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私は学生時代、人生初のアルバイトだった塾講師を初日にクビになりました!

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成増塾を作るに至る強烈過ぎる原体験!

私は大学生の時、個別指導の塾でアルバイトした事があります。
それは私にとっての初めてのアルバイト経験でした。

アルバイト初日、塾からは「今日はこの教材を10ページ進んでください」と言われたのですが、実際教えてみると、私が担当した生徒は基礎が全く理解できていません。そこで私はその生徒がつまずいている基礎の部分に戻ってゆっくり教えてみたのです。

結局3ページくらいしか進みませんでしたが、私の指導を受けた子は「今日の授業、他の先生と違ってとても良くわかりました!」と満面の笑顔で帰って行きました。

ですが、塾の経営者は私が書いた指導記録を見ると、とたんに顔色を曇らせて「困るね、君!今日は10ページ進まなきゃいけないのに3ページしか進んでないじゃないか!」というのです。

私は経営者に生徒の学力の現状を伝え「あの子は基礎がわかってないので基礎に戻って説明しました」と言ったところ「君はバイトなんだから私に言われた通りに教えればいいんだ!もう来なくていいよ!」と言われてしまいました。

こうして私は人生初のアルバイトである塾講師の仕事を初日にクビになってしまったのです。

この時の経験は私が成増塾を作るひとつのきっかけになりました。
ところで、今話したのと逆のケースも私はしばしば経験しました。

つまり、塾が用意しているテキストが、実際に授業を受けに来た生徒には簡単すぎるというケースです。このようなケースでも講師は、塾が用意したテキストを使わなければなりません。その結果、生徒は自分の学力の現状に合わないテキストを使って授業を受けさせられる事になります。

私は予備校で教えていた時、他の講師が「あの子達にこんなテキストで教えても意味ないんだよ」と不満を口にしているのをしばしば耳にしました。
このような問題に対しては「生徒がレベルに合った授業を受けれるように学力テストをして細かいクラス分けをすれば良いのでは?」ということが頭に浮かんでくるかも知れません。
しかし、当時も今も、塾や予備校は少子化の影響で細かいクラス分けをする余裕はありません。

ではどうすればよいのか?

現場の講師にすべてを任せる

答えは「教育の現場にいる講師にすべてを任せる」ということです。

結局、教育の現場の事は現場を担当している講師が1番よく分かっているのです。そうだとすると、1番現場を分かっている講師にすべて任せてしまうのが、1番シンプルでベストの解決法ということになるはずです。そういう訳で、成増塾は現場の講師に、授業に関する全権を委任しています。

つまり、成増塾では、授業を担当する講師が、使用するテキストを選ぶことから、小テストや添削指導、補講等を行うかどうかに至るまですべてを決める事ができるのです。

用意していたテキストが生徒のレベルに合わなければ講師はすぐに適切なレベルのテキストに変えることが出来ます。また、クラスについて来るのが難しい生徒がいたら、その子だけに補講したり特別に課題を出す事も出来ます。そんな訳で、成増塾で私が講師の先生方にお願いする事はただひとつです。

それは
「先生が担当する生徒にとってベストの授業をしてください」
ということだけなのです。

授業内容に関して全権を委任された講師は責任重大ですが、やりがいも大きいです。

なぜなら、自分のやり方次第では生徒の学力を大きく伸ばす事ができ、自分の理想とする授業を行うことができるからです。このようなやり方をしていることが塾業界で知られるようになり、成増塾には情熱のある、やる気のある講師が集まって来ます。

成増塾に応募してくる人に「なぜ成増塾に応募してきたのですか?」と私が尋ねると、多くの人が「成増塾は授業に関する全権限を講師に与えてくれるからです」と答えてくれます。

生徒にとってベストな塾

では、生徒目線で成増塾のこのようなやり方を見てみるとどうなるのでしょう?

生徒にとってベストな先生は生徒自身で決める事ができなければなりません。ある生徒は怠け癖がある事を自覚しているので厳しく鍛えてくれる先生が良いと思うかもしれません。また、別の生徒は、優しくてフレンドリーな先生を良いと思うかもしれません。

生徒自身が自分に1番良いと思う先生を選べる塾こそ、生徒にとっても1番良い塾と言えるのではないでしょうか。

成増塾はまさにそれを実現している塾なのです。
生徒は体験授業を受けて、自分に1番合っていると思う先生の授業を選ぶ事ができます。成増塾は1996年にスタートした時からこのようなやり方をしています。講師は自分がベストと信じるやり方で授業をする、そして、生徒は自分にとってベストと思える講師を選ぶ。

非常にシンプルですが、これこそが私が考える
「講師にも生徒にもベストの塾」なのです。

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