見出し画像

子どもの医療費払うから、高齢者の皆さんも適切に医療費払いませんか? #250

双子の妹が4日間入院し、退院時に医療費を精算しました。

大学病院での4日間の治療、入院で自己負担は3860円。。。え??

4日入院した退院の精算、
医療費負担のいびつさ

安い、安すぎる。しかも医療費は0円。かかったのは食事代のみ。

感染症、肺炎、脱水状態を治し、生命を護っていただいた対価としては、安すぎます。。

さすがに、これはダメでしょう

134兆円の社会保障給付ってヤバくないか?
年齢別の医療費。
70歳以上で23兆円。ほぼ無料。
子どもは2.4兆円。いびつすぎる!

こんなことを高齢者にもしまくってるから、そりゃあ我々の社会保険料上げまくらないといけなくなるわ!と思うと、怒りがふつふつと湧いてきました。

今回の入院の精算を通して、私の給与から社会保険料が増え続ける仕組みと、現状の医療費負担制度のあまりのいびつさを感じましたので、改善提案をまとめたいと思います。

私も子どもの医療費を払うので、高齢者のみなさんもきちんと医療費を負担しませんか?と言いたいです! 


4日間の入院費用のヤバさ

実質的には21万円程の医療費がかかっているのですが、乳幼児医療保障制度により、窓口負担は0円になっています。

もちろん短期的に見ると、我が家の家計にはありがたいのですが、どう考えても、窓口負担0円はおかしなレベルです。

レントゲン撮影、血液検査、点滴、投薬、24時間の看護体制を敷いて、この値段はさすがにおかしいです。

小児科の診察も、0円だからこそのモラルハザードが起きています。赤ちゃん用の保湿剤をタダでもらい、家族が使ってるなんて、典型的なモラルハザードです。高齢者の湿布も同じです。

社会保障給付のいびつさ

なぜ我々の社会保険料負担は上がり続けるのかを体感的に理解した

このような窓口負担を限りなく安くするいびつな仕組みを入れまくってる結果として、毎年の医療費が膨れ上がり、社会保険料も上がりつづけています。

その結果、目先の子どもの医療費負担は少ないのですが、高齢者の医療費が膨らみまくった結果、現役世代の社会保険料負担は増え続けています。

とってもシンプルに考えて、高齢者の医療費を減らすことは、現役世代の社会保険料負担を減らし、手取りを増やすことに直結します!

しかしながら、高齢者の医療に切り込むと選挙で勝てないので、この政策に切り込むと政治的にはしんどいことになります。

そこで、高齢者の皆さんへの提案として、我々子育て世帯の乳幼児医療保障も権利放棄して3割負担するから、高齢者も資産と所得に合せて3割負担して、みんなできちんと医療費を支えましょう!とぶっ込みたいと思います。

安いからたくさん医療を使おうという浅ましさ

人間は易きに流れます。安ければたくさん使ってもいいやんとなります。

高齢者の皆さんから、こんなに医療費が安いのは問題だ、現役世代に負担をかけ過ぎて申し訳ない。自分たちでできることは自分たちでやるから、若い奴らは俺達のことは気にせずに、人生を楽しんでくれ、と言ってるのを聞いたことがありません。

めちゃくちゃ多くの高齢者が激安で、高度な医療を受けて、明細を見ても誰もこのいびつさに声を上げない、目先の自分のことだけを考えた結果、日本の社会保障給付は明らかにいびつなことになってます。

【データ】日本の社会保障給付

134兆円のうち、60兆円が年金、41.6兆円が医療、福祉その他が32.5兆円。福祉その他のうち、子ども子育てが10兆円です。

134兆円の負担と給付

月収134万円の家庭だとしたら、年金、医療、介護に124万円使い、子育てには10万円だけ使うという構造です。

あきらかに、高齢者への給付に偏っており、超いびつです。

医療について年代別に見てみると、65歳以上で、全体の6割を使い、27兆円。65歳未満は全体の4割で17兆円。

0歳から14歳までの医療費は2.4兆円です。

特に70歳以上で23.3兆円使っており、明らかに高齢者の医療にかかわるお金がとてつもなく使われてます。

https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-iryohi/21/dl/data.pdf


単位は億。70歳以上で23兆円を超えている


高齢者になるほど、複雑で高度な医療になるため、医療費も膨らみます。

寝たきりで延命治療している医療費用が限りなく0円で行われ、その方の年金が家族に支払われているという謎の状態にも陥りまくっています。

これを放置すると、現役世代の社会保険料負担は上がり続け、手取りが減りつづけていきます。

改善のための提案3点

医療費明細の負担割合の金額を表示する

やはりまずは、認知することから問題解決は始まります。いまの医療点数表示ではなく、いくらかかってるのか、そのうち現役世代の保険料からの負担額、税金額も明示すべきだと思います。

若い人からこれだけの負担をして成立しているんですよとしっかりと伝えることが大切です。

無駄な薬の処方を辞めて市販販売の規制緩和をする

これは当然ですが、風邪症状や湿布程度のものはすべて市販薬で対応するように、病院機能を分けないといけません。

これは医師会が猛烈に反発すると思いますが、やらないと合理化が進みません。

買える薬は買ってもらう、どこでも小売店で買えるようにする。

資産のある高齢者の医療費負担を引き上げる

当たり前ですが、菅さんがやった2割負担をさらに改善し、所得、資産がある方は3割以上の負担にする。

もちろん保険としての高額療養費は残して、適正化していきます。

当たり前の改革をやり、1割医療費を削減するだけでも4.5兆円、2割改善できれば9兆円捻出できます。

単純に9兆円投資ができたら、子育て予算も倍近く拡充できます。

高校生全員を海外留学に短期間行かせることもできます。

提案により実現できる世界

子どもの医療費がかかるときもあるけども、日常的な社会保険料が少ない世界の方がはるかに良いと思います。

社会保険料負担は賃上げの下方修正圧力として働き、現役世代の所得は増えません。

本来的に賃上げを要請するのであれば、政府としては手取りを増やすために、社会保険料負担を減らします!というのが筋論です。

夏の賞与が出たら、ぜひ引かれてる社会保険料を見てください。これを負担しなかったら国内旅行に行ける方も多いと思います。

無駄な医療費に使われる社会保険料を払うよりも、元気なうちにいろいろと旅行して経験を積むことのほうが価値あると思いませんか?

私ならそういう世界の方がいいと思います。

医療費の負担はいびつすぎます。怒りを持って、自分たちの小児医療保障も改善してでも、全体最適を提案したいと思います。




よろしければサポートお願いいたします! いただいたサポートはクリエイターとしての活動費、双子育児の挑戦に使わせていただきます!