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roots

tutu-man

ハワイで撮影のために、アンケートをお願いした際に
他の国や地域の方とは明らかに違うことがありました。

それは国籍を書く欄に、自分のルーツとなる先祖からの血筋が
全て書いてあったのです。

大好きなtutuと一緒にポーズをしてくれたRyleeは、
ハワイアンを筆頭になんと11カ国も書いてあります。
(ハワイではおじいちゃんのことを親しみをこめてtutuと呼んでます。)
Hawaiian, Chinese, Portuguese, Filipino,Spanish,
Scottish, English,German, Italian, Okinawan, Frish
おじいちゃんは地元で愛される名士だそうです。
ちなみにRyleeは名前もとっても長いです。

Rylee (4) tutu

ロコとハワイアン

ハワイはアメリカ合衆国の50番目の州で、
と、同時にサモア、アオテアロア(ニュージーランド)、
フィジー、ハワイ、タヒチ、トンガのポリネシアン文化を
代表する6つの島の一つです。
ハワイの歴史はとても複雑で、古くから移民の島として、
世界に先駆けて、多民族、異文化が共存することに
成功した場所だと教えてもらいました。

ハワイ生まれのハワイアンではない方達もたくさんいらっしゃいます。
その方達もロコと呼ばれて、ローカルの方を意味します。
もちろん日系の方もたくさん。現在では三世、四世の時代になりました。
なので、純粋なハワイアンの血を引く人は10%程度だそうです。
有名なハワイ大学に入るには少しでもこのハワイアンの血筋がないと
入ることができないとも聞き、驚きました。
そのためかハワイネイティブの方を探すのも実は一苦労でした。


神様へプレゼント


Losi (4) coral shells 

地元ロコのひとり、Losi
彼女はサモワ島出身の両親とともに暮らす4歳。
小さな弟と妹が一緒にいました。彼女の大切なものは珊瑚の貝殻。
ーどうして?
ー魚を守るために、海のことを考えているから。

この4歳の子の、大好きな海を守るという答えを聞いて
前日に教えてもらったハワイのアロハスピリットの
精神を思いました。

ビーチサンダルを買う時間がなくて、地元のスーパーで購入しようとしたら
案内役のちかこさんの甥っ子のハワイに住む大学生のライリーくんが、
まだ出会ったばかりの私に、なんとプレゼントしてくれました。
なぜ?聞いてみると、彼は人に優しくすることは、
神様にお礼をするのと同じことだよ。それがハワイの教えだから。
と答えました。

5つのことば

アロハ、こんにちは!に、込められた大切な言葉。
Akahai(思いやり)、Lokahi(調和)、Oluolu(礼儀)
Ha’aha’a(謙虚)、Ahonui(粘り強さ)
アロハスピリットはハワイ州法にもなっているそうです。

これにはハワイの印象がだいぶ変わりました。
身近なアメリカ、青い海と心地よい風。それだけではない、
人の優しさ、心洗われる景色、神々の島と呼ばれる由縁は
ここにあるのかな。

多種多様な人種や文化が入り混じっても
自分が自分であることを見失わずに、
お互いを認めて存在し続けることができたのも
このアロハ!に込められた精神につながっていると感じました。











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