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主観と俯瞰のバランス

主観的に考える人、俯瞰して物事を見る人、物事の考え方・見方は人それぞれ違うと思う。

わたしは主観的に物事を捉えるクセがあって、意識的に俯瞰するように気を付けているのだけど、やっぱり油断すると主観がズイズイと顔を出してくる。

もちろん主観することには良い部分もたくさんある。
でも、レッテルを貼っちゃったり、事実と違うように認識しちゃったりする部分もあって、なかなかに付き合いにくい思考のクセだ。

そんな折、徳田さんのnote『「主観的判断」とは僕らにとって悪友である』を読んで、自分の考え方を見直したと共に、「主観的に考えること」に対してのイメージがだいぶ変わった。

「主観的な思考」に対するイメージ

これまでわたしは、自分の「主観に偏った思考」をコンプレックスに感じていた。
それによって要らぬ軋轢が生まれてしまうこともあったし、高校時代の後悔もこのクセに由来していると思うからだ。

でも、徳田さんのnoteを読んでいて、「問題は、思考そのものではなく、その後の行動にあるのだな」と感じた。

徳田さんは、以前、同時期に別々の人からまったく違う意見をもらった経験があるそうだ。
ある人は徳田さんに”しっかり楽しんで休んでいるイメージ”があると言い、また別の人は徳田さんに“全然休んでないイメージ”があると言った。

そして、その二人の発言の差は、二人の基準の差なのだそうだ。

AさんもBさんも「自分よりも休んでいるか」を基準にして、「徳田の休み方」を主観的にジャッジし、発言をしているのだと考えることができる

「主観」というのは、自分の経験や知識、感情などによってつくられる。
誰かに自分を重ね合わせたり、事実とは違った見方をしたり。そういうのは「私はこうだったから、きっとあの人もそうだろう」とか、「私はあの時こう感じたから、この人は悩んでいるはずだ」みたいに、『自分が基準』になるから起こるのだと思う。

『自分が基準』がダメなのかと言えば、そういうわけではない。
「私はこうしてもらって嬉しかったからやってみよう」「私はこれが嫌だったから自分は気を付けよう」みたいに行動のヒントになる時もあるし、友好的な付き合いができるならそれでいい。

ただ困ってしまうのは、その基準を押し付けてしまった時だ。

AさんとBさんは、自分、あるいは周囲の人間とは違った休み方(異物)を僕がしていたので、「羨ましいわぁ」とか「もっと休んだ方がいい」と主張することにより、少しでも自分の概念に近づけて、自分の世界観に変換しようとしていたのではないだろうか。
仮に今回の件で、僕が「ぼ、ぼかぁ自分の休み方に自信を持っているんダァ!」と、休み方についてレッテルを貼られたような感覚を抱いたとしたら(実際は全然抱いていないよ)、なんだか人間関係において軋轢を生むような感じになってくる。
この感覚は「こうであるべき」という、額縁に押し込まれたような感覚に近いのではないか。

額縁に押し込まれるのは、つらい。
「私がこうだったから、あなたもそうなんでしょ」なんて決めつけられたら、そりゃ反発したくもなるものだ。結果として軋轢がうまれ、関係性がうまくいかなくなってしまう。

主観的なメッセージが、役に立てる時

ここまで書いてくると、なんとなく「主観ってアブナイんじゃない?」「主観的なのは良くない??」と思えてくる気がする。
でも、ひとつ覚えておいてほしいのは、「主観的なメッセージが役立つ時もある」ということ。

わたしが以前悩みを相談した時、ある人からは「きっといろんな人がれんちゃんを支えたいと思ってるよ」と言われ、ある人からは「私はいつでも相談乗るし、力になりたいと思ってるよ」と言われた。
メッセージの主旨は似ている気もするのだけど、当時のわたしが楽になったのは、後者の言葉を受け取った時だった。

主観的な思考や判断、行動が誰かの足枷になることもある。
でも、主観的な思考や判断、行動が誰かにとってはぬくもりとなり得ることだってきっとある。

大切なのは、伝え方。表現の仕方。どんな行動を起こすか。
思ったことをストレートに伝えるのもかっこよくて好きだけれど、どうせなら相手にとってもプラスの結果になってほしいから、「このまま伝えて良い?別の方法のほうが良い?」と模索したい。

「私はこうだったから、あなたもこうでしょ」じゃなくて、「私はこうだったけど、あなたはどう?」みたいな伝え方が、理想かなぁ。

大好きな企画「私のお気に入り #cotree_advent_note 」に寄せて。

cotree advent note は、どれもすてき。

どれもすてきなので全部紹介することにした、
takaren advent note 20日目。


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