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甥っ子とデロリアンに乗りたい

2年前に姉が出産した。産まれたのは男の子だった。私にとっての甥である。

甥は私に似ている。母である姉、父である義理の兄を差しおいて、断トツで私に似ている。

母も姉も、赤ん坊時代の私にそっくりだと笑う。赤ん坊時代の私を知らない人も、現在の私にそっくりだと笑う。

現在の私と似ているのだから、赤ん坊時代の私と甥は、まさに已己巳己なのだろう。

甥にはまだ一度しか会ってない。私が東京に住んでいて、姉夫婦は山形県に住んでいる。なかなか気軽に会いに行けない。

子どもの成長は早い。ボヤッとしているうちに、小学生くらいになっちゃうかもしれない。その頃にはもう、私の存在を覚えてはいないだろう。

甥に再び会ったら、私は自分が叔父だとは明かさない。「未来からきた自分」だと正体を明かしたい。

下校中とかに突如として現れ「私は未来のキミだ」と言い張る。そして未来を変えるためのミッションを与えたい。

かくして物語の幕は上がる。

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