tbodyとビッグボディ

現在コーディングを勉強中だ。まだまだ全然できないので、頼まれるコーディング業務は簡単な修正くらいだ。

今日は古いサイトの修正作業を頼まれた。「表」を修正しなくてはならない。作業中、私はなぜか「キン肉マンビッグボディ」を思い出した。

表の作成に使用する「tbodyタグ」のせいだと思う。「ティーボディ」という語感から「ビックボディ」を連想してしまった。

ところで私は、ビッグボディをロボットっぽいと思っている。性格が冷徹とかではなく、単純に見た目がロボットっぽいと思っている。

あの角張ったマスクとアメフトの防具みたい服装が実にロボットだ。ゼブラやフェニックスのハダカ超人と比べると、断然ビッグボディはロボットである。テレビアニメでは肌が妙なピンク色だったので、何だかますますロボットだった。

「キン肉星王位争奪編」がアニメ放送されていた頃、私たちチビっ子はSDガンダムも好きだった。SDガンダムの何が好きだったかというと、私は単純に見た目が好きだった。見た目が似ていれば特にガンダムじゃなくても好きだった。おそらく他のチビっ子もそうだったのだと思う。

当時SDガンダムのようなロボットが活躍するアニメがいくつか存在したように記憶している。記憶を辿って検索したら「アイアンリーガー」と「桃太郎伝説」というアニメがそれだった。「桃太郎伝説」の登場人物は人間だけど、アーマーを装着するとロボットっぽくなる。

私の周りで人気があった超人は、ロビンマスクとウォーズマンだった。二人ともロボットっぽい。ウォーズマンなんてロボ超人だし、ロボど真ん中である。

ロビンマスクとウォーズマンは、ロボットっぽいといってもSDガンダムには似ていない。どちらかといえばビッグボディの方がSDガンダムに似ている。

ビッグボディのルックスは、当時のチビっ子のトレンドのはずだ。それなのに、私の周りにビッグボディ好きはいなかった。バイクマン好きはいたのに、ビックボディ好きは誰もいなかった。ルックスは良いのに活躍しないから人気がないのだ。

ビッグボディはただただ登場して、ただただ散々な目に遭う。確か死んだような気もする。ビッグボディには何もなかった。ただSDガンダムに似ているだけだった。

私は今日までビッグボディをコミカルなキャラクターだと思っていた。キン肉マンの世界では、深刻な出来事も妙にコミカルに見える。デビルトムボーイでバラバラになったウルフマンなど、大変な目にあっている(死んでいる)のにどこかコミカルだ。

ビッグボディについて考えるのは、キン肉マン好きな人間と飲み屋にでも行ってるときだ。だいたい気が楽なときにヘラヘラとビッグボディを思っている。ヘラヘラしてる私にはビッグボディの情けなさがコミカルに感じられた。

今は仕事中なので、飲み屋よりもシビアな環境でビッグボディを思っている。そのせいか今日はビッグボディの「難苦」に焦点が合った。

ビッグボディは5王子の中で唯一の雑魚である。キン肉マンの世界には様々な雑魚が存在する。そんな様々な雑魚の中でも、神の力を借りた上で雑魚なのはビッグボディただ独りだ。

頂点に立つ者は孤独だという、同様にたった一人の最底辺もやはり孤独だと思う。そこに劣等感も乗っかってくるので辛さは計り知れない。頂点に立つ者の孤独とか甘えに思えてくる。

いくらか苦しい状況でも、同じ状況の超人がいれば気が楽だったと思う。 その超人が自分より弱ければもっと良い。下には下がいるという安心感は、メンタル的に凄く楽になる。

ビッグボディが雑魚だと発覚したのはフェニックス戦のときだ。この戦いはとても苦しい戦いだったと思う。フェニックスが強いからではなく、フェニックスが嫌な奴だからだ。

フェニックスは「その程度の実力でなぜ王位争奪戦に参加したのか」とビッグボディを責める。そんな言い方ってないと思う。

ビッグボディは「神にそそのかされて、無理矢理出場させられたんだ」とオタオタする。

なんだかビッグボディが「人のせいにする卑怯者」のように見える。しかしビッグボディは確かに無理矢理出場させられている。切り株を引っこ抜いていたら、いきなり剛力の神が乗り移ってきて出場だ。まさに無理矢理である。そそのかされてもいない。本当に剛力の神がぜんぶ悪い。

正直に話しただけなのに、なぜかビッグボディは「人のせいにする卑怯者」に見える。おそらくオタオタしたせいだと思う。オタオタしてしまうと、正当性に関係なく「人のせいにする卑怯者」に見えてしまうのだ。

そんなビッグボディに対し「いけないな〜、神のことを悪く言っては」と フェニックス はニヤつく。すごく嫌な奴だと思う。下手に知性があるせいだろうか。

それからフェニックスは、マッスルリベンジャーをビッグボディに仕掛ける。マッスルリベンジャーを使わなくても、フェニックスは余裕で勝てたはずである。それなのにフェニックスはマッスルリベンジャーを使った。キン肉マンたちに自分のマッスルリベンジャーを見せるためである。つまりみんなに自慢するためだけにビッグボディを痛ぶったのだ。

「マッスルリベンジャー」は「キン肉族三大奥義」の一つで「フィニッシュホールドの壁画」に描かれている。

「キン肉族三大奥義」を使用するには、壁画からその奥義の型を解読しなくてはならない。間違った型で奥義を使用すると、技の使用者めがけて壁画からビームか発射される。使用者は焼け死ぬ。

フェニックにビームは発射されなかった。マッスルリベンジャーの型が正しかったからだ。ただビッグボディに対する態度は正しかっただろうか。ビームが発射されても良かったんじゃないかと思う。

マッスルリベンジャーを受けたビッグボディは、死んだか死んでないかそんな状態になった。そして王位争奪編での登場はそれっきりである。

現在連載中のキン肉マンでは、ビッグボディがなかなか活躍しているらしい。チビっ子には人気がなくても、苦味を覚えた大人には人気があるのかもしれない。

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