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箕面の鉄道新線建設現場

 千里中央から箕面萱野までの延伸工事が進んでいます。2023年度に開通予定とのことです。上の写真は、箕面萱野駅付近です。現在のイオンがあるところから千里中央の方を見ています。クレーンが見える付近が国道171号線付近です。

 

実質的に御堂筋線の延長工事


 天王寺・難波・梅田・新大阪と貫く、大阪のメインストリート大阪メトロ御堂筋線ですが大阪市から吹田市に変わる江坂駅から北側は「北大阪急行電鉄」という阪急系の会社に変わります。JR大阪駅にほど近い梅田駅の隣の中津駅からは、地上に出て高架に変わります。この地上区間は全国的にも珍しい新御堂筋という幹線道路に沿って走ります。この道路は大阪府北部と大阪市内を結ぶ大幹線です。また、信号がなく都市高速道路のような雰囲気です。ただ、鉄道と長い区間並走するのが少し変わっています。
 桃山台駅の近くには北大阪急行の車庫があります。現在の終点は、千里中央駅ですが桃山台駅付近からは再び地下に潜ります。千里中央駅のすぐ手前には、今は使われていない分岐が東側へあります。これは、大阪万博開催時に大阪万博のアクセス線として機能していた名残です。現在の中国自動車道のある場所に鉄道の線路が敷かれていたということです。
 千里中央駅は地下駅で周囲は、オフィスビルや百貨店、ホテルなど立ち並んでおり、ミニ都心のような様相です。また、大阪モノレールの乗り換え駅でもあり伊丹空港へのアクセスや万博公園へも乗り換えです。千里中央駅は豊中市になります。

新線区間は??

箕面萱野駅ー船場阪大前間のトンネル出口と思われる箇所です。


 新たに延伸される区間ですが、2.5㎞ほど北に進みます。延伸区間は箕面市に入ります。千里中央駅の次は船場阪大前駅です。ここは、「船場」といわれる通り大阪市内の船場から繊維問屋の一部が移ってきたことからそのような地名のようです。また、「阪大前」がつくのは阪大箕面キャンパスが近いからです。まだ、比較的新しいキャンパスで、外国語学部があります。かつてのの外国語学部は彩都の近くにありました。その時には、阪大ではなく大阪外国語大学という別の大学でした。このキャンパスが老朽化のため移ってきました。
 次が終点、箕面萱野駅です。この新線区間の地形はかなり起伏に富んであり千里中央から真ん中あたりの船場付近がサミットとなり萱野地区へ下るといった丘陵地になります。そこで、線路は船場阪大前駅を出ると周辺道路は一気に下り坂になりますが線路は水平上に進み地下からトンネルを出て高架線に変わります。そして、終点高架駅で箕面萱野駅になります。駅前にはイオンのショッピングセンターがあります。キューズモール箕面といいます。このショッピングセンターはかつて、カルフールが入っていました。国道171号線と新御堂筋の交点が萱野で道路交通上では大きな結節点です。ここに鉄道の新しい駅が加わるという感じです。

赤線が新線の区間●は駅が設定されるところ。


新線の期待と今後


 新御堂筋は、実質的に萱野で終点ですが、この先のこの道路は、箕面有料道路に繋がっています。この道路は長いトンネルが続きます。抜けた先には箕面森町に繋がっています。今では、千里中央駅から路線バスがアクセスしていますが延伸工事完成後はどうなるでしょうか?おそらく箕面萱野駅発着になるでしょう。ちなみに、箕面森町の西側の出入り口は能勢電鉄の妙見線沿線(最寄り駅はときわ台駅)になります。意外にも奥の方になりますね。
 また、箕面有料道路のトンネルの終点には新名神高速道路の箕面とどろみインターがあります。いまのところ、こちらを経由する高速バス等は見られませんが、箕面萱野駅が高速バスも発着すると新しいポテンシャルになるような気がします。
 今後、車両の増備も進められてくると思います。9000系というポールスターⅡという電車になると思われます。今は、編成数が少なく御堂筋線ではレアな存在ですが編成数が増えれば見かける機会が増えるかもしれません。


北大阪急行の9000系

まとめ


・北大阪急行線の延長ですが、実質的には御堂筋線の延伸
・千里中央~箕面萱野の2.5㎞
・箕面萱野は今後さらに交通の結節点として発展していってほしい
・沿線は大学やショッピングセンターなど繊維団地などすでに大きな街

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