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書評『ファンダメンタルズ×テクニカル マーケティング Webマーケティングの成果を最大化する83の方法』

おススメ度:★★★★

【本書の概要】

Webマーケティングの手法に関して書かれた本。他のマーケティング本には書かれていないような内容が多く、特に「誰(どんな人)に」x「何(どんなこと)を」x「どう(どのように)」の話はめちゃくちゃ勉強になった。

また西部や代々木ゼミナールの実際の(しかも有名な)広告の問題点を指摘していて大変面白かった。ただwebマーケティング本なので当然かもしれないが、ネット広告の話などややB to Bで働く自分には無関係なページも多かったという個人的理由で★マイナス1。

【自分が付箋をつけたポイント】
・マーケティングの核は「誰(どんな人)に」x「何(どんなこと)を」x「どう(どのように)」伝えるか

・「何を」伝えるかは誰をターゲットユーザーにするかにより変わる

「何(どんなこと)を」の部分は必ず「その商品でしか言えない強み」でなければならない。
代々木ゼミナールの「志望校が母校になる」という有名なキャッチコピーは、好感度は高いが代々木ゼミナールでなくてもどこの予備校でも言えるという点で、優れたコピーとは言えない。

またSNSでバズった西武の2020年の「さ、ひっくり返そう」広告は作品としては面白いが、西武百貨店でしか言えない特徴が一切かかれていない為、マーケティング視点では駄作である(2022年2月に西武は売却された)

・ターゲットは「その商品特徴に興味を持つ人」に設定しなければならない

・その商品の広告を作る為には、世の中に何万アイテムもある中で、その商品”のみ”で言えることを調べて見つけ出さなければならない

・USP=「世の中でうちの商品でしか提供できない価値」。USPのないビジネスほどやっていて虚しいものはない。

・1人あたりの利益=LTV-獲得単価

・付随価値に惹かれた人も購入はするが、本質価値に惹かれた人しかリピートはしない


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