見出し画像

自#012|大切なことは、死なずに生き抜くこと。そのために走り、鉄棒にぶら下がる(自由note)

 前の学校には、筋肉トレ命みたいな同僚が、結構いました。ベンチプレスやスクワットが、効果的に実施できるようなインフラも、そこそこ整っていました。PM5:00以降、つまりAfter 5で、ランニングをしている方も、それなりの数、いました。身体を鍛えるとすれば、申し分のない環境だったと言えます。市の駅伝大会にエントリーして、30人くらい抜きまくって(これはほとんど妄想ですが)自己の限界にchallegeすることも可能でした。

 大切なことって、後から気づくものです。高3になって、受験勉強を始めた時
「高2の3学期に、英語の単語・熟語だけでも、終わらせておけば良かった」と、中堅校のほとんど大部分のboy&girlたちが、後から気づいて、後悔している筈です。が、まあ気づいた時点から、とにかくstartです。

 コロナに感染しても、私は回復する気持ち、満々です。つまり、根拠のない自信を持っています。何ごとにおいても、根拠のない自信を持つことは、大切です。人生のほとんど全ての場面で、応用可能です。絶対に何とかできる、何とかする、そういう気概で突き進むべきです。

 が、まあ根拠は、やっぱり、多少なりともあった方がいいです。私が走り始めたのは、体力をつけて、免疫力を高めるためです。暴飲暴食とかは一切してません。生活のリズムは、作り上げています。循環器系が弱い家系なので、空気の悪い所に行くことは、極力、避けています。ライブハウスには、よほどのことがない限り、行きません。もし、そのライブハウスが喫煙可能だったら(喫煙条例を潜り抜ける裏技は存在しています)前売りチケットを持っていても、店に入らず、帰ります。

 歳を取って、怒っていたら脳の血管が切れるので、怒らないようにしています。30代の頃は、怒ったら、アンプを床に叩きつけて壊していました。生徒を殴ったりはできないので、アンプにやつあたりしてたって感じです。その頃の教え子が、今の私を見たら、「ほとけのたかやんに成り上がっている」と、驚く筈です。怒るとしたら、やっぱり部活の生徒です。が、部活の顧問はもうやれないし、やらないので、怒る危険性はありません。授業で怒ったことは、99.99パーセントない筈です(0.01パーセントくらいはあったかもです)。

 走り始めて、Just 3日後に、猛烈な筋肉痛に襲われました。脚の筋肉の繊維が、切れまくりです。が、徐々に回復しています。学校が再開されたら、お昼休みにグランドの土の上を走るのもありかなと思っています。最後のダッシュでランナーズハイになって、5、6時間目の授業を、熱く駈け抜けると云う皮算用です。

 ところで、腕の筋肉をつけるためには、鉄棒にぶら下がるといいと、以前の学校で同僚だったYさんが言ったそうです。Yさんは「授業でヘコんだら、もう即行、筋トレ」と、常々、仰っていた方です。授業のメンタルの凹みを、筋トレで回復する、何と云うか、おそらくこれは王道です。私の場合は、万一、授業でヘコんだら、授業から帰る時、廊下で大声で洋楽を歌います。が、まあ前の学校では、一度も歌った記憶がないです。授業でヘコむとかって、感性がもしかしたら、摩滅しているのかもしれません(若い頃、そういう煮ても焼いても食えない先輩を、ちょいちょい見かけましたが、私も知らず識らずの内に、そうなってしまっているのかもです)。

 昨日の夕方、近所の広場にある鉄棒にぶら下がってみました。ぶら下がった瞬間、身体が鉛の塊のように、とんでもなく重いと感じました。腕がちぎれるかもと思ってしまいました。どれくらいぶらさがっていたのかと云うと2秒です。私は、肥満体型ではありまん。身長176センチ、体重は49.2キロです。もう腕の力が、極限まで枯渇してしまったいるんです。マジ、これはヤバいと、危機感を持ちました。

 前の学校で面倒を見た、たまニュータウンズと云うバンドが、高2の夏合宿で「クソ準備体操」と云う名曲を作ってくれました。他校の同学年のバンドにも、結構、カバーされました。simpleで、簡単な曲です。サルでも覚えられそうです。後輩たちにも、この曲はリスペクトされて、ライブを始める時、「クソ準備体操」を演奏して、ウォーミングアップをするのが、定番になりました。私は、PA卓にいて、曲に合わせて、屈伸、前屈、ジャンプ、上体そらしとかを、生真面目にやっていました。つまり、準備体操を、ライブの度にやっていたと言えます。が、準備体操だけでは、免疫力は向上しないと云う簡明な真理を悟りました。

 今日も夕方、鉄棒にぶら下がります。昨日は2秒でしたが、今日は3秒です。等比数列的に伸ばして行くと云った無謀なことはしません。等差数列的に1秒ずつプラスして行きます。学校が再開される頃には、20秒以上、ぶら下がれるようになっている筈です。

 新聞に山梨大学の教育学部長の中村和彦さんのインタビュー記事が、掲載されていました。中村先生の専門は、発育発達学です。発達盛りの子供たちには、どういう運動が必要なのかと云ったことを研究されています。パプリカのダンスを監修されたのは、この先生です。
「新型コロナウィルス対策の休校延長に伴い、子供の運動不足や体力低下が心配と言われています」とインタビューする方が、話を振ると
「全国体力調査の数値は1980年代半ばから下降線をたどり、ここ10年は底を打った『下げ止まり』の状態。テレビゲームの普及や塾通い増加などによる全体的な傾向で、休校期間が数カ月続いた程度では大した影響はないと思います」と答えています。つまり子供たちの体力低下は、もう失うものがないところまで、行っちゃっているわけです。ですから、パプリカで、楽しく踊れば、体力は、間違いなく向上して行くってことになります。中村先生が、まとめた36種類の基本動作(跳ぶ・振る・回る、等々)のうち、パプリカには、二十数種類の多彩な動きが取り入れられているそうです。
「これは、山遊びや鬼ごっこなど、昔の外遊びでは自然とできていたこと」だそうです。日本人の運動実施率は、先進国の中では、最低水準だとも語っています。中村先生が、
パプリカのシニア版を作ってくれたら、やるかもと思ってしまいました。あっ、SAMさんとかが、もしかしたらヒップホップ系のシニア版を、お作りになっているのかもしれません。今、私の家には、ネット環境は、取り敢えず、あります(万一、自宅でオンライン授業をやれと言われたら、カメラを購入すれば、やれなくはないと思います)。長女か次女に、シニア版のダンスを検索してもらって、面白ろそうだったら、もしかしたら、やるかもです(ぜってぇ、やんねえだろうと、教え子たちは思っているかもしれませんが、私は、やる時はやります。その証拠に、4月1日以降、You Tubeの収録をする時は、きちんとネクタイを締めています。タオルを首に巻いていたとかは、もう私にとっては、三葉虫、アンモナイトレベルの、遠い遠い過去の化石のような思い出です)。

 入学式が実施できず、リアルの授業もやれない大学の学長や学部長が、メッセージを出しています。一番、簡潔で良かったのは、慶応のSFCの学部長のメッセージ。
「家にいろ。自分と大切な人の命を守れ。SFCの教員は、オンラインで最高の授業をする。以上。」と、わずか39字です。このメッセージを、緊急事態宣言が出る前に出しています。さすがは、インターネットの先頭を切って走って来た、ガチITの学部です。

 立命館アジア太平洋大学の出口治明学長は
「パンデミックは必ず終わる。14世紀のペストが、ルネサンスを生んだように、パンデミックが終わった後は必ず新しい成長が始まる」と仰っています。パンデミックは、必ず終わります。大切なことは、死なずに生き抜くことです。私だって、そのためのランニングであり、鉄棒ぶら下がりです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?