「天気の子」について考えてたら旦那のことが頭に浮かんだ。

「天気の子」の余韻に浸っています。

エンドロールが流れ始めたときからずっと、最後の一言の意味を考えていました。

先日のnoteだけでは物足りないので、しつこく今日も天気の子について書いていきます。※ネタバレ注意※

この映画の主役は10代の男の子と女の子。

映画名にもなっている「天気の子」である陽菜。天気を晴れにする力を持っている。毎日のように降り続く雨空に晴れ間を導くことで、たくさんの人たちの心にも光をさしていった。

もう一人は主人公の男の子、帆高。陽菜のような特別な能力は持っていない。高校生だけど家出少年で、アルバイトもできずお金もないし家もない。

大したとりえもなく生きてきた私は、この主人公の気持ちに共感しながら映画を観ていた。ただ、この少年は本当に純粋で真面目で、行動力もある。大人になってすっかり汚れ切ってしまった、ぐうたらな私とは全然違って眩しく見えた。

これといった特技のない帆高は終始、誰かのサポート役にまわっていた。自分が人の役に立てることに喜びを感じているようだった。

陽菜の凄いパワーを仕事にしようと発案したのは帆高であった。自分のする仕事に対してお金を貰い、期待をされるというプレッシャーを抱えた陽菜を支えたのも帆高であった。

初仕事を前にして緊張と不安いっぱいの陽菜を勇気づけようと、帆高の準備したものは、テルテル坊主を一面にぶら下げた傘と着ぐるみ。きっと何時間も真剣に考えて作ったんだろうと思うと笑いがこみ上げてくる。

男らしいキャラクターではなかったけど、あのひたむきさには心打たれた。あんなに真っ直ぐで優しい男の子を大人の事情で家から追い出さないといけなくなった時には胸が苦しくなったよ。
やっと帆高が見つけた自分の居場所だったのに。


私はこの映画を観て、心の拠り所について考えてみた。

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ここからは私の話。

私の旦那は1年ほど、仕事をしながら毎晩勉強に励んでいた。その成果もあって試験に合格し、今は新しい仕事のために職場の施設に泊まり込みで勉強をして、週末だけ家に帰ってきている。

試験前なんか発狂しながら夜遅くまで勉強していたし、毎週、目の下にクマを作って帰ってくる旦那は週を増すごとにやつれていく。

そんな姿を側で見ていると、なにか私にできることはないだろうかという気持ちになった。
家でゆっくり過ごせるように部屋の中を綺麗に掃除したり、元気が出そうな食事を作ったり、脱ぎ散らかして出て行った服を洗濯したり、愚痴を聞いてあげたり。まぁ私にできることなんてこんなもんだ。

先週の土曜日のこと。
前日に張り詰めた顔で家に帰ってきた旦那は、私が洗ったTシャツと短パンを着て、ゴロッとソファに寝転んでiPhoneを眺めていた。その、ゆったり過ごしている旦那の表情を見たときに、私はなんとなく心の中が満たされたような気分になった。

自分の家でくつろぐのなんて当たり前のことなんだけど、私は実家で過ごしていたときの時間が苦痛で仕方なかったから、家がリラックスできる場所になっているようで嬉しかったのだ。

この旦那は情緒不安定な私の一番の精神安定剤だと思う。もし、いなくなったら私はすぐに壊れてしまう。現に、出張が始まって二週間程で私の心は爆発し、旦那に八つ当たりをしてしまった。私が「大丈夫」な状態でいられるのは間違いなくこの人のお陰だ。

大した特技のない私だけど、旦那が「大丈夫」でいられるように支えていけたら良いと思う。この人が安心できる居場所のようなものを作ることができたら私は嬉しい。そして私がアップアップしてるときには旦那に愚痴を聞いて欲しい。もうそろそろ大丈夫だと強がっているのも限界だ。

ここまで読んでくださって、 ありがとうございます。 mai〓