高島おどり事務局

高島おどり事務局です。 高島おどりは滋賀県高島市に残る5町村7種類の「高島音頭」が一堂…

高島おどり事務局

高島おどり事務局です。 高島おどりは滋賀県高島市に残る5町村7種類の「高島音頭」が一堂に会する盆踊り大会です。 高島おどりへの思いや活動を読み物としてお楽しみください。

マガジン

  • エッセイ 高島おどりができるまで

    エッセイ「高島おどりができるまで」をまとめています。 (全12話+コラム) 斜陽にあった地方に残る盆踊りの復活、再興していくまでの物語です。 様々な地域の文化継承に取り組まれているみなさんのささやかな希望になれば、幸甚です。

最近の記事

第8回高島おどりの記録(2019)

第7回が大成功に終わった高島おどりは、翌年の2019年にも、同様に開催される。保存会の士気やモチベーションを大きく高めたし、ネガティブなことを誰も言わなくなった。練習会も様々な箇所に増やし、練習会も大幅に増やしたが、ここはあまり効果的ではなかったかも。 最初は少ない参加人数であった練習会も本番が近づくにつれ、参加人数を増やし、「昨年話題になった高島おどり」として、注目を集めることとなる。 2019年の目玉企画 企画の概要 高島おどり応援団と題し、高島市内(一部長浜市や大津

    • episode 11. 新生!高島おどり

      前回までのあらすじ 台風で順延を余儀なくされた高島おどり。40日間モチベーションを保ち続け、いよいよ高島おどりが開催される! このお話に登場する人 藤原 高島の盆踊り歌保存会会長。高島音頭への愛だけは誰にも負けない。 大西 保存会の会員。最年少の30代。高島の盆踊り大会のリブランディングに取り組む。 江頭 盆踊り講師・江頭先生。盆踊りマニア。一児の母。 9月9日 AM 7:00 9月9日。大西はいつもと変わらない朝を迎えた。すぐに窓際に向かい、カーテンをひくと、青空

      • episode 10. 台風そして高島おどり順延

        前回までのあらすじ すぐそこまで迫った高島おどり。藤原会長入院問題はあれど、準備は万全。そこへさらなるアクシデントが襲う。 このお話に登場する人 江頭 盆踊り講師・江頭先生。盆踊りマニア。一児の母。 大西 保存会の会員。最年少の30代。高島の盆踊り大会のリブランディングに取り組む。 台風そして高島おどり順延へ 7月26日。高島おどりまで、あと2日と迫ったその日、どうやら台風がここ滋賀・高島を襲うらしいという。 なんというコースどり。台風って時計回りって相場決まって

        • コラム 高島おどりのプロモーション

          ここまで小説のようにして、書き進めてきたが、本編に入れるの難しいけどブランディングの大事な要素だということで、コラムとして紹介していく。 高島おどり公式グッズ 高島音頭は市の無形文化財であるから、一部を文化庁の補助金で賄うことが多い。ただ、たまに事業見直しという空白が生まれ、一切の補助金をいただくことができないということが何年かに一回ある。 それがたまたまこの年に当たったのだから、クラウドファンディングで支援に頼ったという背景がある。しかし、仮にこの年補助金が出ていたと

        第8回高島おどりの記録(2019)

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        • エッセイ 高島おどりができるまで
          13本

        記事

          episode 09. わし入院することになったんや

          前回までのあらすじ 踊り指南動画の作成など、着々と高島おどりの準備が進む中、突然告げられた「わし入院することになったんや」。 このお話に登場する人 藤原 高島の盆踊り歌保存会会長。高島音頭への愛だけは誰にも負けない。 大西 保存会の会員。最年少の30代。高島の盆踊り大会のリブランディングに取り組む。 「わし入院することになったんや」 高島おどりを目前に控え、藤原は近年感じえなかった高揚感に満ちていた。 それは忘れていた感覚と言ってもよいだろう。若かりし日の盆踊りが帰

          episode 09. わし入院することになったんや

          episode 08. 江頭先生の音頭教室

          前回までのあらすじ 盆踊ラー・江頭ゆかりのスカウトに成功した大西。スターの片鱗を見せる熟女盆踊ラーをより輝かせるために一手を打つ! このお話に登場する人 オザキ 写真家。高島おどりに巻き込まれる。 江頭 のちに江頭先生となる盆踊りマニア。一児の母。 大西 保存会の会員。最年少の30代。高島の盆踊り大会のリブランディングに取り組む。 オザキマサキ、巻き込まれる 写真を生業とするオザキマサキは、20数年前に高島市朽木に越してきた移住者である。日本の原風景のような高島が好

          episode 08. 江頭先生の音頭教室

          episode 07. 江頭先生、爆誕

          前回までのあらすじ クラウドファンディングは大成功のうちに、支援期間が終了。しかし、暗雲が漂う。どうなる高島おどり。 このお話に登場する人 江頭 生粋の盆踊りマニア。本業はイラストレーター。一児の母。 大西 保存会の会員。最年少の30代。高島の盆踊り大会のリブランディングに取り組む。 江頭ゆかりは、夏に輝く 江頭ゆかりは、夏に輝く。 子どもを早くに産んでよかった。子育てを早々に切り上げ、各地の盆踊りを転戦し、踊り狂うのが最近の夏の過ごし方だ。 なにも高島市に限らない

          episode 07. 江頭先生、爆誕

          episode 06. 仏様ありがとう

          前回までのあらすじ 初のクラウドファンディングを開始3日で達成。高島おどりはさらに注目を集めてゆく。 このお話に登場する人 藤原 高島音頭保存会会長。 大西 保存会の会員。最年少の30代。高島の盆踊り大会のリブランディングに取り組む。 クラウドファンディングの宣伝効果 クラウドファンディングにして正解だった、というかクラウドファンディングの効果は資金調達以外にも、とりわけ宣伝効果は大きかった。 ページがあることで、多くの人が漫画を読み、共感を生み、支援をし、そして高

          episode 06. 仏様ありがとう

          episode 05. クラウドファンディング

          前回までのあらすじ チャンキー松本氏による『高島おどり物語 盆踊りだよ人生は編』が完成し、それを引っ提げて、いよいよクラウドファンディングをスタートさせる。 このお話に登場する人 大西 保存会の会員。最年少の30代。高島の盆踊り大会のリブランディングに取り組む。 運命のクラファン 2018年6月10日。いよいよ運命のクラウドファンディングが始まった。 保存会の中で「支援者集めるの協力するわ!」という人は結局一人もいなかった。成り行きを傍観するか、懐疑的に見る人しか

          episode 05. クラウドファンディング

          episode 04. 高島おどり物語 ~盆踊りだよ、人生は~

          前回のあらすじ 売れっ子作家、チャンキー松本氏を仲間に引き入れることに成功した大西。 いよいよ、漫画づくりがはじまる。 このお話に登場する人 チャンキー松本 漫画家、イラストレーター、切り似顔絵師、パフォーマーなどマルチな才能をもつ天才芸人。漫画『高島おどり物語』を手掛けた。 藤原 高島音頭保存会会長。 大西 保存会の会員。最年少の30代。高島の盆踊り大会のリブランディングに取り組む。 チャンキー松本が来た 次の年の春、チャンキー松本が滋賀県にやってきた。会長の藤原

          episode 04. 高島おどり物語 ~盆踊りだよ、人生は~

          episode 03. チャンキー松本

          前回までのあらすじ 高島音頭を未来に繋ぐ、その思い、預からせてほしいと資金調達に奔走する大西。ついにクラウドファンディングをスタートさせる。 このお話に登場する人 チャンキー松本 漫画家、イラストレーター、切り似顔絵師、パフォーマーなどマルチな才能をもつ天才芸人。 大西 保存会の会員。最年少の30代。高島の盆踊り大会のリブランディングに取り組む。 チャンキー松本 どうすれば、わかりやすく藤原の思いが伝わるか。だらだら文章書いても誰も読まないだろう。読まれないのなら意

          episode 03. チャンキー松本

          episode 02. 一生のお願い

          前回までのあらすじ 藤原会長の高島音頭を未来に残したい理由。それを聞いた大西。 魂が震えたその時、高島音頭の歴史が動き出す。 このお話に登場する人 藤原 高島の盆踊り歌保存会会長。高島音頭への愛だけは誰にも負けない。 大西 保存会の会員。最年少の30代。藤原会長の思いに感化される。 帰り道 5月とはいえ、夜は少し肌寒い。 それとは対照的に大西の心は熱くなった。 「高島音頭を残すことはな、地元に残る者の使命やと思う」 デパートの買い物客が残していった無責任な言葉

          episode 02. 一生のお願い

          episode 01. 高島音頭を残す理由

          このお話に登場する人 藤原 高島の盆踊り歌保存会会長。高島音頭への愛だけは誰にも負けない。 大西 保存会の会員。最年少の30代。保存会の平均年齢を下げるのに貢献。 高島音頭を未来に繋ぎたい 伝統あるものを次の世代に繋ぐ。みんな大切なことだなーと思えるのに、なぜ繋げないのだろう。 大西はその難しさを知っている。自身が営む和ろうそく屋も伝統を継ぐ商売。デパートでの実演販売で「貴重なお仕事ねー、残さないとねー」とだけ言ってその場を離れていく人を何人も見てきた。だから余計に思

          episode 01. 高島音頭を残す理由

          episode 0. こんにちは!高島おどり事務局です!

          今年で12回目を数えた高島おどり。高島おどりは滋賀県・琵琶湖の北西部に位置する高島市で行われている盆踊り大会です。毎年少しずつではありますが、市内外から関わっていただける人が増えてきたので、歩みを残しておきたいと思い、noteをはじめました。 細々とはじまった高島おどり 第一回高島の盆踊り大会(2012年)(現・高島おどり)は、 ・マキノ町中庄区保存会 ・今津町今津高島音頭保存会 ・新旭町高島ふるさと音頭愛好会 ・安曇川町諏訪踊り保存会 ・朽木村朽木音頭保存会 の5団体が

          episode 0. こんにちは!高島おどり事務局です!