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【英語多読】英語多読でリスニング力を上げていきましょう!

日本人の英語学習者はリスニングが苦手という方がまだまだ多いと思います。私が学んだ学校英語は文法や精読が中心で、リスニングをする機会がほとんどありませんでした。
学生の頃のリスニング教材といえばNHKのラジオ講座くらいで、今のようにネットで海外のメディアを気軽に見られる時代ではありませんでした。

海外の学校に留学したかった私は、大学生の頃、ヒアリングマラソンという通信教材をとっていました。一日3時間で1000時間リスニングを完走する!というものでした。ここで初めてシャドーイングという学習方法があることを知ります。音声について聴いた英語を口にしながら必死でついていきました。

このようにして英語の音とリズムに慣れていったのです。
英語の聞き取りができない要因は、この英語独特の音とリズムに慣れていないからなんですね。
日本語はすべての音声が子音と母音の組み合わせでできているので、発音には粒がそろっています。ダダ・ダダダ・ダダ・・・と太鼓をたたいているようなリズムです。
しかし英語は必ず母音と子音を同時に発音しなくてもよく、bookなど単語の最後が子音で終わることがあるのです。I have a book.という文では「アイハブアブック」と粒をそろえず、「アイ ハハブァ ブッ」と単語と単語の間が繋げて発音しますし(リエゾン)、子音で終わる単語は音声として出しません。しかし無声ですが発音はどの音もきちんと出しているのです。
リズムも強弱があり、バレリーナがステップを軽やかに踏み、伸びるところはターンをするようなイメージです。

リエゾンに慣れていない日本人が英語の聞き取りをすると、弱くなる音が聞こえてこなくて、助動詞や関係代名詞などを聞き落とすことがあり、単語も聞き落としてしまって、意味がとれなくなってしまうことがあります。

リスニング教材は必ずスクリプトがあるものを選びなさい、と言われ、スクリプトがある教材を買ってはシャドーイングの練習をしていました。
同じ教材を何度も繰り返し、意味が100%理解できるまでする、という100%精聴をしてリスニング力をつけていきました。

ところが発音が明瞭なニュース教材を中心にシャドーイング練習をすると、クリアでないドラマや映画などのリスニングは難しく聞こえました。
しかし多読をするようになってからは字幕なしのドラマも抵抗なく見られるようになったのです。

実は多読にはリスニング力を上げる効果があるのです。
読むだけでリスニング力がつくとはどういうことなのでしょうか。

その理由のひとつは、日本語に訳さず、頭からどんどん読んでいくことに慣れると聞くときも頭から理解しながら聞けるようになるからです。これが英語脳ですよね。返り読みをしないのでリスニングと同じスタイルでリーディングができるようになると、電車の中で外国人同士が雑談をしていても会話の内容が理解できる、ということがよくあります。

理由の二つ目は読書は黙読でも脳内で文字を音声化し、音声を流すのと同じ効果があるからなのです。
これは私も驚いたのですが、黙読でもリスニング力向上に効果があるのですね。

音読をするとさらに効果が高まります。黙読でも脳内で音声化していたのですが、音読で文字を口にだして音声化することでさらに読書のスピードが上がっていきます。目と耳と口を使うことで理解力も高まります。音読はとてもよい効果があるので、日本語でも小学校では音読の課題が毎日出ています。

英語多読アプリなら音声も付いているので読みながら聴きながら多読をすることができます。これで正しい発音を身につけることができます。聴きながら音読をするオーバーラッピングはとても効果的です!多読をしながら少しでもいいので、オーバーラッピングに挑戦してみてはいかがでしょうか。


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