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鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師が【心臓の役割と心臓の病気について解説】

普段、患者さんと話していると、心臓についての質問がよくあります。
「心臓って、どういう働きをするの?」
「胸の左側が痛い時は、どの科に行けばいいですか?」

などです。

患者さんと話をして、一般の方々は意外と心臓のことを理解していないと知りました。
そこで、心臓についての理解を深めていただくために記事を書いた次第です。

適切な医療にかかるための参考していただけると嬉しいです。
ただし、私は鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師・柔道整復師であり、心臓の専門家ではありません

そのため、治療や検査方法については詳しく語ることができません。
踏み込んだ内容は、本文で案内するウェブページを御参照ください。

それでは、本題に入る前に自己紹介をします。

現在は京都市内でマッサージ・鍼灸院を営んでいます。
治療院のホームページはこちらです。

では、本題へ進みましょう。


心臓の役割を4つ紹介します


心臓の役割は大きく、4つに分けることができます。

➀全身への血液循環

私たちの体には、酸素や栄養素を細胞に届け、老廃物を回収する役割を担う血液が流れています。
(老廃物とは尿素、二酸化炭素、アンモニア、乳酸など)

心臓がポンプの役割をすることで、血液は血管を通り、全身へ血液を送りこんでいます。
(血液は30秒で全身を1周すると、言われています)

心臓は右心房、右心室、左心房、左心室の4つの部屋に分かれています。

血管には、心臓から全身へ血液を送る動脈。そして、全身の血液を心臓へ戻す静脈の2種類があります。
動脈と静脈をつなぐ細い血管が毛細血管で、毛細血管はホルモンや免疫細胞を全身へ運びます

血液循環について詳しく知りたい場合、以下のページを御参照ください。


➁体温の調節

私たちの体は、常に一定の体温を維持しながら生活しています。
※日本人の平均体温は36.89℃±34℃くらい。
おもに、体温調節に関わるのは心臓・血液・脳・皮膚・副腎です。

これらの臓器(器官)が病気から体を守るために、体温が上がり過ぎたときは下げ、下がり過ぎたときは体温を上げる働きをしています。

体温が上がり過ぎると起こる病気の例.
熱中症・感染症・甲状腺機能亢進症

体温が下がり過ぎると起こる病気の例.
甲状腺機能低下症・副腎機能不全・低血糖症

少し専門的な内容ですが、詳しく知りたい方は、以下のページをご覧なられてはいかがでしょうか?

➂ホルモンの分泌

ホルモンは、体内の様々な働きを調整する物質です。
心臓は、以下の役割をするホルモンを分泌します。

BNP:血管を広げて、血圧を下げる
ANP:腎臓に働きかけ、水分を体外に出すことを促す
エンドセリン:血圧を上げる、止血する

これらのホルモン分泌機能が低下すると、高血圧、心不全を引き起こす可能性があります。
※心不全については、後に解説します。

④免疫の役割

私たちの体は、細菌やウイルスなどの病原体から身を守るために、免疫機能を備えています。

免疫に関わる臓器(器官)
脾臓・骨髄・胸腺・リンパ節・皮膚など

心臓も独自の免疫機能を持ち、傷ついた心臓の修復を促す役割を果たしています。

心臓の免疫機能はおもに、

  • 侵入する病原体を認識・攻撃する(防御機能)

  • 心臓の炎症を抑えて修復を促進する(修復機能)

の2つに分けられます。

こちらの記事が大変、興味深いです。

心臓の病気を5つ紹介

日本で多い心臓の病気を5つ紹介します。

1. 冠動脈(かんどうみゃく)疾患

冠動脈とは、心臓に血液を供給する血管です。
冠動脈疾患は、これらの血管が狭くなったり、詰まったりする病気です。
動脈に脂肪が蓄積される(プラークという)ことが原因といわれています。

症状は胸の痛み、息切れ、失神などが挙げられます。

2. 心筋梗塞

心筋梗塞は、冠動脈が完全に詰まってしまうことで起こる病気です。
心筋は酸素と栄養素を供給する血液が不足すると、死んでしまいます。

症状は突然の激しい胸の痛み、息切れ、冷や汗などが挙げられます。

3. 心不全

心不全は、心臓が血液を十分に送り出すことができなくなる病気です。
心不全を引き起こす原因は、心筋梗塞、高血圧、心臓弁膜症などがあります。

症状は息切れ、足やまぶたのむくみ、おしっこの回数が増えるが挙げられます。

4. 心臓弁膜症

心臓弁膜症は、心臓の弁膜が正常に機能しなくなる病気です。
原因は、加齢、リウマチ熱などがあります。
症状は息切れ、胸の痛み、失神が挙げられます。
※リウマチ熱については、こちらを参考にされるのが良いでしょう。

5. 不整脈

不整脈は、心臓の拍動が正常なリズムではなくなる病気で、原因は加齢、心臓病、薬物などです。

不整脈を起こす薬物はアルコール、ステロイド、カフェイン、抗精神病薬などです。

症状は動悸、息切れ、目まいが挙げられます。

以上の病気の検査方法には、次のものがあります。

  • 血液検査

  • 心電図検査

  • 超音波検査

  • 胸部X線検査

治療方法は以下の通りです。

  • 心臓移植

  • ペースメーカー

  • 冠動脈バイパス手術

  • 植込み型除細動器

最後に【読者の皆さんが元気に過ごせますように】

以上、心臓の役割、心臓に多い病気を紹介しました。

以上の内容以外に心臓の病気を予防するためにも、

  • お酒の飲み過ぎを控える

  • タバコを吸う量を減らす

  • 適度に運動をして体重を調整する

を心がけましょうね。

最後まで、ご覧くださりありがとうございました。

Xでも定期的に情報を発信しているので、ご覧いただけると幸いです。


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