「ヤドカリは常に住宅難」の誕生経緯。人は常に心の拠り所を求めて旅する。
第二回目のnoteは、武士道について書こうと思ってたのですが、「ヤドカリは住宅難」という歌とアニメーションの作品が誕生した経緯書くことにしました。
1.ヤドカリは個体数が増えすぎて住宅難らしい。
この作品を思い付いたのは、ある日、朝起きて、ベッドの中でウトウトしながら、あー起きたくないなぁなんて思ってた時でした。
今日は何にもしたくないなぁ、なんか外も曇りっぽいし、おうち時間もマンネリ化しててなんもやる気出ないし...なんて思ってました。
しばらく天井を見上げてると...
「あーーーーなんか貝殻入りたいなー...」
と、唐突に、かなり唐突に、思いました。笑
この謎すぎる気持ちは突然起こりました。笑
それで、枕元にあったスマホでぽちぽち...
ヤドカリをGoogle検索。。。
するとなんと。
ヤドカリは今、個体数が増えすぎて、住宅難なんだと。
まじかぁー。
「じゃあ人間の私が入る貝殻なんて残ってないじゃーん😭笑」
と、その時思いました。
「貝殻に入りたいな」とか、
「私が入る貝殻残ってない〜」とか、
だいぶ支離滅裂ですが、そんなことを考えながら、
そのまま寝床に潜り、この作品の歌詞を書き始めたのです。
2.人間は全部が柔らかいので、常に心の拠り所を探してる。
歌詞を書きながら、私がなんで今日、寝起きでこんな虚無なのか考えてました。
曇りだからかなぁ〜
やりたいこと大量にあるはずなのに、なんもやりたくないな〜
あ〜何にもしてない自分、ダメダメだなぁ〜うぅ〜〜〜
と、マイナス思考にズブズブ...
私はメンタル柔らか星人なので、ちょっとのことで傷つき、自分を追い詰めます。
そんなことを考えながら、またヤドカリについてググります。。
「ヤドカリは、貝殻に入れるべき腹部は柔らかいらしい。」
えっ、なんてこった、人間なんて、心も体も柔らかいじゃん?!
そんなら全部貝殻に入るべきじゃん!
と、寝起きの私は思ったのでした。笑
そういうわけで、
♪ヤドカリの腹部は柔らかい
♪人間は全部が柔らかい
♪貝殻見つけて入りたい
♪でも、ヤドカリは常に住宅難
という冒頭の歌詞ができあがりました。
3.宿無しヤドカリ、当人からしたら超切実だけど。
「宿無しヤドカリ」と、「人間の心」は常に帰る場所を求めて彷徨ってる。
というのがこの作品のコンセプトなのですが、
かなり重い題材だけど、あえてコミカルに描きました。
「宿無しヤドカリ」は、天敵から身を隠せないから命がかかってるし、
動物と違って「精神」とか「思考力」とか「知恵」を手にしてしまい、
いつもそれに翻弄されて落ち着けない「人間」も、相当な苦しみです。
それを敢えてちょっとコミカルに描くことで、辛さをちょっとでも軽く捉えられないかなぁ...と思い、このポップで独特なテイストになってます。
4.作中の「宿無しヤドカリくん」は実は人間?
作品内に登場し、ラップを披露してくれる、「宿無しヤドカリくん」ですが、このヤドカリだけは作中で言葉を話します!
「宿無しヤドカリくん」は、動物の見た目と人間の知性を備えた存在として登場させることで、
「彷徨い」の愛らしいアイコンとして私たち人間が親しみを感じられる存在であって欲しいなと思ったからです。
「宿無しヤドカリくん」のラップは、上辺は強がっているけれど、実はとっても柔い心を吐露しています。
♪オレは宿無しヤドカリ
♪情けは御免、所詮初戦負けねぇ容赦しねぇ
♪ヤドカリ後出ししねぇ後先ねぇ宿借りるまで♪見栄張って逃げれねぇ
♪常に 捨て身 憂い 故に
♪常に 苦役
♪流れもんさそうさ仮住まい
♪のらりくらり廃り流行り恨み辛み
♪疑い深いこの心
5.宿借りて詰まりたい僕ら。
最後、戦いにまたしても敗れてしまった「宿無しヤドカリくん」が人間に慰められますが、
私たちはこうやって互いを慰め合いながら、生きているんですよね。ってことです。
柔らかい弱い部分があるから、誰かと繋がることだってあるんだなーって、作品を振り返って気付きました。
それから、最後の最後に、「宿無しヤドカリくん」と、人間は、雄大な空を見上げます。
宇宙は、なににも増して、大きいです。
全部を包み、ただそこに在ります。
私たちが地球の地面の上で、傷ついたり、傷つけたりしながら日々をただ重ねる時、
安易なよくある表現かもしれないけど、宇宙の中の小さな一つの出来事と思うと、全てチョンッほどのスケールに感じます。
だからこそ、なんか、幸せに感じるために生きたいなーって思うのです。
ヤドカリみたく、戦うべきことは戦って。
でも、負けても、幸せになっていいんだと思います。
「ヤドカリは常に住宅難」
作詞作曲、歌、コーラス、DTM
たかすぎるな。
イラストアニメーション、動画編集
たかすぎるな。
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