経済分析と生活実感のズレ
おはようございます!
経営コンサルタントの
マニアックな話をします。
40年近く前、
経営戦略コンサルタント会社に入った私は、
デフレーターなるものを教わりました。
企業の売上は伸びるのですが、
その名目売上から物価上昇分を割り引いて、
実質売上を計算しました。
その実質売上を標準的に使っていました。
実質売上が企業の実力だと
叩き込まれました。
そして、グラフの縦軸には
通常のメモリではなく、
logスケールをよく使いました。
Logスケールを使うと数字が大きくなると
だんだんと傾きがねて、
成長が鈍化しているように見えます。
つまり成長額ではなく
成長率を縦軸にしていたわけです。
それほど、当時は、
物価が上がり、
売上も伸びていたのです。
補正をかけないと、
良いのか悪いのかもわからないくらいに。
隔世の感があります。
*
日本では、賃金が伸びていません。
他国は皆伸びているのに
日本は伸びていません。
由々しき事態であるとよく言われます。
ただ、私の生活実感では、
それで何か不便があったかというと
正直、何もありませんでした。
もちろん、格差の拡大、国の財政赤字、
貯蓄率の減少など問題はあるのですが、
日本で暮らしていて、
えらい目にあったとは感じられないのです。
私が恵まれていたり、
ゆで蛙状態にあるのかもしれませんが、
この感覚のズレが何に起因しているのかを
明らかにしたいと思っています。
もしかしたら、
新しい暮らし方が
見つかるかもしれません。
今日もよろしくお願いします。
安島
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