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近鉄電車の【巨大地震注意情報】の対応から見る今後


迅速な対応に、日頃から南海トラフや
東南海地震の予測がある時の対応方法を
決めていたと思われる。

一方で、乗車率の低い列車の削減方法の
検討からもこれらに近い施策をするのでは
ないかとうがった見方をしてしまう。



四日市駅の「ひのとり」が案内がでるのは珍しい

■近鉄特急の変更事項


 今回の注意情報から
・名阪間、津のみ停車の特急「ひのとり」が
 5駅追加
停車になった

・伊勢方面の特急が全て
 五十鈴川以西で折り返すことになった

主にこの2点が変更点だった

■なぜこのような対応


 伊勢湾沿いを走ることから、
津波対策と思われる。

一方で、普通列車は通常の通り
運行されている。

この理由は、特急は、4両から8両編成で
運転されている。
そうすると、志摩線などの小さな駅には
すべての車両がホームに横づけできない。

これで、避難に時間がかかる
ということからだろう。

 普通列車は、2両編成でどの駅でも
避難できるのでそのまま運転されていた
ものと思われる。

 ただ、よくわからないのは「ひのとり」の
停車駅を増やすことである。
同じく、名古屋線を停車駅少なく走る
「しまかぜ」や「伊勢志摩ライナー」は
停車駅はそのままだった。
 
 また、大阪線のように内陸を走る部分でも
名張・大和八木にも停車しており
これも理由がよくわからない。


「ひのとり」を中心に2~5分程、常に遅れていた。

■もうひとつの変更されていた事項がある


 鳥羽線・志摩線で、臨時列車が運行
されていたことである。

これは、特急列車が賢島行きから五十鈴川で
終点になってしまうことの
代替列車が運行されていた。

 この列車は、通常の特急のダイヤのまま
2両編成の一般車両で運行されていた。

■近鉄特急の将来


 志摩線の特急の旅客は驚くほど少ない。

先日、志摩線で特急列車の事故が
あった報道の際、
「乗員乗客5人は無事で・・」
ということだった。

少なくとも乗員は2人なので
乗客は3人ということになる。


ホントに乗っている人が少ないという
印象である。

 そこで、五十鈴川または鳥羽から賢島は
ワンマン運転の急行として
現行の特急列車の代替列車が
走るのでは?ということを感じた。

 その理由は単に客が少ない
だけでない。

 ・少子化による運転士不足。
 ・さらに特急車両の老朽化

また、特急車両の走行距離が短くなると
使用車両の自然淘汰も可能になる。
また、車両維持費の削減にもつながる。



これらにより、大幅なコスト削減が
見込める。

 さらに、名古屋地区の特急列車の
削減考えているのでは?

と思うのが今回の「ひのとり」の
停車駅増である。


四日市駅に停車する「ひのとり」



特に、平日の日中は乗客が少ないので
「ひのとり」を名古屋線の
桑名・四日市・白子
に追加停車することで
現行名古屋毎時50分発の特急を削減できる。


結局、だれも乗り降りはなかった。
今回は、ネット予約や駅での販売もない上に
車内で車掌から特急券を買うしか方法がない。
利便性云々のための停車ではないから仕方ない



 そして、名阪特急2本と伊勢方面1本を
20分毎に整理するのでは?
と思わずにいられなかった。
 
 このことで、使用車両数は減ることは
ないが、人件費は減ることになる。

ただ、今回行われた盆・暮れ・正月・土休日
などはまだまだ需要があるので
行わないと思われる。

■まとめ


・「ひのとり」が臨時停車した件
・鳥羽線・志摩線から特急が消えた件
・同線から、代替の列車が運行された件
・これらを合わして、さらなる近鉄特急の
 さらなる区間縮小や減便を考察した

 

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