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純度100%の暗闇で何を感じるか(続)

おはようございます!
 
Dialogue in the dark
での暗闇体験の続きです。
 
視覚を除く4感と第6感が研ぎ澄まされ、
最後は安心して眠くなったと書きました。
 
運営会社も「整う」
という表現を使っています。
 

 
ただ、よく考えると、
安全に過ごせるようにしつらえているから、
安心して眠くなるのです。
 
例えば、
足元は足先や杖で
確かめられますから安心ですが、
頭が何かに当たらないかと心配しました。
しかし、アテンダントの方が
頭には何も当たらないので安心して下さい
と説明していました。
 
音も静かで、
皆の話声や動作の音と水の音
しかありません。
 
眠くなるわけです。
 

 
しかし、一歩建物の外に出れば、
頭のところであろうが、
足元であろうが関係なく障害物はあります。
 
音も主種雑多のものが溢れています。
大切な音がかき消されるのは
日常茶飯事です。
 
視覚障碍者には、危険極まりありません。
 
それを、暗闇で安心できますと
私は感想を述べましたが、
視覚に障碍のあるアテンダントの方は、
それをどう聞いたでしょうか。
 
現実はそのようなものではありません
と思ったかもしれません。
あるいは、そのような感想には
慣れてしまっていたかもしれません。
 

 
視覚がない世界を
体験してもらおうとするならば、
そうした困難さを表現するのが
順当な気がします。
 
しかし、この施設では、
その視覚がない世界の豊かさも
併せて表現しています。
 
そのセンスの良さが、
20年も続けて来られた秘訣
ではないかと想像します。
 
感心しきりの
Dialogue in the dark
です。
 
今日もよろしくお願いします。
 
安島

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