「怖い夢を見た」のはきっと睡眠薬の副作用
昨夜は久しぶりに睡眠薬を飲んでもらいました。眠れていないというより睡眠の質が落ちているのではという懸念です。ダラダラ浅く眠るより短時間でも深くしっかり眠ったほうがいいのです。と、言うのは簡単でも、ではどうやってしっかり眠ってもらうのか。運動もせずいわゆるリラクゼーション的なことにもまったく反応しない娘にぐっすり眠ってもらうのは難問です。
ということで、たまに睡眠薬を飲んでもらうのです。飲み過ぎると効かなくなるので適度な間隔とタイミングを見計らって。
少し前からそろそろ睡眠薬かなあと思いつつ、今日は大丈夫か、まだ大丈夫かなどと引き延ばしていました。昨夜はいよいよだなと覚悟を決めて飲んでもらったのです。
飲んだその日から効きました。結果的にいいタイミングだったということです。この見極めは難しいんだよなあ。娘本人は判断できないと思います。クスリを自分で時間と分量を守って飲むことはできません。定期的に飲んでいるクスリでもそうなのに、睡眠薬のようにタイミングを考えながら飲むのは無理です。私がいなければ一度に全部飲んでしまったりという事も考えられます。希死念慮とかそういうことではなく「あるから飲む」みたいなことが起こり得るのです。なんというか、本当に色々難しいです。
昨夜は娘もしっかり眠ったので私も12時頃に横になりました。ラジオを聞いたまま眠ってしまいました。イヤフォンを耳栓に変えて寝たのが1時半。もっと前に寝てもよかったな。
起きたら7時半でした。耳栓の効果もあって途中で一度も目を覚ましませんでした。しっかりぐっすり6時間。足りないなあ。しっかりぐっすり9時間ぐらい寝るにはそもそも12時よりだいぶ前に就寝しないと。
今朝はパン食の予定です。と思ったら娘が起きてきました。
「パン食べる?」
「パン食べる」
トースターでパンを焼きました。
「マーガリン自分で塗って。チーズ乗せる?」
「チーズ乗せる」
私はサラダを用意します。オニオンスライスとブロッコリースプラウトとレタス、昨日買ったサウザンアイランドドレッシング。お湯を沸かしてスープも用意しました。
「なんか話してよ。なんか夢見た?」
見てないと返されるのが落ちですがいちおう聞いてみます。
「夢、見た」
驚いた。そんな返事が返ってくることもあるんだ。
「え、どんな夢?」
「怖い夢」
あ、聞いたらヤバイ奴だったかも。私の態度はここからやや慎重になります。
「殺される夢を見た」
具体的な話が出てくると助かります。ここから悪い妄想につながらないようにしなければ。
「え、殺される夢って、だから『死ねー』って叫んだりするんだ」
「違うよ」
なぜか娘は嬉しそう。
「殺される方じゃなくて殺す方だから『死ねー』って叫んでるんじゃないの?」
「違う。殺される夢だった」
「え、でも助かったんでしょ」
「助かった」
「じゃ、夢でよかったじゃん。助かったんだよ」
怖い話で終わるのではなく怖くなかった話で終わるように私ががんばっているのは娘に伝わっているのかいないのか。伝わってはいないと思います。でもまあ殺されて終わる話でも殺す話でもなくてよかった。本当によかった。
「パパもさあ、昔っからよく殺されそうになる夢見てうなされたりするんだよね。よくママに起こされて『うなされてたよ』とか言われてたよ。『うううう』とか『ああああ』とか怖い夢でうなされてママに起こされて『助かった……』みたいな」
そういえば睡眠薬の副作用で悪夢というのを読んだことがあります。そうか、これがそうなのか。本当にあるんだな、そんな副作用。でも本人も夢だって認識してるから大丈夫かな。
抗精神病薬や睡眠薬は気持ちや思考に影響を及ぼすクスリです。なので、身体だけでなく気持ちに影響を及ぼす副作用が出る場合もあります。今まで何度か強い副作用を見てきました。今回のように明らかな副作用は久しぶりです。微妙な話ではありますが、副作用が出てくるということはクスリが何らかの効果を及ぼしているということでもあります。効いているのか効いていないのかよくわからなくなる時もある睡眠薬が、どうやら今回ははっきりと効いていたのでしょう。ということはつまり昨夜は案外ぐっすりしっかり眠れたということなのかもしれません。
今日の夕食は牛焼肉(サービス品のさらに2割引)でした。肉をしっかり食べるのもよく眠るのにはいいみたいなんだよなあ。と思ったら、今日も早めにしっかり眠ったようです。
私も早めに寝たほうがいいな。そうしよう。
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