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【Vol.1】ライター中村洋太さんへのインタビュー

自転車で世界1万キロ以上を走破したトラベルライターであり、会員数400万人を超すソーシャル経済メディア「NewsPicks」の週間Like数ランキングで、かつて総合1位を獲得。さらには朝日新聞デジタルでの紀行文の連載、ユニクロやソフトバンクのWebメディアでの執筆など、ライターとして数々の実績を持つ中村洋太さんにインタビューをさせていただいた。

中村さんにお話を伺った理由は、「インタビュー記事を書く際の心構え」についてお聞きしたかったからだ。他の人には真似できない旅の経験だけでなく、中村さんは国内外で様々な人に出会い、インタビュー記事をたくさん書かれている。

今回は中村さんのコンサル生徒であることを生かし、僕からのインタビューという形で自由に聞かせていただくコンサルの時間とした。そしてこのように、学んだことを記事でまとめることにした。

インタビューのコツ、ライターとして必要な心構え、人を巻き込むために必要なマインド、そして何より「中村洋太」という男の器の大きさを感じた、あまりにも濃い1時間45分だった。

ひとつの記事では到底書き切れないので、本記事を含めて3部構成でまとめていく。

▼予定しているインタビュー記事
Vol.1 インタビューの入り方
Vol.2 インタビューに入る前の準備
Vol.3 中村洋太という男

記事タイトルを見返して自分でニヤついた。インタビューした人の良さを存分に記事に表現できれば、面白くならない訳がない。あえてハードルを上げて、精一杯書いてみようと思う。

インタビューの最後に中村さんが言ってくれたことは「自由に書いてください」だったので、遠慮なく自由に書いてみる。

ある意味これは、僕の初めてのインタビュー連載記事だ。お金をもらってやるのではないし、ましてや話を聞きたくない人を紹介するのでもない、「やりたいからやる」のである。自分なりに考えてチャレンジしたい。

Vol.1は「インタビューの入り方」から始まる。インタビューは後半が特に面白かったのだが、改めて録画を見直してみると最初から学びしかなかった。

前置きが長くなってしまったが、ここから本編をスタートさせていく。

話しやすい雰囲気の作り方

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(コンサルとわかっていても最初の方は緊張した…)

「インタビューのコツについて伺います。まずインタビューの入り方について大事なことを教えてください。やはりアイスブレイクをして、緊張をほぐすことが必要ですか?」

『最初の会話は話しやすい雰囲気を作ることが大事です。インタビューする相手が初対面の方だと、「この人にどこまで話していいんだろう」と壁を作っているかもしれないし、ガチガチな状態で質問を始めると、向こうも硬くなってしまいます。だから良い話を引き出すためにも、相手の心をつかんで話しやすい場を作ることから始めるましょう。』

『話しやすい雰囲気を作るには、まず「インタビューするぞ!」という気持ちを全面に出すのではなく、ちょっとした雑談をするといいですね。その時に話すのは自分の失敗談でもいいし、もし初めてのインタビューで緊張しているのなら、最初にサラッと白状してしまいましょう。「ちょっと緊張しています」と。白状することで相手もリラックスできて話しやすい雰囲気が作れます。』

「確かに。僕のようなインタビュー初心者だと自分から緊張しますって言えた方が気も楽だし、使えますねそれ。」

八角理事長へのインタビュー話

実際の例として、中村さんは自分がインタビューで緊張した時のエピソードを話してくれた。ただその経験談の相手がまさかの大相撲の八角理事長で、初っ端から、やっぱりこの人は普通の経験してないなと思わされた。

『八角理事長にインタビューしたのは稽古場です。インタビュー前に正座して稽古を見ていると、力士への怒号が飛んでいたこともあって緊張してしまいました。変なこと聞いたら怒られないかなと。いざ、インタビューが始った時、まず最初に稽古場の脇に下げられている所属力士の名前が書かれた札を指差して、「次の場所では、どの力士を相撲ファンにご注目いただきたいですか?」と聞きました。そこから八角理事長がたくさん話をし始めてくださって、こちらも緊張がほどけ、和やかにインタビューが進みましたね。』

さらっと言われていたのだが、相撲という上下関係の厳しい世界のトップにいる方へのインタビューなんて、もし自分がするとなるとそんなサラッと話を引き出せる訳がないと思った。その話を平然とされている中村さんが凄い。

大切なのは場数、最初から完璧を目指すな

色々と話を聞く中で、インタビューの入り方だけでも奥が深い。中村さんから聞く話を聞けば聞くほど、「インタビューってやっぱり面白そう」とワクワクが止まらなくなる。

ただ、聞いている話は、中村さんだからできるのではないかと思う気持ちもあった。そんな気持ちを見透かされたのか、中村さんはこう言った。

『とにかく大切なのは場数です。はじめから完璧なんて目指さないようにしましょう。どれだけ準備をしていてもインタビュー現場では何が起こるかわからないので。』

そうだ。わからないこと、やってもいないことで勝手に不安になっても仕方がない。大事な考え方をインプットできたら、あとは実戦を繰り返して学ぶしかない。

自分が今までやってきた営業もそうだった。どれだけ研修を受けても、実際の商談から学ぶことの方が圧倒的に多かったし、自分の身になったことを思いだした。

Vol.1を書き終えて

インタビューの入り方は、「相手が話しやすい雰囲気を作れるかどうか」にかかっている。一言で表すとシンプルだが、この雰囲気を作るためには事前の準備が大切だ。

それは単に質問内容を考えるだけではない。自分の興味を育てることが大事だ。Vol.2ではインタビューに入る前の準備について聞いたことを記事にする。

何のために準備するのか、その準備が具体的に書く時にどう役に立つのかを聞いたので、ぜひ楽しみにしていてほしい。

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