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初めまして、宝塚観劇回数430回になりました。

大のミュージカルファンです。これから、男性目線の宝塚歌劇の楽しみを
皆さんと共有していきましょう。ちなみに、帝劇77回、劇団四季75回、わらび座7回、それ以外のミュージカル観劇117回と(2022年8月末現在)、宝塚歌劇以外の観劇経験も豊富ですので、宝塚歌劇の魅力を多面的に語っていくつもりです。

1.宝塚歌劇の魅力 男性目線

美人が圧倒的に多いこと!劇団四季を観劇する度にその違いを感じます。理由は劇団四季のポリシーとしか言えません。その代わりに、四季では舞台に出るための厳しい選抜を受けていますので、三拍子揃った実力の持ち主ばかりです。しかし、先日観劇した『バケモノの子』では、楓役の柴本優澄美さんは女子高生に見えましたが、以前の公演ではどうしても見えない方が演じていました。そういう点で、役柄に相応しい容姿の女優のキャスティングが可能という点が宝塚歌劇の魅力であり、特徴と言えます。

2.男役の完成された様式美 

春日野八千代さんが始めた宝塚歌劇の男役様式は80年以上の時を経て今や完全に確立しています。最初は美人ばかりに目が行っていた男性ファンも鑑賞履歴を重ねるにつれ男役の様式美の審美眼が備わってきます。『男役10年』の格言の通り、キャリアを積んだ男役は実に美しく凛々しく決まっています。歌舞伎でも男性の演じる女役の芸の良しあしがわかるようになったら、一人前と言われます。宝塚歌劇の男性ファンも男役の様式美を理解し楽しめるようになったら一人前です。最近では、現在東京宝塚劇場で公演中の月組公演『グレート・ギャツビー』冒頭の月城かなとさんの後ろ姿が最高に格好良く、男が男(男役)に惚れてしまいます。2008年の日生劇場での『グレート・ギャツビー』月組公演で私は瀬奈じゅんさんの後ろ姿についての記憶がありません。まだ宝塚歌劇を見始めて間もない頃、美人娘役ばかりを見ていた私に、瀬奈じゅんさんの後ろ姿の素晴らしさがわかっていなかったのです。

3.男役のファッション

現在公演中の月組公演『グレートギャツビー』のような『スーツもの』*の男性ファッションはビジネスやプライベートのスーツ・ネクタイ・シャツのコーディネイトに大変参考になりました。トップ男役のスーツ姿は華麗すぎて参考にできませんでしたが、脇役の男役のコーディネイトはトップ男役の邪魔をしない程度に程よく美しく纏められていて実用向きです。特にネクタイとシャツの組み合わせには驚かされました。地味な色同士でありながら合わせることで色彩が生き生きとしていました。このようなコーディネイトは素人にはまず無理です。鮮やかな色彩を使うことなく上品に色彩を生かす研ぎ澄まされたプロのなせる技です。

*宝塚歌劇では、現代を舞台にした『スーツもの』よりもヨーロッパの近代を舞台にした『コスチュームプレイ』が大きなウエートを占めています。代表的な作品は『ベルサイユのばら』です。原作のイメージをそのまま舞台衣装にしたコスチュームは華麗極まります。正に美の『饗宴』です。













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