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サイド バイ サイド 隣にいる人

齋藤飛鳥卒業コンサートは乃木坂46モバイル会員対象のチケット応募では1次先行でも2次先行でも落とされてしまった。
モバイル入会以来ずっと推しメン3人の中に飛鳥を入れていたし、西野七瀬卒業以降の4年以上はずっと1推しにしていた。なのに、チケットを得ることはできなかった。

勿論、自分が希望した日程の方に応募が集中したというのもあるのだろうがモバイル会員が東京ドーム2日分のキャパにありつけないってどういうことだ。一体、どれだけ一般販売用に座席を確保しているんだと言いたくなる。

2月に開催された秋元真夏卒コンを含む「11th YEAR BIRTHDAY LIVE」は会場が横浜アリーナだから5公演で計6万人。卒コンだけなら1万2千人の動員だから落選しても仕方ないかなとは思う。
でも、東京ドーム公演は過去の乃木坂公演の例を照らし合わせると2公演で11万人。1公演あたり5.5万人の動員が可能なわけでしょ。それで落選するってどういうこと?しかも、推しメン登録しているのにって思ってしまう。

しかも、ネット上には明らかに転売ヤーと呼ばれる連中による“チケット売ります”という文言があふれているんだから腹が立って仕方ない。

男だから、オーバー30だから、ボッチ参戦だからという理由で落選させ、女性だから、10〜20代だから、グループ参戦だからという理由で優遇して当選させているとしか思えないんだよね。

女性が当選しやすい、若者が当選しやすいというのが分かっているから、行く気のない女性や若者が短期間だけモバイル会員になり、チケットをゲットし、高値で転売して儲けられたら退会するということをやっているのでは?
あるいは、本当にファンだけれどボッチ参戦だとなかなか当選しないので、同伴者がいないのにも関わらず、グループ参戦で応募し、当選してから同伴者を捏造するために転売しているというのもあるのかも知れない。

そんなわけで、飛鳥推しだったのに冷遇されてしまったことから非常に腹が立ち、開催当日までに卒コンのチケットをゲットできなければ乃木坂モバイルを退会しようと思ってしまった。

そして、それと同時に卒業発表後に公開が発表された飛鳥がヒロイン役を務める本作も見ないでもいいかなという気持ちにもなってきていた。

しかし、ヒットしていないうえに上映回数も少なく、ゴールデンウイークに入ると、さらに上映回数も変な時間帯だけになりそうなので、見るかどうか迷ってはいたが、今日見ないと日中に見るチャンスはほとんどなさそうだということでとりあえず見ることにした。

まぁ、そもそも、飛鳥ってそんなに女優志向でもなかったと思うし、出演した映画やドラマの本数も多くはないし、推している者の視点から見ても演技適性があるというタイプでもないし、せいぜい、卒業制作的な感じで見てみようかなくらいの注目度だったので、上映スケジュールが合わなければ、このまま見ずに終わっていた可能性も高かったとは思う。

とりあえず、これまでの演技仕事で評価したいと思ったのは、「映像研には手を出すな!」の主人公・浅草氏役くらいかな。発達障害っぽい演技は良かったと思う。

そもそも、飛鳥って典型的な不器用な下町気質の人だからね。口は悪いけれど人思いなところがあったりするのはそう。
あと、しし座生まれの者ならではの特性も持っている。照れ屋なのに自分が中心にいたいと思うところや人に厳しいところというのはしし座っぽい性格とよく言われているやつだしね。

自分も飛鳥と同じ下町属性の者だし、しし座の生まれだ。だから、共感を持っている。

まぁ、自分とは異なり彼女は他の多くの有名人同様、有名になった途端、生活拠点が下町ではなくなってしまっているようだけれどね。

結局、下町の住宅街って勉強とかスポーツとか芸事とかに秀でた者をねたむ傾向があるからね。
浅草とか上野、錦糸町みたいな繁華街・観光地ならそうでもないけれど、住宅街は本当、嫉妬が酷い。自分もマスコミ関係の仕事をしているだけで隣人に嫌味を言われたことがあったし、近所に住んでいた子役もゴールデンの番組に出るくらい活躍していたのに住民の誹謗中傷が嫌になって芸能界をやめてしまったからね。

なので、飛鳥が有名になり、下町色を見せないようにしたのは当たり前といえば当たり前なんだよね。だから、乃木坂のドキュメンタリー映画で同窓会に参加した様子を見せたことは結構衝撃的だった。まぁ、飛鳥の普段の言動を見れば、下町の者だったことはすぐにバレてしまうけれどね。

そんな無愛想にも不器用にもミステリアスにも見える飛鳥のイメージが作風や演じるキャラクターに合うとの考えでキャスティングされたであろうことが容易に想像できるのが本作だ。

飛鳥演じるキャラクターに限らず登場人物の多くが何を考えているかよく分からないし、台詞も少ないからね。

ただ、クレジットでは飛鳥は2番手なのに中盤まで出てこないのはどうなんだろうかとは思った(冒頭で写真に写ってはいたが)。ただ、ノースリーブのちょっとセクシーな姿もお団子ヘアも見られるし、無愛想な場面も笑顔のシーンもあるから、まぁ、色んな飛鳥を見られるファン向け映画としては及第点なのかな?

とはいえ、飛鳥なり、坂口健太郎なり、誰でもいいが、演者のファンでもない限り、この映画を最後まで見届けるのはかなりの苦痛だと思う。

説明台詞すらなく唐突に場面が変わるから、どういう世界観の話なのか分からないしね。
そして、坂健演じる主人公はどうやら霊的なものを見られるらしいが、死者の声は聞こえるし、生霊すらも見ることができるのに、死の間際の人の声は聞こえないという謎設定なのもよく分からない。

また、この主人公にしろ、飛鳥演じる元恋人にしろ、主人公と半同棲状態の看護師(市川実日子)とその娘にしろ、主人公の高校時代の後輩にしろ、主人公が川辺で出会った青年にしろ、みんな、生きているのか死んでいるのか分からない状態で終わるなど投げっ放しだし、なんだかなという気もした。

それから、迷子の牛が何度も出てくるとか、久しぶりに再会したヒロインが看護師の家に居候するようになるまでは室内に虫が入ってくるのを嫌がっていたとか、突然BGMが止まるとか、不気味な設定がちょくちょく出てくるが、消化不良といった感じだった。

あと、看護師とその娘が車から降りるシーンで車をとめた途端にカットして、同ポジのままドアをあける動作に移行したのは違和感あったな。

別サイズ、別アングルで撮る余裕がなかった。しかし、一連の動作をノーカットで見せると尺を食うから途中でつまんだってこと?ワイドショーじゃないんだから、そういう編集はやめようよ。

それに主人公が故意か否かはさておき、ヒロインを負傷させたような場面があったが、それがなんだったのか説明もないし、本当、意味不明だ。

まぁ、アピチャッポンっぽいものか、アリ・アスターっぽいものをやりたかったんだろうが、中途半端なんだよね。
いかにも、ミニシアター邦画みたいな画面(えづら)になったり、教育映画みたいになったりして、何がやりたいんだかって感じだ。

まぁ、ミニシアター系作品を中心に邦画のみをマンセーし、洋画を晒すような邦キチみたいな連中は好きそうだよね、こういう映画。

でも、誰が見てもクソ映画だ。もう少し良い言い方をしてもカルト映画って感じかな。

本作は女性監督作品ということだが、こういう作品を見ると、かつて今で言うところの腐女子が好む作品をヤマもオチもイミもないことからから“ヤオイ系”と揶揄して呼んでいたことを思い出す。結局、女性って雰囲気さえ良ければOKで、作品にヤマもオチもイミも求めていないってことなんだろうね。

それにしても、坂健って童貞っぽいイメージの役が似合うよね。だから、朝ドラ「おかえりモネ」で奥手な医師・菅波を演じた時に“俺たちの菅波”という呼び方でネット民に愛されたんだろうね。本作でもシングルマザーの年上の看護師と半同棲状態で、さらに終盤では自分ではないと思われる男(違うかも知れないが)との間の子を身ごもっている元恋人とも同居し、ハーレム状態だし、看護師とは一緒の布団に入って寝ているシーンすらあるのに、セックスどころか、キスすらしているように見えないからね…。
どちらの女性も自分との間でないと思われる子どもを産んでいるのを見ると、やはり、坂健の役は童貞なのかな?
会社経営者の妻に夫や従業員の見ている前で誘惑されても、久しぶりに再会した元恋人が喘ぎ声一歩手前の声でシャワーを浴びせられても無反応だったし、性的興奮のような感覚はないのかも知れないな。

というか、坂口健太郎(31)と齋藤飛鳥(24)が同級生で、年上であることは示唆されているとはいえ半同棲中の相手が市川実日子(44)はなかなか攻めたキャスティングだよね。
そりゃ、この面子の年齢差を見れば、このうちの誰かもしくは全員が死んでいると思っても仕方ないよね。

でも、結局、曖昧なまま終わってしまった。
邦キチはそういう曖昧描写をマンセーしたがるから困ったものだ。

とりあえず、BiSHのセントチヒロ・チッチの登場には驚いた。しかも、テレビ番組のMC役って…。


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