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TOTOのトイレで想うマーケット感覚の大切さ #210

実家のリフォームのためにTOTOさんのショールームにはじめて行きました。

そこで感じたのは、「あー、マーケット感覚って本当に大事だなー」ということでした。

今回、TOTOさんのショールームに行く際に、気になっていたのが、ショールーム利用者用のトイレってどういう風に演出しているのだろうか?ということでした。

営業接点の場としては、かなり購買意欲の高い方がお越しになるショールームは、営業チャンスに溢れています。

しかも、トイレといえばTOTOというブランドを持っておりますので、さぞかしショールームのトイレにもこだわっているのだろうと予測していました。

ところが、とても面白いことに、普通の商業施設とかのトイレと同じようになっており、仰天しました(笑)

まじかー、めちゃくちゃもったいないやーん、と頭を抱えるリアクションでした。


そもそも営業チャンスだと思っていない

TOTOのショールームに来る方が使うお手洗いという文脈を踏まえると、実際にお手洗いを使っていただくことも丸ごと体験機会として活用していただけます。

私が営業なら、このトイレのモデル使いたいんだけど、実際にあるのかな?と聞かれたら、

こちらのショールームのお手洗いにご用意しておりますので、一度お使いくださいと案内したいです。

または、ショールームのトイレで使ったモデルを使いたいというきっかけづくりもできます。

しかし、普通のトイレにしてしまうと、男性用の小便器は各家庭には置かないので、まったく体験価値につながりません

とてもキレイです。
でも小便器は家庭では使わないよね、、

機能はアピール!でも営業はしない!?

もちろんTOTOの方もショールームのトイレでアピールをしようと思っているのか、洋式トイレは最新機能の製品を設置していました。

最新の機能を搭載した製品だとは分かる

人が来るとセンサーで便器カバーが上に開き、リモコンボタンとスマートなデザインで乾かす機能まで至れり尽くせりの機能モードになっています。

ところが、、

あー、この製品いいなーと思っても、何の製品だか知るすべがありません。

型番も製品名も分からない、、、おいおい

眼の前に今お使いのモデルはこちらですと案内が置かれていたり、チラシがあれば良いのに、ありません。

機能のアピールはあっても、顧客が実際に買おうかなーと思ったときのコミュニケーションまではまったくデザインしていません。

スタイリッシュなボタンに乾燥機能まで付いています

私がショールームの責任者ならこう変える

マーケット感覚を持って考えると、各家庭に男性用の小便器を設置する家庭はほぼないのだから、

ショールームのお手洗いはすべて売りたい洋式トイレの設置にしよう!

トイレを使ってるという貴重な顧客体験中にアピールできるように、見えやすいところに情報を伝えていこう!

トイレを利用しやすいように、ショールームの案内でご利用を積極的に推進しよう!

ご利用されたら1言声をかけて感想を聞いてみよう!

そもそもトイレの空間を広めに取れるように設計しておこう!

というように、マーケット感覚を発動させると、TOTOショールームにおけるトイレ利用の価値に気づけます。

日本のメーカーってつくづく機能は付加するのに営業力、マーケット感覚が欠けているのがもったいないなーと感じた体験でした。

バリアフリートイレも素晴らしいのに、
製品名が分からない、、

本当にどんな仕事にも、マーケット感覚は不可欠だと思います。

マーケット感覚を磨いていきたいと思います!

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