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日本のスポーツ界を「お金」と「環境」と「人」で成長させる

今回のオリンピックで皆さんは何を感じましたか?スポーツの祭典と言っても各競技で思うことは大きく違うと思います。

金メダルを取り、結果を残せた競技、惜しかった競技、世界との壁を痛感した競技、オリンピック種目になれず、メジャー化を決意した競技、様々あると思います。

私もスポーツ現場に近い人たちと仕事をしているので、各競技へ凄まじい想いを持った人と沢山出会います。育成に力を入れよう、トップのレベルを上げよう、仕組みや施策を通してレベルアップしよう、競技人口を増やそうなど固い決意を持った人がさらに増えたと思います。

全競技に共通して、これら全ての課題を解決するために確実に言えることがあります。『お金』と『環境』と『人』の3つです。今回、結果を残せた競技に影響を与えたのは、この3つであり、オリンピックに関して言えば間違いなく強化費がその根源になります。

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(毎日新聞より)

当時30億ほどの強化費だったロンドンで「金7 銀14 銅17」東京オリピックの開催が決まった翌年から強化費は上がり、87億円かけたリオでは「金12 銀8 胴21」東京では8月1日時点で「金17 銀5 銅8」史上最多の金メダル数となりました。

今回の東京での結果はホーム開催のアドバンテージもありますが強化費による環境整備と人の影響は絶対にあったと断言できます。特に金メダル数に貢献した競技でイメージできるのが柔道だと思います。ロンドンでは金メダル1個でしたが、今回は9個とることができました。

私は柔道関係者ではないですし、メディアを通じたり関係者からの話を聞いただけですが、間違いなく変化があった9年間だったと思います。選手の努力はもちろんですが、その背景にあるものは強化費があって環境と人の変化があったからだと思います。

お金を増やして正しく使えばスポーツにおいて結果に結びつく確率を上げることができるのは間違いありません。30億ちょっとだった強化費は東京オリンピック開催が決定して以降、3倍以上になりました。では終わった後、この強化費はどうなるのでしょうか?この大会に向けて支援していた企業はどうなるのでしょう?環境面で施設などの設備投資だったのであれば今後も使うことができますが、人件費、運営費(遠征費、雑費など)だった場合はどうなるのでしょうか?

スポーツ、特定の競技にお金を生み出すには競技者、アスリートの存在が必要不可欠です。スター選手の存在、競技人口の数はお金を生み出す上で重要な要素であるのは確かでしょう。しかし、個人競技、3人以下の競技がオリンピックで金メダルを増やすことと競技人口はそれほど関係ないのかもしれません。

柔道の人口
ブラジル:200万人(人口 2億1260万人)
フランス:56万人(人口 6530万人)
ドイツ:18万人(人口 8380万人)
日本:16万人(人口 1億2650万人)

世界で勝つために必要な予算があれば、勝負における結果を出すことはできるのです。財源があり続けるのであれば、、、

これからは各競技がどうお金を増やして、何を目的にどこにお金を投資すべきかを考えなければいけないフェーズになると思っています。それはプロ競技とそうではない競技とではそのあり方は大きく変わります。サッカーで言えば競技人口比率とワールドカップでの優勝は相関関係があるそうです。

少人数の競技は金メダルを取れば、スター選手が出れば競技人口は増えるのか?団体競技は金メダルを取れば競技人口は増えるのか?少しは影響あるかもしれませんが、データで見れば過去に短期的に日本で競技人口を最も増やしたのは漫画「スラムダンク」であり、近年ではバレーボールの「ハイキュー」である。これらは影響を受けた対象が中高生であり、部活というすぐにできる環境があったからかもしれません。もし競技人口を増やしたいなら漫画家を育成する方にお金をかけた方が結果に結びつく確率は高いのです。

競技現場に近い人ほど、この考えには当然なりません。自分ができることではないからです。各々が自分のスキルや経験から専門分野でできることを必死にやればその競技の発展・成長に繋がると信じてます。個々がその領域で頑張れば成長に繋がるのはそれは間違いないと思っていますが、私はそれが逆に成長しない原因だとも思っています。

会社の成長においても、どのタイミング(外的要因)で、どんな戦略(内的要員)で頑張れるかどうかだと思っています。頑張りが繋がる仕組みになってるのか?会社の話になりますが、タイミングを間違えれば、戦略がなければ、ビジネスモデルを間違えれば、会社は絶対に成長しません。

個々が頑張ればいいではなく、個々の頑張りが結果に繋がる仕組み、状態にしなければいけないと思っています。スポーツは携わる位置によって思いもバラバラで、競技者は寿命もあるのでタイミングが難しいのも事実です。結果ブームに乗れなかったり衰退をしている競技もあります。

何百人のスポーツで働く人々に出会ってきましたが、ほぼ全員がその競技、その分野に熱い想いと努力をしています。選手も支える人も競技の発展を望んでいます。

日本のスポーツ界がさらに発展、成長するには「お金」と「環境」と「人」が必要なのです。発展・成長したかどうかを測ることができるのが「お金」と「環境」と「人」の変化値だと思っています。

素晴らしい人や環境を増やすにはお金が必要で、お金を増やすには素晴らしい人と環境が必要なのです。

Ascendersはお金が集まる仕組みを作れる組織を目指し、スポーツで働く人を輩出し、素晴らしい環境を作っていきます。

Ascenders株式会社はIPOを目指しているスポーツ系スタートアップです。スポーツ市場が成長することで私たちは成長します。私たちの成長がスポーツ界の成長に起因するという矜持もあります。日本のスポーツ界を「お金」と「環境」と「人」で成長させることができるスポーツカンパニーになれるよう挑んでいます。

もし興味を持たれた方がいたらぜひご連絡ください。

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