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不眠で不穏で空腹で、生理前の三大兆候ですかね

前回の生理、9月15日でした。毎日書いてると生理の記録だけはしっかり残せます。だいぶ空いてるなあ。でも、ここ数日の謎の躁状態、意味不明の行動、突発的な不穏はどれも生理前だと考えると納得だな。

ということで、一昨日から命の母ホワイトを始めています。初日と二日目は効いた気がします。今日はどうでしょうか。

日曜日の夕方、つまみたらをむさぼり食う娘は無の表情です。むさぼり食ってる時はほぼ無の表情なので、そのあたりはいつもどおりです。

娘のために飯を作るのがイヤになったので日曜の夜は弁当にしました。私の分は悩んで悩んで煮込みうどんです。本当は自分の分も作りたくなかったので弁当にしようかと迷ったのです。でも、スーパーに並んだ弁当を見ていたら急に食欲が消滅してしまいました。昨日は気圧が低かったのでそのせいでやや鬱っぽかった気がしています。娘は鬱だったり躁だったり常に忙しいです。気圧はあんまり関係ないんじゃないかなあ。気圧でどうにかなるんだったらそのほうがよっぽどありがたいけど、なんかそういうので影響を受けるってことはないです。常に乱調。

薬を飲んだ後も夜はずっと寝なくてまいりました。布団を何度も運ばれました。トイレもドスドスドスドス、わざと足音立ててるんじゃないかというぐらいの地響きでやってきます。こっちが眠れねえよ。そのくせ、朝になると寝ています。今朝はいびきをかいて寝ていました。娘のためにサラダやぬか漬け、昨日買っておいたメンチカツと明太子など用意します。明太子は器に入れて用意しておくと一気に全部食べちゃうんだろうなあ。そうか、朝のうちに先に少し食べておけばいいのか。

出社。自転車快適です。素晴らしいです。

仕事でまたまた凡ミス。いやもう……、どうしたもんか……。

帰りも自転車快適です。今日はドラッグストアに寄ってから帰宅。娘は起きているのか寝ているのか。シュレーディンガーの娘。

起きていました。

すっげえ不穏。目つき悪すぎ。

先に命の母ホワイト飲んでもらうか。

ものすごい早口で何か言っています。思わず聞き返すと、ガラス玉のような目を私に向けて「クスリ、ウザイ」と言いました。

これは目を合わせるとまずいやつだ。襲撃に備えながら命の母ホワイトと水を用意します。無言で飲み込む娘。早く効いてくれ。

ドラッグストアで買ってきたかりんとうを勧めてみました。キッチンの食事の残骸はいつ食べたのかわかりませんが、お腹を空かせている雰囲気もあるのです。

無言でかりんとうを受け取った娘はなかなか袋を開けられません。しかし、ここで下手に手伝うと炸裂しそうです。放っておきます。なんとか開けられたようです。スローモーな動きでかりんとうをひとつずつゆっくりと食べます。こっちまで時間の感覚がおかしくなってくる。

娘がかりんとうを食べている間に「ちょっと早いけど薬も飲んでね~」と用意しておきます。かりんとうを食べたら飲んでもらおう。

「食べて」

急にかりんとうの袋を渡されました。

「え、今?」

「今。全部」

「……はい」

口答えすると暴れだしそうなのでおとなしく従います。娘は私を監視しているようです。私が食べ始めたのを確認してから娘は薬を飲みました。かりんとうがここ数日で急に調子の悪くなった仮歯に当たってグラグラします。かりんとうの硬さは歯の弱った老人にはきついんだよ、そんな泣き言を言いそうになりますが、多分娘は聞く耳を持たないどころか烈火の如く怒りだすに違いありません。監視する娘と視線を合わせないようにしながら、弱った歯使わないよう、ゆっくりと慎重にかりんとうを食べていきます。一本、また一本。終わらない、食べ終わらないよ。長い、時間が長いよ。

なんとか食べ終わりました。

「食べ終わったよ」

袋が空になったことを娘に示します。

「んあ」

娘は忌々しげな表情です。なんだよ、全部食べたのに。

部屋に戻って寝るそうです。そうしてくれ、頼む。

約一時間後、娘がやってきました。表情が少し落ち着いてる。命の母ホワイト効いたんだな。

「こっち来て」

「はい」

テーブルの上にカップ麺が置いてありました。

「お湯入れて」

「はい」

カップ麺好きだなあ。まあ、先食べた数本のかりんとうで足りるはずはないからしょうがないか。

それから三十分後ぐらい、娘がまたやってきました。

「冷凍チャーハン温めて」

「はい」

食欲が増してるってことは、やっぱり生理前だな。

中華だしの素や長ネギで適当に中華スープを用意してあげました。

「美味しい」

なんだろう、この「美味しい」の感じも生理前っぽいな。

ということは、ここ数日よく眠れなかったのもそういうことか。

そういうことね。

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