事業には魂が要る
おはようございます!
同僚が金剛組を教えてくれました。
「日本最古の企業」と銘打っています。
飛鳥時代に、聖徳太子が
百済から招いた3人の宮大工のひとり
金剛重光氏が創業したそうです。
百済から招いたということも
色々と考えさせられますし、
創業が飛鳥時代というのも
遠くを見るようです。
神社仏閣の建設を手掛け、
一族経営を続けてきましたが、
1955年に株式会社にし、
2005年には倒産し、
今は旧高松建設の子会社に
事業と人を移して活動しています。
倒産の背景には、
神社仏閣にも
コンクリートが使われるようになり、
大手建設会社との価格競争に
巻き込まれたこともあったようです。
いずれにしても、
宮大工としての
人・技術・仕事は守られました。
*
倒産にも色々あります。
第三者的な物言いになりますが、
この倒産は、やりようがあったと思います。
宮大工が神社仏閣をつくる
という意思があったと思うからです。
その意思をどのような形で継続させるのかを
技術的に考えればよいからです。
一方で、やりようのない倒産もあります。
意思がない場合です。
もう少し言うと、
お金を生み出すマシーンとしてしか
機能していなかった会社の倒産です。
マネーマシーンとしての会社が
お金を生みださなければ、
ただの箱です。
価値がありません。
*
いま、東京証券取引所で
PBRが1未満の会社が半分強です。
PBRが1未満とは、
企業活動を継続するより、
今すぐ解散したほうが
価値が高いと判断されたこと意味します。
マネーマシーンとして失格です。
それでも私は、
金剛組のように意思があるなら、
PBR1未満もありだと思います。
問題は、
感覚でしかありませんが、
その意思自体を見失っている企業が
大半ではないかと思うのです。
これをやりたいという意思です。
その意思を置いてきてしまい、
お金すら生み出さなくなってしまった
のではないでしょうか。
やや雑駁な言い方ですが、
株主重視経営、ガバナンスなどと
思ってもいないことを続けていくうちに、
魂を落としてしまったのではないか
と心配になります。
みな、やりたいことをやりましょう!
今日もよろしくお願いします。
安島
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