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14. 市議会後、議員さんからの要望はポイ捨て!?

前回記事では、次のような内容をご紹介しました。

⇓⇓⇓⇓⇓
学級閉鎖のとき、

「健康な子どものために学童とか図書室とか解放してる他市もありますよ。高槻市も検討してください」

と西村議員が要望したのに対して、

「学童開けるのは無理。ファミリーサポートは、会員なら利用できるよ」

と市役所側が答えた答弁。

前回記事はコチラから


実は、これには続きがあります。

前回紹介した議会の次の議会、つまり3月議会で、「市役所が言うファミリーサポートの実態って、実際どうなのかしら?」と西村議員自ら登録して、使い勝手を調べてみたそうなのです。

続いて2点目、継続質問、学級閉鎖における児童受入れ対応についてお聞きします。

12月議会で私が質問をしました、保育を希望する人、経済的に困る親や家庭、障がい児を持つ家庭、自宅介護をしている家庭など、自宅で隔離できない家庭に対して、例えば陰性証明があれば、学童開放など預かってくれるような環境を高槻市で提供することはできないのでしょうかという質問に際し、市から、ファミリー・サポート・センターをご利用の場合、依頼会員として登録をされている方であれば利用可能と答弁がありました。


この答弁を受け、そもそもファミリー・サポート・センターは本当に受皿になっているのかを調べました


ファミリー・サポート・センターの歴史的経緯を見ますと、1994年に、急な残業や帰宅までの間の子どもの一時保育等、仕事と子育てを両立するに当たり、既存の保育サービスで対応し切れない変動的・変則的な保育需要に対応することを目的に、ファミリー・サポート・センター事業が開始され、援助内容・援助対象者が拡大してきたことが分かりました。


では、受皿としての稼働は本当にできるのか。私は、依頼会員の登録を2024年2月15日に行ってきました。

登録説明会にて職員の方からお聞きした内容は、依頼をしてもすぐに提供会員が見つかるとは限らない、1か月以上待っても提供会員が見つからない人もいるとのことでした。


その理由を事前に市に伺ったところ、現在の依頼会員数は1,720名に対し、提供会員数は僅か579人しかいないとお聞きしました。依頼会員と提供会員、どちらも兼ねる会員は93人です。現在の需要と供給の人数のバランスが合っていない中で、ファミリー・サポート・センターが学級閉鎖における受皿として、変動的・変則的な保育ニーズとして機能していると言えるのでしょうか。


高槻市では、令和5年度より、ひとり親家庭にファミリー・サポート・センター利用料の補助を出すことを決めております。現状の状態のままでは、制度を使いたくても使えない人がいることが安易に予想できます。

また、私の娘のような障がいなど特性を持つお子さんの利用に関しましては、提供会員を見つけるのに時間がかかる可能性が極めて高いと説明を受けました。



そもそも、前回もお伝えしましたが、突然の学級閉鎖によりお困りになるご家庭は、経済的に余裕がないひとり親、障がい児などの特性により養育者の代替性が不可の方たちです。その方たちが使いづらいファミリー・サポート・センターにて、突然の学級閉鎖に伴う、明日預かってほしいなどの緊急性には対応できるのでしょうか。


現在、高槻市で提供会員の人数を増やすよう、マンション内での依頼会員と提供会員のペア入りなど、チラシを配っていますが、まだ残念ながら応募がないと伺いました。



そこで質問です。
現在、ファミリー・サポート・センターは、学級閉鎖したときに、母親・父親たちへのサポートとして現在利用している人はいるのでしょうか。
いるとしたら、何人利用しているのでしょうか。
利用者がいないのであれば、その理由を教えてください。

https://www.kensakusystem.jp/takatsuki/



※議事録検索で、答弁の文章を「検索」して議事録をご覧ください。

 議事録のURLを、そのまま入力してもページを表示してくれないので、このような形で引用元を掲載させて頂きます。

前回の答弁で、市役所は、
「高槻市は、学級閉鎖のとき、学童は開けません。
ファミリーサポートに登録している人は、(ファミサポ)使ってもいいですよ」
と言っているわけですから、そりゃあ、調べますよね。


以下、子ども未来課の部長さんの答弁です。

学級閉鎖におけるファミリー・サポート・センターの利用に関するご質問に、ご答弁申し上げます。

 本市では、ファミリー・サポート・センターの学校に関連する活動内容の一つに、学校休み時の援助を設けておりますが、その内容について、学級閉鎖による利用か否かについての詳細は把握しておりません

 以上でございます。

チ~ン♪♪♪


これらの答弁って、予め、議員さんが市役所に提出し、市役所の方は答えを準備する時間があるんですよ?

いわば後出しジャンケン状態。



後出しジャンケンに準備した答えが「把握していません」って、どうよ。



個人的には、議会までに市役所側が調査して答えを用意するべき質問だと思いますが、
価値観は人それぞれということで、、、、、

百歩譲って、、、、、

「○○すべき論」は横においたとしても、、、、、



「知りません」と議会で答弁することに未来課の部長は心理的抵抗を感じなかったのでしょうか?

この答弁を聞いた直後は「さすがに恥ずかしくない?」と私は思ってしまいましたよ?????

(※因みに、令和6年度四月から「子ども未来課の部長」は人事が変わっています。)



「学級閉鎖のとき、どうしたらいいか、市としてはどういう制度を用意しているんですか?」という質問をしているのに


分かりやすく言い換えると、

「学童開ける?それは無理!」
「枚方市がファミリーサポート使ってるって?ああ、それなら使えるよ?」
「え?実際に高槻市でファミリーサポート使っている人が何人いるかって? そんなの知らないよ~」


こんな感じで答弁されていることを考えると、「市民生活って、役所にとっては、ホンマに他人事なんやなぁー」と感じちゃうわけです。


私が市役所の『子ども未来課』に電話して「子ども達が、平日、学童でどのように過ごしているか把握していますか?」と聞いときに「把握していません」という答えをもらったのを思い出させられました(笑)。

(※私が聞きたかったのは、「子どもが一人、1平方メートルというぎゅうぎゅうに押し込めらた状態で、室内が狭すぎて子ども達が机に脚をぶつけて怪我をしていることや、一日をどんなプログラムで過ごしているのか、どんな遊びをして過ごしているのか?」などについて知っているかどうかでした。
因みに、茨木市役所の職員は、茨木市の学童の実態について、把握していました。

付け加えると、このとき、もしかして私の考えが間違っているのかと思って素朴に「学童で、子ども達がどんな風に過ごしているのか把握することは市役所の仕事ではないんですか!?」って聞き返しちゃったとき、「(それを)把握するのは仕事です」というお答えを頂いております・・・
 (T-T)。)


話を戻して、最後に、3月議会で西村議員が要望した内容をご紹介します。

意見、要望をお伝えいたします。

ファミリー・サポート・センターの事業目的と、学級閉鎖による緊急的な受入れを照らし合わせた場合、ファミリー・サポート・センターは、会員として既に登録している方で、なおかつ既に依頼会員と提供会員のマッチングができている方でないと、緊急的・突発的な対応が取れないのではないかと考えています。

これは限りなく、限られた方しか受入れ対象とならないことになってしまうのではないでしょうか。

そういった意味では、やはり学級閉鎖による児童の受入れ対応というのは、今までになかった要望なのかもしれません。ファミリー・サポート・センターでは、このような新しいニーズに対応できるわけではありません。


しかし、家庭環境の変化に伴い、働くママは増加をしています。このような受入れ体制を整えていく検討をぜひお願いできないでしょうか。


高槻市では子育て支援が大変充実していると言われているまちで有名です。だからこそ、学童や子どもの居場所に関する事業など、ほかにも受皿となる選択肢をご検討いただけないでしょうか。よろしくお願い申し上げます。

議会での要望は、市役所に受け止められているのか否か!?

令和5年度の3月議会で、「把握していない」と言い切られてしまった「学級閉鎖のときファミリーサポートを利用した親は何人いるのか?」という質問に対して、
議会後、調査がなされ、ファミリーサポートの稼働率や、運用課題などについて改善の動きがあったのかどうか調べるべく、市役所に電話をかけてみました。


まずは、高槻市役所「子ども未来課」に電話をかけました。

私:
先日の高槻市議会で「学級閉鎖のときに、ファミリーサポート制度を利用している家庭が何件があったか?」という質問があり、その際、子ども未来課の部長は《把握していない》と答えられました。

議会で、そういった話し合いがあったことを職員は把握していますか?情報は降りてきますか?

また、議会のときは調査が間に合わなかった内容について、その後「調査するように」という指示は通常、くるものですか?


高槻市役所の「子ども未来課」職員:
基本的には、毎回、議会で話し合われたことを知らされる、ということはありません。しかし、議会をうけて「○○するように」という指示が下りることはあります。

今回のことについては、(そういった内容の答弁があったことは)知りませんでした。利用者数の調査については、「ファミリーサポート・センター」が管轄なので、そちらに問い合わせてみてください。


というわけで、ファミリーサポートセンターへ問い合わせをすることに。

そこで分かったことが、また、びっくり仰天なのです!

高槻市のファミリー・サポートは、公式に、学級閉鎖のときの子どもの受け皿になっているのか!?


まずは、ファミリーサポートセンターに電話をして、「子ども未来課」と同じ質問をしてみましたところ・・・


「市から、調査を依頼されたことはありません。議会で、そういった内容が話されたことも知りませんでした」

とのこと。


※因みに、電話したのは議会直後とかではなくて、だいぶ経ってからのことです。


ということは、議員さんが、いくら市民の声をヒアリングして高槻市議会に持ち込んでも、議会が終われば「それらの質問や要望はなかったも同然」。

市役所の職員としては、議会で市民の要望を聞き、市をより住みやすい街に改善していくために仕事をしているという意識はなく、「なんとかして議会の時間さえ乗り切れば、仕事は終わり」という姿勢なんだということが分かります。


高槻市議会って、そういうところだったの!?

という驚きと共に、

それで現実がこうなっているのか、と妙に腑に落ちた私でした(涙)。



しかしですね!
皆さん、驚きは、まだ序の口ですよ(笑)。


⇓⇓⇓⇓⇓

議会の話は下りて来てないって言うから、1市民として、私自身が「教えてほしい」と、同じ質問をしてみました。


すると・・・?

ファミリーサポートは、「他人の子どもを預かってもいい、という思いで登録して下さった方」と「親戚を頼れないから、いざというときに頼れる方を探したい」という方を繋げてくれる制度。

当然のごとく、「子どもを預かってよい」という会員の方の数は、ムチャクチャ少なく、「子どもを預かってほしい人」は多く登録しています。

(西村議員も言っていましたね)

そして、「子ども預かって良いよ」と言ってくれている有償ボランティアの方が、「学級閉鎖なんだけど(学校で、感染症蔓延してるんだけど)預かってくれませんか?」とお願いして、「いいですよ」と言ってくれたら、子どもを預かって頂ける、ということでした。

けれども!
それは、あくまで有償ボランティアさんが決めること。
そもそも「市から、学級閉鎖のときは、ファミリーサポート制度を利用してください」と言えるシステムではない

との回答だったのです。


西村議員が
『市として学級閉鎖のときの「子どもの居場所」、「子どもの受け皿」の選択肢をもっと検討してほしい』というお願いした際、

市役所側から「ファミリーサポートが使えます」という話が出て来たので、

「そのことを知っている高槻市のお母さんは少ない。市として、もっと周知してほしい」と要望をされました。


ところが、そもそもファミリー・サポートの制度とは、「学級閉鎖のとき困ったらファミリー・サポート使いぃや~」と、市役所が市民に勧められる制度ではないそうなのです。



・・・ということは、どういうこと!!!???


学級閉鎖のときワーキングマザーの子ども達に与えらえた選択肢


市の回答をまとめると

  1. 学童は開けません。

  2. ファミリー・サポートは使えますよ。(実際には学級閉鎖のときに使えるかどうかを決めるのは市ではなく、ファミリー・サポートに登録している会員さま・・・)


つまり、高槻市のワーキングマザー(中でも、子どもを託せる親戚・知人がいない家庭)にとって、学級閉鎖のときの生活は以下の二択。

  1.  泣き叫ぶ子どもを家に放置して仕事に行く

  2.  仕事を休み、仕事場からのバッシングと家庭の経済状況の大打撃をやりくりする方法を考える


因みに1番目の選択肢は、欧米先進国では「児童虐待」とされます。



母親として、こんなことは、黙って受け入れるわけにいかないですよねぇ!


ということで、西村議員も、次なる手を考えて6月議会に臨まれます。


6月議会、どうなることやら?
次回記事で、ご紹介しますよ、お楽しみに☆


「学級閉鎖・注意報」導入の署名活動にご協力を!

学級閉鎖のときの、子どもの居場所を確保すべく、西村議員がついに署名活動を始めました!


その経緯は、こちらの記事でご覧くださいね!

https://note.com/takatsukigakudou/n/n96fdbbf226b1


「学級閉鎖・注意報」導入を熱望している市民の声を市政に届けるべく「学級閉鎖・注意報」導入の電子署名を集めています


ぜひ、ご近所さんにも拡散して、読者の皆様にも、ご署名頂きたい!
よろしくお願いいたします。



【ご報告】
8月末までに686名の賛同があったそうです。

これらの声が「高槻市議会で、どう受け取られるのか?」引き続き観察して報告していきたいと思います。

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