海に浮かぶ聖なる山に行ってみたい
いよいよ7月に行われる世界遺産検定の申込がはじまり、焦りが...!(+_+)
とにかく、聖堂多すぎ!!(笑)大苦戦中...。
自分のペースで、がんばります!
さて今回は私が今、一番行きたい世界遺産の記事です!
「これだけいろいろ勉強していて超ド定番なの!?」と思われそうですが...(笑)
ずっと前から行きたくてまだ叶えられていないので、ここはどうしても行きたい!
私が行きたい世界遺産は、そう!「モン・サン・ミシェル」!!!
「モン・サン・ミシェル」(別名モン・サン・ミッシェル等)は、フランスにある、宗教・信仰関連遺産。TVなどでもよく取り上げられる世界遺産です。
でも、見たことはあるけれど、どんな遺産なのか知らない方も多いのではないでしょうか。
別名「西洋の驚異」と呼ばれるモン・サン・ミシェル
「モン・サン・ミシェル」はフランスのノルマンディー地方にあるモン・サン・ミシェル湾の海岸から5kmの位置に浮かぶ岩山。
ここには修道院などが建てられ、古くから「聖なる山」として親しまれてきました。
はじまりは708年。(※伝説によると)
この地に住む司教が寝ていると、夢の中で大天使ミカエルが現れ、「この岩山に聖堂を建てなさい」と告げられたのがはじまりだと言われています。
それを鵜吞みにした司教はミカエルの言ったとおりに聖堂を建てると津波が押し寄せ、一晩で岩山から島に化したという...。
そして何年もの月日が経った10世紀末にノルマンディー公リシャール1世がこの島にベネディクト会の修道院を建設しました。
ベネディクト会とは...ベネディクトの会則に従う最古のカトリック修道会。
カトリック教会とは...西方教会から派生したキリスト教会。聖母マリアを特別な存在とする。
引用 :たかさらと旅する世界遺産「国全体が世界遺産!世界最小の国」より
今でも観光客のほかに、カトリック教会の聖地として多くの巡礼者が訪れるんだとか。
12世後半になるとベネディクト会の修道院に付随する聖堂も建設し、何世紀にも渡ってようやく今の形になりました。
この圧倒的存在感は何世紀にも渡って出来上がったものなんですね~!
モン・サン・ミシェル湾は潮の干満差が激しいことでも有名です。
干潮時には陸続きに、満潮時には海中に孤立します。
私は、海に浮かぶところを見たいな~!でも、陸続きも気になる...。
過去に激しい潮の流れで巡礼者が命を落とすこともあったといいます。
モン・サン・ミシェルの特徴
モン・サン・ミシェルの注目すべきポイントは「海に浮かぶ修道院」ってだけではありません!!
建築様式も大きな特徴となっています。
建築様式の最大の特徴はノルマンディーロマネスク建築。
モン・サン・ミシェルはノルマンディーロマネスク建築の代表作といわれています。
ロマネスクは、「ローマ風な」という意味。イタリアからの建築様式がフランスにも浸透し、モン・サン・ミシェルにも取り入れられました。
ロマネスク様式はラテン語などを読み取れない人々のために、聖書の物語や教訓などをタンパンやレリーフなど、壁画を使って表しているのが特徴。
壁に天使がいたり、イエス様がいたり物語のようになっていてわかりやすくしているところに優しさを感じます...!
「この建築はキリスト教のものです!すごいと思ったらぜひ入会を!ご新規様もOK!」みたいな優しさ...?(笑)
違うか。(笑)ファンクラブみたいな考え方をしてしまった私...(笑)
そしてモン・サン・ミシェルのもう一つの特徴は、中世の建築様式が混在しているところ!
先ほどの言ったとおり、モン・サン・ミシェルは何世紀にも渡ってようやく今の形になりました。
708年に司教が建てた聖堂は、10世紀末に丸天井を有する地下礼拝堂(ノートル・ダム・スー・テール聖堂)に建て替えられました。
また、13世紀には修道院の北側に「ラ・メルヴェイユ(脅威の建築)」と呼ばれるゴシック様式の建物が建てられました。低層階には巡礼者のための宿泊施設や食物貯蔵庫、中層階には貴賓室や騎士室、上層階は修道士の居住スペース、さらに最上階には修道士の瞑想の場があり、豪華絢爛で様々なスペースを設けられました。
ゴシック様式は「明るく、軽やか」という建築様式で、「野蛮な」という意味もあります。パリを中心に発展しました。鳥かごのような高い天井が特徴で、ステンドガラスや大きな窓もゴシック様式の代表といえます。
ゴシックって言葉から連想すると、なんだか落ち着いた雰囲気なのかな?と思っていたけれど、明るくて軽やかな建築様式なんですよね~!
天井が高いと空間が広く感じられていいですよね!
文句なし!というほどに全てが完成しているように見える「西洋の驚異」、モン・サン・ミシェルですが、衰退してしまった時期がありました。
一度衰退してしまったモン・サン・ミシェル
14世紀の百年戦争ではイングランド軍がモン・サン・ミシェルに迫ったため、修道院は閉鎖され城壁や塔が築かれました。(修道院と城塞が融合された現在の姿)
これだけ壮大だとそりゃあ狙われるだろうな...。
そして16世紀の宗教戦争の時も旧教徒軍がモン・サン・ミシェルに立てこもり、新教徒軍の攻撃をしのぎました。
戦争が何世紀にも渡って続いたため、次第にモン・サン・ミシェルは修道院として機能しなくなります。
18世紀のフランス革命の時、修道院は囚人の監獄場として使われていました。
悲しい( ; ; )あんなに壮大な修道院もこんな風に変わってしまうなんて...。
修道院が復興するのは20世紀半ば。割と最近なんですね〜!
建て壊しとかされなくてよかった!安心安心!
最後に
さて今回は「モン・サン・ミシェル」についての記事でした。
「モン・サン・ミシェル」はパリから日帰りで行けるそうですよ!
ただ、周辺にはホテルもたくさんあるのでゆっくり観光するなら宿泊して、朝早く起きて周辺を散歩などするのもいいかもしれません!
考えただけでも優雅だなあ~~!!
モン・サン・ミシェル近辺の名物グルメはオムレツなんだとか!
ふわふわ卵のオムレツ、食べてみたいです。
※モンはフランス語で「山」、サンミシェルは「聖ミカエル」という意味。
#海のピラミッドとも呼ばれています
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