故創業者妻・祖母の追悼の記録
故創業者妻・祖母の人生、どんな人だったのか
満96年という長い年月を、家族、社員、お客様、パートナー、ご縁ある方々への気遣い・心遣いを大切にされてきた方でした。
亡きおばあちゃんに捧げた弔辞
人生で初めての弔辞を、この度孫代表として述べさせて頂きました。
寂しさ・悲しさの中で、おばあちゃんとの思い出を振り返る中で、
本当に大切な事に気づかせてもらいました。その内容を弔辞にしました。
死を看取るということ
10月28日夜に母から祖母が危篤状態である旨を聞いてから、出来る限りの時間を家族と共に、祖母と過ごしてきました。
家族全員で集まることができ、みんなの顔を見て、声を聴いて
おばあちゃんが蘇った様に、元気になった姿には本当に感動しました。
同じ空間で息を交わす。言葉を交わす。存在を感じる。
こういった尊さを感じました。
亡くなる2日前に訪れた時には、もう天をずっと見上げていました。
もうほとんど、目も見えない状態で、声も発せない状態でした。
妻の梨奈が「おばあちゃん、また来ますね。元気でね」というと
手をぎゅっと握りしめ、腕を引き寄せました。
なにかを伝えたい。
何かを託し、継いでいきたい。
無言ではありますが、何かつよいおばあちゃんの想いを感じました。
おばあちゃんは最後の瞬間まで、来てくれた方の手を握りしめ
気遣い・感謝の心を忘れずに接してくれました。
人として、本当に大切な姿を、看取りながら学ばせて頂きました。
お通夜・葬儀・マナー・報恩感謝の大切さ
TAKAYAMAにとっても、創業者妻のお通夜・葬儀なので、社員の皆さんに
美和子さんがどんな方で、どれほどの貢献をされてきた方なのか。
そういった話をさせて頂き、ご奉仕に入って頂きました。
そこで感じたのは、奉仕の心、マナーや礼の大切さです。
2階にある棺を細い階段で降ろすのはとても大変な事でした。
若い社員が率先垂範して手伝ってくれたおかげで、無事に
棺を移動させることが出来ました。
こちらの写真から分かるのも、お一人ひとりの「礼」の心や在り方が
現れると思いました。
深々と一列に揃った礼に、美しさを感じます。
時代は、個人の自由が尊重されるような風潮ですが、「礼儀」「作法」は
その人の心・在り方を示す大切なことだと改めて今回感じました。
祖母が身なり・礼儀・在り方を「正しく・美しく」を追求してきた在り方を
私も継承し、磨き、伝承していく大切さを今回、各場面場面で感じました。
お通夜・葬儀をさせて頂き、沢山の親戚、友人、会社のパートナー企業様、お客様にお焼香・香典、お花、弔電を頂戴しました。
沢山の方に支えられて人生も経営もある事を改めて実感しました。
この先代が築き上げてきて頂いた、人との繋がり・絆・ご縁を大切に
報恩感謝の道を歩んで行く事が、後継者として大切な事だと感じました。
大切な人の死を通じて、子供たちの変化
これまで中々神棚、仏壇に真っすぐ正座して、合掌する事が出来なかった息子が、大切な人の死を通じて、自然と姿勢が真っすぐとなり正座して合掌することが出来る様になりました。
お通夜・お葬儀は、故人との別れを偲ぶ。悲しみ・寂しさを参列者と慰め合う意味と同時に、「生きるとは」「死ぬとは」何かを教えてくれる、学びの場・大切なことに気づく場でもあると思います。
そこから何を感じ、何を学ぶかは本人次第ですが、
導師様、お坊さんがお経を唱えながら、諭してくれていたと思います。
なぜ線香・お香をあげるのか
なぜ仏間で合掌するのか
そういった、今の日本人が忘れかけている最も大切な事と
大切な人の死を通じて、「これからあなたはどう生きるか?」を考え直す機会なのだと思います。
葬儀が終わった後に、
「ピーちゃんは、死んで、焼かれて、そのあとどうなったの?」
「このあと、ぴーちゃんはどうなるの?」と質問されたので、
仏教の基本的な輪廻転生、因果応報の原則、六道、四十九日の話をしました。こちらの動画が子供でも良く分かる動画となっています。
これを見た子供たちが、
「これから嘘はつきません」
「これから一生懸命手伝いをして、勉強して、天道をいきます!」と
自ら、善因善果の道を歩む決意を宣言していました。
その姿を見て、あぁ自分もしっかりと、こういった仏教のことや
仏壇に手を合わせる大切さを、より深く理解し、継承していくことが
大切な教育であり、家族調和、子孫繁栄の道。
会社調和、会社繁栄の道だと思いました。
私も祖母の様な善因善果の徳を積んでいける人生を歩んで行きたいと思いました。
力強く、美しく、穏やかに
家族、社員、お客様、パートナー、ご縁ある方々のために
孫、ひ孫の成長・幸せを願って、尽くして頂いた96年の人生の歩みに
尊敬と感謝の意を込めて、このブログを書かさせて頂きました。
合掌
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