課題が投稿されます。
3 ALTと連携した評価やフィードバック
AIによる質の高い音声分析機能があり、評価を行う上で非常に助かります。しかし、録音環境によって正解率が変化してしまうことがあります。
そこで、提出された発音課題をより正確に評価するために、チームにALTを招待し、再評価及びフィードバック、課題の返却を行っていただいています(図6)。
ALTからの評価やフィードバックがあることで、児童の発音に対する自信や、達成感がより大きなものとなります。
4 おわりに
Teams 課題機能(音読の練習)は、2021 年 9 月に実装されました。改善点はありますが、Phonicsの練習については非常に使い勝手がよいと感じています。また、提出された課題を評価するにあたり、AIによる分析機能がとても心強いです。
ALTに協力を仰ぐことで、的確なフィードバックを行うことが可能となり、自信につなげることができます。
さらに、この音読の練習は英語だけでなく、日本語やその他多くの言語にも対応しています。国語の音読練習などにも活用することができます。
課題作成や提出方法等について、Microsoftのホームページにも詳しく記載されております。
今後も授業改善や働き方改革に向けて、効果的な活用方法を模索していきたいと思います。
子どもたちの深い学びの実現、教員の働き方改革の推進に向けて、ともに頑張りましょう。
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