「腐女子」は害悪か?【二次創作・同人活動】
筆者は「腐女子」を使うことや、そう呼ばれることについて抵抗はない。
「腐男子」や「貴腐人」等の類語も含めて、これらは単に「BL愛好家」という意味である。
BLに目覚めたガキの頃から、このカテゴリにずっと属してきた。
そうして大人になって、ずっとBLを好きでいて、この先も腐女子のまま老いていくこともまだ疑っていない。
迫害の歴史
確かに「オタク」という男女混合のでかい群れの中で、BL愛好家に対してのいじめや迫害のような、隠れているものに対してそれを無理矢理引っ張り出して暴くような明らかな加害の動きがあったことは、筆者も多少は承知している。
「某キャラクターを投票で1位にして腐女子泣かそうぜw」だとか、某掲示板へのBLコンテンツサイトの晒し行為だとかがそれにあたる。
しかし、「腐女子」と呼ばれていたから、そのような加害を受けたのだろうか?
筆者はそうでないと考える。
「腐女子」だから?
たぶん関係ない
たとえ「腐女子」という呼称でなくても、特定のカテゴリに属す人間を、自身の正義だけで貶したり叩いたりする人間は存在するのだ。
一昔前の「オタク」がいい例だろう。筆者が中坊の頃は、「オタク」はそれだけでいじめの対象になり得た。『電車男』がブームとなり、少しずつ社会に「オタク」が受け入れられはじめ、昨今では「オタクです」と表明することもハイリスクではなくなった。
「オタク」だって昔は迫害されていたのに、なぜ「腐女子」をわざわざ選んで迫害するのか。まあ、このあたりは色々な動機があると思う。
「女性が男性同士の恋愛を好む」という時点で性差による様々な感情があるのかもしれない。話が逸れてしまうので詳しくは掘り下げないが。
しかし、加害していい理由にはならない。
筆者はこのような行動をとる人間のことはとんと意味が分からないが、なんとなく、気持ちいいからやっているだけなのだろうなと思っている。
バカにしてくる奴はうんち
相手にしなくていい
そのような、「腐女子」だからという理由だけでバカにしてくる人がいることは知っているが、それは言う方がそもそも性格ゴミのうんちなのだ。
うんちにバカにされたところで、卑屈になる必要がどこにあろうか。
そもそも相手のこともよく知りもしないのに、知ったような口を利き、否定するなんてことは社会ではとても非常識だ。社会に出たことがあれば、理解できるはずなのだ。
他人をバカにしてはいけない、という事を知らない・理解できない、社会性のない人間を、わざわざ相手にしてやる必要はない。
うんちも社会的強者を頭ごなしに否定などしない。相手を選んでやっている。さすがうんち。
うんちには言い返してやる価値もない。
まず気を付けるべきは自身の平穏と身の安全だけだ。
しかし、活動の場所を追われる可能性はある。むかつく。
こればかりは、抗っていくしかないだろう。
最近では匿名の誹謗中傷だって情報開示ができる。訴訟できるし、勝てるのだ。
もし自らにそのような機会が出来てしまったら、訴訟くらいはしてみるだろう。noteのネタにもなるし!!
自分たち「腐女子」の同志の未来の為に、勝ち取った判例を残したい。
うんちになるな
「sipper」や「slasher」や諸々を迫害するな
「腐女子」呼びを嫌う人は近年、こちらの表記に乗り換えているように見受けられた。
海外のオタク用語で、大まかに「sipper」は海外のオタク用語で「カップリングが好きな人」、「slasher」は「同性同士のカップリングが好きな人」の意味だそうだ。
「腐女子なんて蔑称を使う人間理解できない!○○呼びが至高。」
「腐女子を使っている人は全員リムーブします」
など、数年前にこのようなツイートをかなり見かけた。
これには筆者も少し驚いた。今まで歩んできた腐女子としての人生の時間を、自分で否定することは筆者にはできないからだ。
そして自分への繋がりを担保に他人にもそれを押し付けるのかと。少し大げさだが、そう思った。ブロックじゃないんかい日和ってんな。
しかし、自分の属するカテゴリの呼び方を否定されたからといって、disり返すのはうんちへの第一歩だ。
これからも「腐女子」は思い思いに細分化をして、様々な呼び方をされ、BL文化とともに盛り上がっていくのだろう。上記のそれは守破離の離だったのかもしれないし。まあ、界隈の全方位に喧嘩を売る態度はちょっと過激だと思うが。
「腐女子です」とカテゴリで名乗るとき、それは「BL愛好家です」という意味を端的に伝えるための表現であって、他人を貶す意図はないだろう。
それは「sipper」でも「slasher」でも、今後登場するであろう様々なカテゴリ名でも同じことだ。
貶されているわけではない。被害妄想はやめよう。自分は自分、他人は他人だ。
それさえ自覚して説明する準備ができていれば、好きに名乗ればいいんじゃないだろうか。そう思う。
「腐女子」結局使ってない件
そもそも自称する必要があるのか
「sipper」については若干の注意点なども存在するらしい。
注意を促す下記記事を参照されたし。
何に乗り換えるにしても、語源などはしっかり確認したほうがよさそうだ。
上記記事でも触れられているのだが、自分から前もって「腐女子」を名乗る必要があるのか?とは、近頃、筆者も考えるところである。
筆者の本垢のプロフにはもはや「BL」とも「腐」とも書いていない。
こんな記事書いといて普段使ってねえのかよ!というツッコミが来そうだが…。
実際は書く必要がなかったりする。
ツイッターなどのプロフィール欄はとにかくシンプルにしておきたいたちなため、カップリングと今後の予定等の最低限の情報しか載せていない。
「腐女子」という字面は不特定多数にわざわざ開示しなくてもよい情報なのだ。特に、筆者は「腐女子」の不特定多数の仲良くなりたいわけではなく、同カップリングの者とだけ仲良くなりたい。
「腐女子」よりも「カップリング表記」の方が重いのだ。
男性キャラクター同士のBLカテゴリだということはカップリング名で判明するため、伝わってほしい人にはきちんと伝わる、というわけだ。
うんちにならないでほしい
結局、呼び方なんて何でもいいじゃないか。
これは「腐女子」という名称を否定しないでほしいし、「sipper」や「slasher」…諸々も否定しないでほしいという意味だ。
人生や社会は他人との対戦ゲームではなく協力ゲームだ。
無理に慣れ合う必要はないが、貶し合ったりしないでほしい。
「○○」の方が先進的だ!と言いたいがために、その他を吊るし上げるのは害悪ムーブだ。
うんちになると嫌われてしまう。臭いので。
筆者はこれまでの人生において「腐女子」であることで、同じカップリングの同志を見つけたり、連帯感を得て楽しい青春を過ごしてきた。
それ故に、蔑称であってほしくないという思いはかなり強い。
要は思い出補正なだけかもしれない。
まあ、でも。
中二病のバチバチに痛かったガキの自分を思い出して、「腐女子」という単語にぞわりと来てしまう、という感覚は、ちょっと理解できるかも。(笑)
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