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病気を治すか、社会を治すか

おはようございます!
 
熊谷晋一郎さんという方を知りました。
 
脳性まひの医師で、
東大先端科学研究センターの
准教授をされています。
 
その方が次のようなことを話したそうです。
 
障害は少数者と社会のずれである。
ずれを調整する方法は、2種類あり、
ひとつは少数者が社会に近づくか、
社会が少数者に近づくか。
 
前者を「医療モデル」と言い、
後者を「社会モデル」と呼びます。
 
熊谷さんが子供のころは、
「医療モデル」が強固で、
彼が社会に近づかなければ
なりませんでした。
脳性まひは9割以上が治る
という誤った考え方が主流で、
治らないのは本人や家族の努力不足
と思われがちだったとか。
治療者も今からすると
随分と乱暴なことをしたそうです。
 
介護者の顔色をうかがって、
トイレに行きたくても
我慢することがあったそうです。
健常者にならないと死ぬか、
隔離されるかという時代だったそうで、
とても怯えた気持ちだったとのことです。
 
その時に、
逆に社会が自分に近づいてきてくれる
「社会モデル」という考え方が
熊谷さんを衝撃的に救いました。
 
私は普段は医療関係の仕事に携わっていて、
マイナスを普通に戻すことを
無意識に考えていましたが、
逆に社会がこちらに近づこうとすることは、
医療と同じくらいの価値がある
と気が付きました。
 
私にとって、熊谷さんの話は衝撃的でした。
 
今日もよろしくお願いします。
 
安島

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