近鉄特急の車両もなかなか古いぞ!
前の記事で、JR四国の「しおかぜ」
「いしづち」に使っている8000系電車を
2度目のリニューアルを実施し、
さらに延命することをお伝えした。
ところで、関西ではそんな古い車両を
大切に使う日本一の大手私鉄がある。
それは、近鉄だ。
バリエーションの多い近鉄特急
つばめ:近鉄といえば、色んなテーマの
特急列車があって面白いね。
すわろう:そうだね。
「ひのとり」「しまかぜ」とか。
つばめ:近鉄って特急には新しい車両を入れて
通勤電車は古いってイメージだけど。
すわろう:ここ最近、20年ほど通勤電車は
全く新車を入れてなかったね。
これは、大手私鉄では異例だね。
確かに特急車両は新しいのを
入れている感じはするけど
古い車両も多いよ。
車齢が高い特急車両は?
つばめ:じゃ、今日は古い近鉄特急を
教えてくれる?
すわろう:2階建てを2両連結している
ビスタカー。
これは、1978年デビューだよ。
もうすでに2回大規模リニューアルを
しているよ。
もう46年になるね。
車両は古いけど伊勢志摩観光を
テーマにしたデザイン。
階段にはパルケエスパーニャのマスコットが
飾ってあったり。
確かに古い感じは否めないけど
座席は最新の22600系などと同じものに
取り換えているし十分現代の
ニーズにも応えているよ。
つばめ:ビスタカーってそんな古いんだね。他には?
すわろう:その1年前登場のサニーカー。
こちらは、今年で47年。
車内は、一度リニューアルされているけど
それっきりそのままだよ。
なんというかノスタルジックな雰囲気を
味わうにはいいよ。
他の私鉄の有料特急の車齢は?
つばめ:なんか、50年近い活躍しているって
他の私鉄特急では当たり前じゃないのかい?
すわろう:他の私鉄で有料特急をみてみると、
小田急はVSEが惜しまれながら引退したよね。
あれなんか、2005年デビューで20年弱しか
走っていないよ。
東武もスペーシアXのデビューでスペーシアの
一部が引退みたいだけど90年デビューだから
35年くらいの活躍だね。
つばめ:近鉄は凄過ぎでしょ。
なんで、近鉄だけそんな古い車両を使っているの?
すわろう:経営が厳しいのでしょう。
路線長が大手私鉄では最も長い。
逆に言えば、不採算路線を多く抱えている
ことに他ならない。
また、昨今の少子高齢化により通勤通学客の
減少も鉄道事業の苦しさに追い打ちを
かけているといえるかな。
そこで、投資額をできるだけ抑えて、
客単価を上げるという方針なんだと思う。
また、特急料金はJRの料金と比べて安めに
設定されているのも経営が苦しい要因だといえる。
すわろう:でも、近鉄は古い特急車両もしっかりと
整備されているし、リニューアルもされているので
是非乗ってみてください。
また、最新車両とは違った魅力の発見につながるのでは?
まとめ
・近鉄特急には車齢50年クラスもたくさんいる。
・路線が長く不採算・閑散路線が多く
経営が苦しく新型車両投入の投資がしにくい
・古い特急車両も魅力があるので是非乗ってみて
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?