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15. 傍聴席にドヨメキが起こった高槻市議会

「学級閉鎖時の学童が必要な子どもたちの居場所」問題。

前回までの西村議員と市役所の答弁、で解決方法はお陀仏状態でした(笑)。


前回の記事はコチラ



結局、高槻市で学級閉鎖したときに学童が解放される希望はない。
Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン

市が、学級閉鎖時の子ども達の居場所を用意する気はない。
Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン


従って、子育て世帯の選択は次の二択。

  1. 子どもが鬱になりそうになりながら留守番をするか

  2. 親が借金生活になるリスクを負いながら仕事を休むか
    (※ちょっとオーバーに言ってます(笑)。大阪の方には笑いがないと読んでもらえないかと思って・・・)



ということで、「じゃあ、せめて学童利用者の親が、学級閉鎖のときに子どもを預ける先を探す時間を稼げないのか?」という作戦を考えてくれた西村議員。


西村議員のHPから議会でのやりとりをご紹介します。

学級閉鎖 対応策はあるのか!?

西村議員は、一般質問の中で、このように質問しています。

西村議員の一般質問:

12月議会で私が質問しました

保育を希望する人、経済的に困る親や家庭、障害児を持つ家庭、自宅介護をしている家庭など自宅で隔離できない家庭に対して、例えば陰性証明があれば、学童開放など預かってくれるような環境を高槻市で提供することはできないのでしょうか?に際し、

市から「ファミリーサポートセンターをご利用の場合、依頼会員として登録されている方であれば利用可能」と答弁がありました。




これを受け3月議会で、ファミリーサポートセンターが受け皿になっているか?お聞きしましたところ、

「ファミリーサポートセンターは、学校に関連する活動内容の一つに「学校休み時の援助」を設けておりますが、その内容の詳細として、学級閉鎖による利用か否かについては把握しておりません。」
と答弁がありました。




12月、3月と踏まえまして、学童開放などの環境整備や、ファミリーサポートセンターが受け皿として機能することは、現実的に考え高槻市にて、すぐに実現することは非常に難しい事が分かりました。




では、現実的に難しいのであれば、改めて、今すぐできる対応策とは何か?




これまでの市の答弁を踏まえまして、複数のお母さんたちと集まって改めて一緒に考えました。




今すぐできる対応策で高槻市にお願いしたいこと、




それは「もうすぐ学級閉鎖になるかもしれません」と事前の注意報です。







学級閉鎖になった際、前日の夕方に突然、「明日から学級閉鎖」と突然の1通のメールで知ります。


前日の通告は今日明日働かねば食べていけない非正規雇用の方にとって、我が子が元気であるにも関わらず仕事を休むことほど難しいことはありません。


「明日から学級閉鎖」は1日だけでは終わりません。
3日間ずっと続きます。


正規雇用の方ですら「迷惑かけてごめんね」と職場の方々に気を使いながら仕事をしています。




2日前くらい、またはせめてどれだけ遅くても前日午前10時の地点で「学級閉鎖になる可能性が高い」と黄色信号の注意報をライデンメールで出してもらえないでしょうか?




100名近いお母さんたちにアンケートをとった際、「黄色信号を出してほしい」要望は9割以上でした。

みな、正確な情報がほしいのではなく、準備をしたいだけなのです。

もしも学級閉鎖にならず杞憂におわったとしても、前もって準備できる安心感以上のものはありません。




そこで質問です。




現在、「明日から学級閉鎖になります」に関しての通知の時間ですが、事前に保健給食課にお聞きしたところ「なるべく早く通達を出す」となっている事が分かりました。

これを踏まえて事前に高槻市の小学校に通う複数の保護者の皆様と、「何時に学級閉鎖の通知がくるか?」話をした際に、一部の学校では15時頃に決定通知が来ることが多いという結果が得られました。

これを踏まえて、高槻市として学級閉鎖の決定はどのようなプロセスの元で決定するのでしょうか?高槻市として通知時間を統一することはできないのでしょうか?

https://www.yumi-nishimura.com/post/gakkyuheisa2



高槻市役所 教育次長:

学級閉鎖は、学校保健安全法に基づき、感染症特有の潜伏期間を考慮し、学校内における感染拡大防止のため実施しており、集団生活の場として望ましい学校環境を維持し、児童生徒が健康な状態で教育を受けることができるよう努めているところです。

本市の市立小中学校においては、朝に出席状況を確認し、学級内で同一疾病(しっぺい)が要因と疑われる欠席者が概ね15%以上の場合は、学校医と相談の上、学校長の判断で学級閉鎖を決定しています。



 また、朝の段階では15%に満たない場合でも、その後の早退者を含め15%を超えた際には、その時点で同様に検討した上で、学級閉鎖に至る場合がございます



 このように学校ごとに状況が異なるため、保護者への通知時間を統一することは困難と考えています。

なお、学校では、学級閉鎖を決定した後は速やかに保護者へ通知するよう努めており、多くの学校が午前中に通知していると認識しています。

https://www.yumi-nishimura.com/post/gakkyuheisa2

西村議員の2回目の質問:

「決定したあとは速やかに通知」は時間に追われている共働き世帯にとっては不安でしかありません。

保健給食課との事前の話し合いで、午前9時の地点で前日からの欠席者数及び、欠席理由がある程度把握できている事を知りました。

学級閉鎖になると次の日の給食をストップさせなければならないことから、迅速に速やかに通知をするため午前10時の地点で学級閉鎖はある程度決定していると予想できます。




「現在、2年1組の学級閉鎖の検討がされています。学級閉鎖が決定しましたら午後13時までに通知します」などの注意報を事前に伝えることがなぜできないのでしょうか?




今や交通機関でも注意報が出た場合、計画運休をします。結果、台風がこなくとも、計画運休の通知があることで市民は今後の対応について考えることができ、心の余裕が生まれていると思います。

https://www.yumi-nishimura.com/post/gakkyuheisa2


筆者のボヤキ:
そもそも、学級閉鎖って、誰も休んでいない状態から、いきなり次の日5人の生徒が欠席になって「明日、学級閉鎖」になることは非現実的。

子どもの欠席や早退が日常的になっている時期、学級閉鎖が危ぶまれる、という状態を経て、「あと一人でも欠席者が増えたら学級閉鎖だ」という状態が続き、遂に「学級閉鎖」となるもの。


でも、仕事と家庭でてんてこ舞いの親にとっては、「え? そんなにクラスに欠席者多かったの?」と状況を把握していないことも少なくありません。

子どもは、クラスに休みが多いなど、特に親に話さないからです。


「欠席者が増えている」という現在の状況を親が把握できれば、子どもの預け先を手配する時間が稼げる。



「注意報」を出すことが、なぜできないのでしょうか?


という西村議員の質問って、働くお母さん全員の本音のような気がする・・・(笑)。

「地震予知の研究」は何故あるのか?

話は変わりますが、地震大国の日本。

「なんとかして地震を予知したい」
「地震予知に繋がる自然のシグナルとは何か?」
という飽くなき研究が続けられています。

もちろん、未だ、確率された地震予知配信システムはありませんけれども。


日本に住む誰もが、例え、前日であっても、数分前であっても、「地震予知情報があったらいいな」、心理的準備、物質的準備ができたら嬉しいな、と思っているのではないでしょうか?


それは、地震によって、一瞬にして日常が崩れる怖さを誰もが知っているから。備えられれば、助かることもある、と知っているから。


「学級閉鎖」は、学童を必要とする子育て世帯にとって、日常が崩れる「地震」のようなもの

しかも、その地震は、一年の間に何度も何度も、子育て家庭に起こります。


あなたなら、どちらがいいですか?

  1.  予告なく突然、地震がくる。

  2. 「地震がくるかもしれないよ」と予告があり、準備ができる。
    まあ、予告が外れることはあるけどね。

「地震がくるかもしれないよ」と予告があり、こなかった場合に「え~、せっかく色々準備したのに。予告なんて、なければ良かった」と思うでしょうか?
それとも、「色々準備したけど、結果、地震こなくて本当によかった」と胸を撫でおろすrでしょうか?

そもそも、予告で混乱するなら、予告は無視して、これまで通り「学級閉鎖決定通知」だけを気に留めればいい話。


雇用されていないワーキングマザーの場合

ところで、私は個人で事業をしているので、前日の10時の時点で「明日、学級閉鎖かも予告」では、子どもの預け先を探すことは、かなり困難で、仕事のキャンセルをする以外にありません。


そもそも「前日に、お客様にキャンセルをお願いする」ってどうよ?

お客様も忙しい中わざわざ時間を空けて心づもりをしてくれている、その日しか来られない、という多忙な方も多い中(敢えて職種は伏せますが(汗))、ドタキャン理由が子どもの学校の都合であれ、前日キャンセルされたら、お客様としては気分が萎えますよねー。


2日前なら、子どもの居場所を手配することができやすくなります。
例え、手配できずに顧客を失ったとしても、少しは自分の責任だと納得がいきやすくなる・・・。


さて、この「なんで、できないの?」という西村議員の質問に対する、市の答弁がこちら。

高槻市役所 教育次長:

検討段階での不確定な情報を通知することは、保護者にとって混乱を招く恐れがあると考えています。

今後につきましても、学級閉鎖を決定した場合は、速やかに保護者へ通知するよう努めてまいります

https://www.yumi-nishimura.com/post/gakkyuheisa2



「予算がほしい」と言っているわけでもなく、「人員をぼしてほしい」と言っているわけでもない要望に対して「今後も、速やかに通知するよう努力します」とい市役所側の答えに対して、この日、傍聴席ではドヨメキが起こりました


実は、この答弁の日、「シニアの団体」が30名ほど集団で傍聴に来ていらっしゃり、傍聴席は満杯でした。

そのシニアの方々の間も、世代的に、ご自身が直接関わることではないかもしれませんが、それでも市役所側の答弁に驚いた、ということですよね。



教育次長の答弁を受けての西村議員の要望:

確かに・・・初めての注意報の連絡は混乱する保護者もいるでしょう。見落としている方も一定数いるかもしれません。




でも私はこの問題は解決できると考えています。




なぜなら、事前に「これから学級閉鎖になった際は速やかに注意報のアナウンスを午前10時にライデンメールにて行います」と周知徹底できるからです。




そもそもメールが普及する前の保護者の連絡は電話でした。
私が小学校の頃は緊急連絡網があり、順番に電話で伝言をした記憶があります。おそらく過去に、従来では当たり前であった連絡網から、ライデンメールに変えた時、「メールを見落としてしまうのではないか?」「確実な情報伝達は難しいのでは?」など戸惑い混乱をされ反発した保護者もいたかもしれません。

でも今はどうでしょうか?個人情報の問題や、いつでも連絡を受信できるメリットから変更したのではないでしょうか?



電車の台風接近による計画運休もそうです。始めた当初は、「計画運休を知らなかった」と混乱した様子がメディアで取り上げられていました。

しかし、その混乱は企業側の周知啓発の徹底により、今では「計画運休」が当たり前に社会で受け入れられるようになりました。




問題解決できる方法があるのです。




一方で、急に学級閉鎖と言われたら困る人の問題は、子どもがお留守番ができる年齢になるまで待たねばなりません。
つまり、いつまでたってもずっと問題は解決しないのです。


感染症が流行する前に注意報の連絡を検討していただけますようお願い致します

https://www.yumi-nishimura.com/post/gakkyuheisa2


市の慣行を変える方法とは?

前日に知らされる「学級閉鎖」は、理由はどうあれ、いわゆる市立小学校の授業ドタキャン。

市立小学校の授業がドタキャンされるなら、市は
「市として、健康な子どもが行ける場所を探す(提供する)」か、それができないなら「親が健康な我が子が行ける場所を探せるように時間を与える」のが、高槻市民である子どもへの、大人としての責任ではないでしょうか?



「学級閉鎖注意報」を実践している小学校がある

実は「学級閉鎖・注意報」実施している小学校があるそうなんです!

東大阪市の、とある小学校。
校長先生のご配慮で実施くださっているそうです。


「現在、体調不良者が○○人ほど出ています。
○○人を超えると学級閉鎖となりますので、その場合は、またご連絡します」
という旨のメールがくるらしい。


しかも、なんとメール本文には「見ましたボタン」があり、ボタンを押して学校側に「見たよ」と通知しない場合は、学校から保護者に連絡が入るシステムで、仕事でメールが見れない保護者にも知れ渡る連絡システム


秀逸な連絡システムだぁ。。。。。


個人的に、自分の子どもが通う小学校も、このシステム導入してほしい、と思い、校長先生にお願いしてみたい、と思う今日この頃(笑)。

事前に注意報がもらえたら、親の子育てストレスはもちろん減るんだけど、本当に大事なのは、子どもの心が安心して居られる居場所の確保だよ。


「学級閉鎖・注意報」導入の署名活動にご協力を!

というわけで、西村議員がついに署名活動を始めました!

「学級閉鎖・注意報」導入を熱望している市民の声を市政に届けるべく「学級閉鎖・注意報」導入の電子署名を集めています


8月20日(火曜)までに1万人の署名を集めるのが目標です!

(7月8日時点で71名の署名が集まっています!)


ぜひ、ご近所さんにも拡散して、読者の皆様にも、ご署名頂きたい!
よろしくお願いいたします。




次回の更新は、7月中旬を予定しています☆
これからも、よろしくね!


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