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いのちの車窓から文庫本を読んだレビュー【レポ】

こちらの記事で私は本を読むのが苦手だと書いているのだが、私の推しである星野源さんは文筆家でもあって、何冊かエッセイを出している。源さんの本は初めて読んだ時から文字のテンポが好きで何回も読んでしまう。私が書きたいと思っていたエッセイとか文章そのもので正直憧れと嫉妬を覚えたくらいだ。

この【いのちの車窓から】は単行本が発売された時もいち早く買って一気に読んだのだが、一つ一つのエピソードがちょっと笑えたり、共感できたり、ほろっと泣けてきたりいろいろ感情が忙しくなる。やっぱ源さんはすごいなぁ~って感嘆の声をあげてしまうくらいには好きな1冊である。この、【いのちの車窓】というエッセイ本にはたくさんの好きと葛藤が詰まっている。

【いのちの車窓】からはダ・ヴィンチという雑誌で源さんが逃げ恥で爆発的に有名になるちょっと前から連載が始まっていて、実は私はこの中の一つのエピソードを連載の時に雑誌で見かけていた。(まぁ別推しのミッチーが載っていたので買ったのですがって単純な理由)その時の印象は星野源さんって脳の病気を患って休業していた人だよねって認識しかなかったのだが、そのエピソードを見て何となく気になっていた。へぇ~エッセイとかも書いてるんだ~って感心したものだ。だから逃げ恥で最初に源さんを見た印象が俳優の次にエッセイ書いてる人だって認識で、音楽活動より先に源さんの書いているエッセイを買い漁った記憶がある。話は脱線してしまったが・・・。

「友人」
というエピソード。自身の病気療養中にTwitterで裏垢ならぬ自分ではない偽りのアカウント偽垢を作って全く別人となりすましTwitter上で友達を作ったというエピソードだ。当時最初に見たときは衝撃を受けた。発想がすごいなと思い、しばらくそのエッセイを読んだ後ため息ばかり出ていた。まだ源さんは推しではなかったけど、面白いことをする人だなぁって思ったりして、でもなぜだかその雑誌の1ページは取ってある。文章をあまり読むのが好きではない私の目に留まりじっくり読めたエッセイだったので私も心の片隅にずっとそれがあったのだろう。しかも偽垢で挨拶だけをするみたいな感じだったので、私も一時期フォローされていた人から私がつぶやくたびに挨拶だけをされていた人がいて、挨拶だけでいいのかなと思いながらおはようの挨拶と今日も頑張りましょうなんて一言添えていた。そのアカウントの人はいつの間にかTwitterをやめていたので私ももしかしたら知らずのうちに源さんの作った偽垢にフォローされていたのかな?なんて思ったらちょっと力になれていたのかなって勝手に嬉しくなった。(※私がその方と挨拶だけしていたのは源さんが療養中だったのか定かではないのだが・・・)

そしてそのエピソードが単行本になった時見たらあれ?このエッセイは読んだことがあるって思い出して、あ~あの時の雑誌のエッセイだったんだと点と線がつながった。もしかしたら源さんと繋がっていたかもしれないという勝手な妄想が入り乱れてこのエピソードを読むたびに私だったんだろうか?って疑問視する。いや、きっと違うかもしれないけど違わないかもしれないと思ったらやっぱり嬉しくなった。(多分・・・じゃなく・・・勘違いw)

その他にも奥さんである新垣結衣ちゃんの事とか、柴犬が好きとかタクシーに乗って人生好きなことやりなって言われたエピソードとか、大泉洋さんとのやりとりとか、もうどのエピソードも飾らない源さんのストレートんな言葉で紡いでくれて、それが読んでいてとても心地いい。心がいつもほっこりする。

そして、逃げ恥で大ブレイクした後多忙を極めてしまった源さんはダ・ヴィンチの連載を1年以上(だったか)休んでしまった。忙しいから仕方ない事なのかなとも思ったが、もう書いてはくれないのだろうか?って本気で心配した。忙しさにかまけて書くのをやめてしまったらめちゃくちゃ悲しい。好きなことが好きでなくなってしまうとか私の心にぐさりと刺さる。私もそういう経験が多々あるのでまたもや親近感ではないが源さんの気持ちがわかるような気がしていた(これまた勝手にだが・・・)

でも源さんはしばらく休んだのち3か月に1回のペースでいのちの車窓からの連載を再開してくれた。素直に源さんの書いたエッセイがまた見られるって嬉しかった。そして、最近文庫版になったので感想も書いてSNSにものっけてみた。私ごときがおこがましいのだが少しでも源さんに伝わるように丁寧に書いた。

本当に素直にずっとみていたい源さんのエッセイ。まだまだ続きが読みたい。だから忙しいながら無理のないように細々とでもいいから書いて欲しいと願って感想を書いた。因みにこの感想を書いたペンは源さんが最初のYELLOWMAGAZINE(イエマガ)で紹介していたくれたけの【筆ごこち】という筆ペン風のペンである。源さんが使っているのであればと私もかれこれ5年は愛用している。今は大体文房具店に行くと置いてあるが買いに行った当時はあまり売っていなかったからどこかの源クラ(源クラスター略して源クラ)さんが買い占めたのだと・・・。その中の一人が私だがww

源さん、また書いてくれてありがとうございます。ずっと読んでいたい1冊となりました。(ここは私の気持ちなので文体が変わってます)

追加のあとがきもへぇ~そうなんだ~本を作る仕組みってこうなんだ。なるほどねって感心するので気になった方はお手に取ってみてほしい。絶対損はしないと思う!!

あ、私本を読めた今年1冊目。目標まであと9冊。



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