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バカにされるエネルギーが大事。ワンキャリアができるまで

はじめてnoteを書いてみたら思いのほかいろんな方々からご連絡をいただきました。皆さんありがとうございます。

これまであまりオモテに出ずに事業をやってきた我々が「どうやって自己資本だけでサービスを作ってきたのか」というご質問をいただいたので、ワンキャリアができるまでの過程について少しお話ししようと思う。
(ポエムみたいになりそうだけどこういうのはスピード重視ということで)

バカにされるエネルギーが大事

まず結論から言うと、バカにされるエネルギーが大事、ということです。僕はすべてのスタートアップはこれに尽きるんじゃないかと思っています。ちなみに元ネタはファンコミュニケーションズ柳澤社長のこちらの記事から。

ワンキャリアで必読ブログの一つになっていて何度でも読んでもらいたいんだけど、特に以下の部分。

それでは、ビジネスの継続性や競争力を高めるために何が必要かという話です。結論か言うと「バカにされるエネルギー」がすごく重要だと思います。この量と期間が長ければ長いほどその事業は強くなると思います。

(この記事のおかげで僕はスタンスが更に明確になったので、お目にかかったことはないけど柳澤社長にいつか御礼を言いたいなと思ってる。苦しくなったときはいつもこれを見て心を整えていた。)

僕たちもまさにここに書かれているようなバカにされるエネルギーを糧に事業を育ててきました。どのスタートアップも経験するであろうこのバカにされるフェーズこそがスタートアップのリアルであり、取り組む人たちが知っておくべきことでしょう。

では本題に入っていきましょう。

ワンキャリアができるまで(ローンチ前の裏話編)

転機は2013年1月3日。大学時代から付き合いのある佐藤裕介さんに事業の相談をしていた。当時フリークアウトがまだ表参道オーバルビルにオフィスをかまえていてその1階でお茶したような記憶がある。

佐藤さんに事業について相談すると、半分は自分が知らない話でワクワクし、半分は理解が追いつかなくて帰宅後に勉強してた。つまりだいたい分かってなかったんだけど、それが僕にとってはすごく貴重だった。あの時分からなかったことを今のメンバーたちに伝えられるから。
(余談だがうちの会社では僕自身が佐藤さんから学んできた経営視点で事業を見てもらうためのトレーニングを用意している。)

話を戻そう。その日僕が話したことはすごくシンプルだった。でもこのシンプルな話を機に僕の起業家人生は大きく変わることになる。

宮下「HR(Human Resource)マーケットってデータが全然ないんですよ。HRマーケットでデータを集める会社にしようと思います。」

佐藤さん「いいねそれやろう」

なんの変哲もないこの言葉を僕は一生忘れないと思う。ちなみに本人は全く覚えてないそうだ。まあこんなもんか。

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フリークアウトが六本木ヒルズへ移転した時のお祝い。バスケコートがあるのでプレゼントは得点板にしました。場所取ってしまってすみません笑

バカにされるエネルギーの蓄積(ローンチ後)

1月に上記の話をして、9月頃に ONE CAREER の構想を佐藤さんにフィードバックしてもらい、10月から開発を開始した。12月に一部ユーザーに告知して2014年1月に正式ローンチとなった。

「ONE CAREER」のローンチまでに人材業界の方々に20-30人ほど壁打ちしていただきました。「HRマーケットでCGM(Consumer Generated Media)をやろうと思います」とヒアリングした結果どうだったと思います?お察しの通り全員が「そのサービスは無理だよ」「失敗するからやめておきなさい」と。

他業界では「食べログ」や「アットコスメ」をはじめとして多数のCGMサービスが立ち上がっている。なぜHRだとダメなのか・・・「もしかしてみんな本気で検証してないのでは?」と生意気にも思ってしまった僕は「ONE CAREER」を創ってみることにしました。

やってみて分かったことは彼らの言っていたことが半分正しくて、半分間違っていた、ということ。
正しかったのは、やはり人事は懸念を示すということ。たしかに広告掲載モデルにも関わらず、掲載面に自社のことを悪く書かれる可能性については懸念を示す。
間違っていたのは、人事もそういう声を聞かなければいけない、ということに気づき始めていたという点です。ユーザーの声を聞いて改善していく必要があると。

すべては求職者がキャリアを決める意思決定をより確からしくするために。ユーザーが欲しいプロダクトを追求していった結果、ユーザーからも企業からも徐々に支持されるようになってきました。

・時価総額ランキングTOP100企業のうち70%が顧客
・東大/京大就活生の9割以上、早慶MARCH就活生の7割以上が利用
最も活用した就職サイトで3位

ワンキャリアの今については前回のnoteに書いたとおりです。まだまだバカにされることはあるけど、今もバカにされるエネルギーを糧に事業に邁進してます。

前回のnote

バカにされてきた皆さんへ

バカにされながらも何かを創っている皆さん、共に頑張りましょう。バカにされる、いいじゃないですか。徹底的にユーザーがアディクトされるモノを創りましょう。

事業にとって先見性よりタイミングより大切なことは、自分が未来に信じる世界感を社会からどんなにバカにされても、じっと顧客のことを見ながら、間違いに気づけば修正しながら、持ち続けるエネルギー(ビジョン)なんだと思います。

柳澤社長のブログから再度の引用になりますが、バカにされるエネルギーこそが糧になり、まだ見ぬユーザーや顧客を巻き込んでいきます。バカにされるエネルギーは大事。僕はこれに尽きると思います。では今日はここら辺で。

(コメント、スキ、SNSシェアなどいただけると続く原動力になるので是非ともお願いします笑)

バカにされてでも何か成し遂げたいと思っている皆さんへ

今ワンキャリアは新しいサービスを創りはじめています。またバカにされる日々がやってくるでしょう。それでも求職者が仕事を選びやすくなるように、企業が人への投資を意思決定基準を持ってできるように、HRマーケットに新しいサービスを創りたいと思っています。
僕たちと一緒にバカにされながらも何かを成し遂げたいと少しでも思った方、ぜひオフィスに気軽に遊びに来てください。まだ見ぬ新しい仲間たちにお目にかかれることを楽しみにしています。

今後の構想や創業の裏話についてもnoteで書いていこうと思います。Twitterもやってますので宜しければ気軽にフォローください。

人事担当者の皆様はぜひ以下よりお問い合わせください。新機能のアップデートもしていきます。


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