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7. 比べすにはいられない「学童費用」 高槻市VS北摂地域

高槻市の学童って、大阪府の中でも際立って「狭い中に寿司づめ学童」であることが分かってきました。

「公立の学童を改善しようという計画」がないのは、金銭的な問題もあるのかしら?もしかして他市では「高槻市よりも高額な学童利用料を皆、払っている?」という疑問が湧いてきて、保護者の学童金銭負担についても調べてみました。

低所得世帯の減額制度や高所得世帯の料金設定を設けている市もありますが、ここは、一旦、一般的な金額で比較します。

大阪府 北摂地域の学童利用料比較


茨木市

利用料:  (月~金)月額5,000円 (月~土)月額6,000円  
延長利用料:(月~金)月額3,000円 (月~土)月額3,600円


吹田市

利用料:  月額4000円
延長利用料:月額2000円


高槻市

利用料:  月額 6,000円 (8月のみ月額 12,000円)
延長利用料:月額 1,500円

※高槻市では、これに+1500円を諸費として直接学童へ支払うので、実質月額7500円です。

摂津市

利用料:  月額6,000円(二人目以降の利用料は3,000円)
延長利用料:日額250円 (1ヵ月の上限は2,250円)


箕面市

利用料: 月額7,200円
(学童保育に係る費用5,700円、おやつの提供に係る費用1,500円の合算)
延長利用料:日額250円(利用した日数分)


豊中市

利用料:   月額 6,000円 (同一世帯で2人目からは3,000円)
延長利用料: 月額 3,000円 (同一世帯で2人目からは1,500円)

土曜利用料:月額1,800円、同一世帯で2人目からは900円。


池田市


利用料:  月額6,000円
延長利用料:月額9,000円

同一世帯からの2人目以降の児童については、半額減免の制度があります。



高槻市の学童利用料って、別に安くないんだね・・・。

でも、興味深いのは、子育て世帯に人気のある「茨木市」「吹田市」の学童利用料金が安いこと。
(茨木市は、低所得世帯の減額制度と高所得世帯の上乗せ制度があるようです。)


大阪府内で人口増加率を比較してみた

当たり前のことなんですが、子育て世帯に人気がある市には、子育て世帯が移り住みます。

やはり、子どもが産まれたら、学区のこととか、マイホームをどこに買うかとか調べて、親の仕事の通勤圏内で引っ越しを検討するのが常。


というわけで、全国の市の人口増加率を調べてみました。

2020年10月の人口と、2023年10月の人口を比較した場合の、大阪府内の人口増加率トップ10は以下のようになっているんです。


大阪府内 全国での人口増加率順位 トップ10

全国順位 市  増加率 

17位  吹田市      1.81%
47位  茨木市    0.82%
57位  大阪市    0.66%
66位  箕面市     0.41%
137位 摂津市   -0.45%
144位 交野市   -0.53%
148位 池田市    -0.57%
151位 豊中市    -0.59%
151位 泉佐野市 -0.9%
218位 高槻市     -1.10%

※全国792市の人口増加率ランキング「2020年10月1日の国勢調査人口から2023年10月1日の推計人口までの人口増加率」


大阪府内の市で比較すると、北摂地域7市は、人口が増加している人気都市なんですね!

高槻市は、北摂地域では最下位の10位・・・(笑)。


とはいえ、よくよく見てみると増加しているのは吹田市、茨木市、大阪市、箕面市まで。

摂津市以降の人口は減少傾向。

高槻市の減少率に至っては1%を超えています。


年齢別の人口比率は?

それなら「若い世代の人口比率は?」と、大阪府内で人口が増えている吹田市と高槻市の若い世代の人口比率も調べてみました。

15歳~64歳の人口を「生産年齢人口」と言います。子育て世帯といえば、この年齢だと思うので、「生産年齢人口」について注目してみました。



吹田市も高槻市も平成13年の時点では、「生産年齢人口」は71%いました。(高槻市が71.61%、吹田市が71.3%なので、むしろ高槻市の方が若い世代が多くいたことになります!)

そして、令和5年になると、吹田市では62.6%、高槻市では58.82%と「生産年齢人口」の比率に差が出るようになるんですね。



高槻市では、平成24年頃までは62.5%以上の「生産年齢人口」がいたわけですから、子育て世帯への政策に取り組んでいたら、きっと吹田市などと同じ水準は保てたんじゃないか?、と素人ながら想像してしまいます。
(因みに濱田市長が高槻市長に就任されたのは平成23年です。)

筆者のぼやき

学童の問題って、「生産年齢人口」の減少と繋がってると思うんだけど???
「生産年齢人口」って、市のリソースだと思うんだけど???
(経済を回すリソースでもあるし、医療・介護・福祉を現場で支えるリソースでもあるし、もちろん次世代を育てているリソースでもある)

そもそも高槻市は高齢者の人口が多く、高齢者を支えるためのデイサービス施設も多い。(因みに、高槻市は高齢者のための行政サービスは充実していて、税金は高齢者のためには、使われているそうです。)

けれども、こういった高齢者のためのサービスだって、「生産年齢人口」が減少すれば、時間と共に質の悪いものに代わっていかざるを得ません。



高槻市は、このまま高齢化都市になっていく路線を維持していて、本当にいいのかしら???

そんなこと言ったって、市長や議員が自分の在任中に一気に高槻市が死ぬ(機能停止する)ことはないから、そんな長期的なことは考えたくないのかな・・・???



最後に、大阪府内33市の、人口増加率、全国の中の順位をご紹介します。詳しくは、元のサイトを参照くださいね。

大阪府内 全国での人口増加率順位 全市

全国順位  市    増加率 

17位  吹田市          1.81%
47位  茨木市        0.82%
57位  大阪市        0.66%
66位  箕面市        0.41%
137位 摂津市       -0.45%
144位 交野市       -0.53%
148位 池田市       -0.57%
151位 豊中市       -0.59%
151位 泉佐野市   -0.9%
218位 高槻市       -1.10%

235位 狭山市     -1.23%
239位 枚方市     -1.26%
246位 和泉市     -1.35%
276位 東大阪市    -1.55%
294位 泉大津市    -1.66%
298位 八尾市     -1.70%
300位 堺市      -1.71%
310位 守口市     -1.74%
318位 羽曳野市  -1.81%
330位 高石市   -1.89%

335位 松原市   -1.96%
338位 四條畷市  -1.97%
341位 寝屋川市  -2.02%
369位 柏原市   -2.26%
371位 藤井寺市  -2.27%
386位 富田林市  -2.40%
392位 岸和田市  -2.43%
403位 大東市   -2.56%
434位 門真市   -2.96%
468位 貝塚市   -3.28%

502位 泉南市   -3.63%
543位 河内長野市 -4.04%
594位 阪南市   -4.58%


※全国792市の人口増加率ランキング「2020年10月1日の国勢調査人口から2023年10月1日の推計人口までの人口増加率」


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