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「ダイバーシティ」で最も押さえるべき点とは・・・?

ダイバーシティ(以下、多様性)というキーワードを最近、増して聞くようになりましたね。

市場が成熟化していることに加えて、顧客ニーズが多様化していることや、多様性を取り入れた企業の方がビジネス上優位であることが科学的に証明されてきたこと、オリンピック絡みの社会問題などが、原因と言われていますが、私もその通りだと思います。

今回は企業やビジネスの領域で、多様性を考える上で最も押さえるべきポイントを考えたいと思います。

私が業務をする中で考える重要なポイントは以下の点です。
1.多様な背景をもつメンバーが意思決定の場にいるか
2.受容力のあるリーダーがその場にいるか

多様な経験や背景をもつ人材が集まり、議論を重ねて、これまでにないアイディアが生まれた!

しかし、意思決定の場でいつの間にかアイディアが徐々に丸くなっていた・・・なんてことはありませんでしょうか。

意思決定を行う場が、これまでと変わらないメンバーであれば、成果や結論に変化は起きず、多様性のある人材で議論された提案は単なる、これまで毛色の異なる“多要請“としか受け止められないのではないでしょうか。

今回の社会問題となっている、五輪絡みの不適切発言に関しても、裏を返せば、委員会では女性の委員の皆様方が多くの意見をし、発信していたのですから委員会としては多様性が発揮されていたのではないでしょうか。ただ、意思決定権をもつ人や場での受容力がないために、結果的に“多要請“としか捉えず、むしろ、あのような発言に繋がり、批判の対象になったと思っています。

多様なメンバーでは、意見がまとまらずに意思決定が遅くなり、ビジネス上の機会損失が起きる。
ビジネスの変化が早くなる中では、このようなご意見もあるかと思います。

しかし、多様な人材で意見をぶつけ合う方が、重大な欠陥や課題に気がつくことができ、さらに大きなビジネス上の損失を回避することができる可能性が高まります。市場自体が多様化しているのですから、多様な視点でリスクヘッジをしないと、思いもよらない損失が生まれかねません。

よく「多様性はビジネス上、どのような利益を生むのか」と言われます。
今後、多様な人材が意思決定の場に加わり、成果を出す中でこのような疑問は減っていくのではないかと思います。
また、上記した通り、大きなビジネス上の損失を回避できることも大きな、ビジネス上の立派な利益だと思っています。

皆様はどのように考えますでしょうか。
今後、徐々に考えがまた変化した際にアップデートしていきたいと思います。

閲覧いただき誠にありがとうございました。

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