自#110|勢津子おばさんの青春物語~その3~(自由note)
第四高女の生徒は、入学すると修養手帳が配布されます。これは、5年間、大事に毎日鞄に入れて、学校に持参します。修養手帳は、母親に絹の布などで袋を作ってもらい、みんな大切に扱っていたそうです。
修養手帳には、まず、教育勅語が書かれています。天皇のお言葉もあり学校の教育方針も記してあります。教育方針は、①至誠剛健、②忠孝奉仕、③質実醇厚、④恭倹節約、⑤勤勉忠実、⑥正義遵法、⑦親愛共同、⑧強健敏活の八項目です。各項目ごとに、文章がいくつか書かれています。例えば、①至誠剛健のあと