❨880❩1974.1.26.土.晴/ヒルタ君のお見舞い・優しい泰永さん・無礼なポリス/カブール:アフガニスタン

ヒルタ君を見舞いに行く。幾分落ち着きを取り戻した様に見えた。

一度、薬を買いに出る。風は冷たいが、良い天気だ。気持ちいい。

夕方、泰永さんの家へ、貸りた本を返しに行く。新たに10冊貸りて来た。
実にやさしいおばさんで、わざわざ門まで見送ってくれ、「気いつけてナ!」と声をかけてくれた。
こんな所だけに、余計その言葉のあたたかさを感じた。

夜九時過ぎ、いきなりホテルの部屋で、ポリの調べがあった。無礼なことをする。
三人のポリがノックもなしに入って来て、パスポートのチェック。
挨拶もなしに入って来た奴には、ソッポを向いてパスポートを出してやった。
ずっと本を読み、一度も顔を上げてやらなかった。
馬鹿野郎!

それにしても隣の彼は、寝てるのを起こされても、一言の不平も云わない。おかしい。

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