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王様は処刑するけどさあ、あんまり処刑とかしてると謀反起こされるよ

昨夜の死刑は短時間でした。なんだろうなあ、寝入りばなに叫ぶことがあります。それだったのかなあ。その後は朝まで静かに寝ていたようです。

朝、今朝も目覚ましの直前で起きました。眠いです。スヌーズ機能を活用してなかなか起きません。起きられない。

起きました。娘の昼食を用意せねば。やる気が出てこないので昨日買っておいたお惣菜のみで終了。サラダも用意しませんでした。用意しても食べないかもしれないからなあ。自分の分はサラダを用意します。洗ってちぎったレタスに竹輪(半額)を乗せました。主食はコーンフレークで済ませます。

娘の声が聞こえてきました。薬だけ飲んでもらおうと声をかけますが、寝たふりしてやがる。

「薬、後で飲んでね。それと、大事なことだからまた言っておくけど、警察官は処刑しないよ。じゃ、行ってきます」

仕事は年初の細々とした作業の次は年度末の処理が最優先なのですが、昨日も今日も思ったようには進みません。なんとか打ち込んでおかないといけない伝票だけは片付けました。三連休の前にもう少しやっておきたかった。

帰りにいつものスーパーへ。うーん、客数も少ないけど品揃えがやや厳しいなあ。年末年始の仕入れが微妙だったっていうのもありそうだけど、例の新しいスーパーの影響を受けてるのかもなあ。

色々買って帰宅。娘は寝ているのか起きているのか。起きていました。和室で喋りながらウロウロしています。「ただいま」と声をかけると曖昧な感じで応えます。なんだろう、妄想で忙しかったのでしょうか。

起きている予感があったのですぐに食べられるようおにぎりを買ってあります。それでいいかと聞くといいとのことでした。炊飯器は空になっていました。おにぎり、良い判断でした。オイキムチ(半額)、ミートボール(半額)、茶碗蒸し、味噌汁を並べます。いい感じで食べています。

「なんかさあ、食べたい時に用意してもらって食べるだけって、王様みたいだよね」

ンフフフと笑う娘。

「そうだよなあ、王様は処刑するよね。警察は処刑しないけど。『走れメロス』でも処刑しようとしてたよね。でも、王様もあんまり気軽に処刑してると国の民衆から謀反起こされるからね、反乱」

やはりンフフフと笑う娘。

「ダメだよ、王様だからってあんまり処刑してると。反乱起こされちゃうよ」

「ンフフフ」

こういう会話が娘の心に響くのかどうか、効果はまったく不明です。でも、なにも話さないよりはマシだろうと思っています。

食後に風呂に入りました。風呂上がり、アイスを食べます。

「アイス、特売だったんだよ」

ンフフフ。

「風呂からあがったらアイスが用意されてて食べてって、やっぱり王様だよ、王様」

ンフフフ。

王様、あんまり死刑とか処刑とか言わないでね、頼むよ。

頼むよ。

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